【完結】雷の夜に

緑野 蜜柑

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「大丈夫…?」

「ハァ…、うん…」

絶頂の余韻に息を整える檜山の髪を撫でながら、紅潮した頬にキスをする。

自身の準備を整え、檜山の脚を開かせると、達したばかりのソコの入口に自身の先を撫で付けた。溢れ出る蜜をたっぷり絡ませて、そのまま檜山の中心に押し込んでいく。

「んん…ッ、あ…っ、待…って、まだ…」

挿れただけで、腰が溶けそうだった。
俺の全体を包む熱いナカも、潤んだ瞳も、頬も唇も指先も、髪の毛の先まで全部、愛しくてたまらなかった。

「檜山、平気…?」

「う…ん…、──…っ!」

幸せを邪魔するみたいに、外で雷が鳴る。驚いた檜山のナカがキュウッと収縮した。

「キツ…。雷じゃなくて俺に感じて、締め付けて欲しいのに…」

「え…、し、締め…?」

キョトンとした顔をする檜山を可愛いなと思いつつ、ゆっくり腰を動かし始める。

「あ…ッ、や…、ハァ…ッ、んん…っ」

「檜山、力抜いてみて。ゆっくり息吸って」

「や…、無理…っ、ハァ…、ん…っ、あ…っ、や…っ」

「そう、上手いよ。そのまま俺が檜山のナカで動くのに集中して。感じてもなるべく力抜いてて」

そう言うと、抜挿を繰り返しながら少しずつ挿入を深くし、形を覚え込ませるように、丁寧に馴染ませていく。

力を入れまいと耐える檜山は、俺の動きを従順に受け入れて、ナカを愛液で満たしながら、俺を最奥まで深く受け入れた。

「あ…ッ、待って…、これ、深い…」

「うん。最奥まで檜山と繋がってる」

「や…、そんな押し付けちゃ…だめ」

「こうしたかったんだ、ずっと」

そう言って髪を撫でて、優しくキスをすると、檜山のナカがキュウッと俺を締め付けた。

「力抜いてろって言ったのに」

「だ、だって、これ変…、い、今のは、村瀬のせいでしょ…!」

「へぇ。俺のせいって、どういう意味?」

そう聞くと檜山はカァっと頬を赤くして目をそらした。可愛い。最高に可愛い。

そして、気付けば、檜山の身体は雷の音には反応しなくなっていた。

「もう好きなだけ締め付けてくれていいから」

「ひぁ…ッ!? 待っ、激し…ッ、や…ッ」

大きくピストンを始める。締め付けて狭くなったナカを擦り上げると、感度が上がった内壁が絡まって、檜山から矯声が漏れる。

可愛すぎるし、愛しすぎる。この時間をずっと堪能していたいけど、これは多分、全然長く保たない。

次に抱くときはもっとたっぷりするからと心の中で約束をして、俺は腰の動きを速めた。

「ひぁ…ッ!あぁん!奥ダメ…ッ!あぁあん…ッ、や…ッ」

「そんな締め付けて、よく言う…」

「や…ッ、あぁあ…っ!待っ、ひぁ…!やっ、ダメもう…、あっああぁあーー…ッ!!」

そうして、俺と檜山は同時に絶頂を迎えた。
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