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第3章
5 王者の帰還
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ヘスティアとアストライアは、ニュクスとケーレスを連れて、アルタイルに向かっていた。アロイスはアーケイディアの再整備に残ったが、彼らも遠隔から、危機的状況であることは掴んでいた。
ニュクス導師のネットワークにはそれだけの力があった。
また、彼らはペルセウスにも連絡を取った。
ペルセウスもある程度目的の情報は得ており、ベガ攻略は合流してからと言うことになった。
ペルセウスは直接、アルタイルに向かうことになっている。彼には出生の件もあり、あまり居心地のいい土地ではないだろうが、それをものともしない強靭な精神力を持っていると、ニュクスは信じていた。
実は、テセウスを迎えに出させたのは、アロイスとニュクスである。ディーテも同意していた。きっかけを与えねば、拗れたままであることは明白だったからだ。
本人も持て余している、矛盾を孕んだ感情のようだから、訊き出そうとしても意味はないであろう。ならば、ひたすらに寄り添うだけだというのが、ヘスティアとアストライアの考えであった。
そしてその位置をイオに占有されているのが、面白くない。
様々な思いを乗せて、ヘリントスは疾駆していた。
ケーレスが操縦を完全にしていたことで、ヘスティアとアストライアには時間的ゆとりが生じていた。そこで、旅の最中にも、鍛錬を続けることとなった。現在はキャリアの天井で、目隠しをした状態で片足立ちを続けるという訓練をしている。
実はこれは、ケーレスが一番得意としていて、姉を自任するふたりには、かなり面目を欠いた結果となっている。
向き不向きや戦闘スタイルなどによって異なることは、ふたりには言い訳にしか思えなかった。ケーレスは憶えも良く、アロイスやニュクスから、政治向きの説話なども存分に学んでおり、このままでは沽券に係わるのであった。
特にアストライアは、すべてにおいてヘスティアに勝ることが出来ず、臍を嚙んでいた。密かに、採掘師としてのスキルを磨き、現場では一番役に立つことに証を立てようと目論んでいる。
さて、そんな一行であったが、不審な追跡者に気づいていた。
侵食獣ではない。ヒトである。ニュクスには申し訳ないが、アストライアの方舟教会への感情は極めて悪く、今回もその関係者に違いないと決めつけていた。
「不審者を撃退するッ!!援護頼む!!」
指示を待たずに駆けだし、ヴィークルに飛び乗る。
「アストライア、待ちなさい!!」
「悪意を抱いて近づく輩に、慈悲は要らん」
聞く耳を持たずに飛び出したアストライアに深く嘆息し、ヘスティアは艇内に一度戻った。ニュクスの意見を得るためである。
「ニュクス師、不審者にはお気づきとは思いますが、アストライアが焦れて飛び出してしまいました」
「あの娘にも困ったものですね……。しばらくは様子を見たかったのですが。おそらく彼らは敵ではありません」
言い切り、ニュクスは水で口を湿らせた。緊張していたと見える。
問題は、これも仕組まれていた場合、タイミング的にテセウスを迎えるのが難しくなる。彼らの目的がテセウスだからである。
「仕方ない。アストライアに少し締め上げて貰って、素直にさせましょう」
ヘスティアは、師のことを「相変わらず怖い方だ……」と思った。
「格納庫に、収容できるスペースを容易なさい。捕縛します」
「承知しました。師も出られるのですか?」
「私が出ないと、あのイノシシ娘は止まらないでしょう。仕方ないのです」
簡素に装備を身に着け、聖衣を羽織って、ニュクスは巡行中の艇外に飛び出した。聖衣をはためかせながら、後方の土埃の一団に切り込む。
その動きは迅速で、且つ正確であった。
流麗でありながら、力強さを感じるそれに眼を奪われたが、ヘスティアは指示を受けていたことを思い出し、格納庫へ急いだ。
問題の種、テセウスが直近に居ることに、彼らは気づいていなかった。
その男は俊敏に懐へ潜り込むと、アストライアに斬り掛ろうとしていた影の肘を跳ね上げ、膝で脇を蹴り飛ばした。鈍い響きが伝わり、骨が砕けたことを認識した。凭れ掛かってきた身体を地面に転がし、次の獲物を探す。
「テセウス、貴様、何しに来たッ!!」
敵ではなくテセウスに殴り掛りながら、アストライアが叫ぶ。助け甲斐のない女である。テセウスは拳とそこに収まった束を避けながら、アストライアの背後に忍び寄った影の手首を外側に捻り、腰に乗せながら足を刈った。
「迎えに来たンだけどなぁ……」
「ヘリントスに引っ込んでいろ!!テセウス、貴様がここに居ると、話がややこしくなる」
「そういう事情なら、オレの名前を連呼するの、止めたら?」
言うと、アストライアは口を噤んだ。
「あっちは、ニュクス師か……」
テセウスは、行き掛けにとニュクスを目指し、数人を撃破した。後ろでアストライアがそれらを捕縛しているのを感じる。
「ニュクス師、何事ですか?」
「あぁ、君か……。助力有難いが、ヘリントスに籠っていてくれると助かる」
「さっきもアストライアがそんなことを言っていましたが、標的は自分ですか……」
訊くことは訊いたので、テセウスはヴィークルに跨り、ヘリントスに向かった。追い縋る影には痛打を浴びせ、アストライアに放り投げた。
ヘリントスはすぐ傍に停泊していた。着艇ハッチから入るのではなく、今回は艇外フックにヴィークルをマウントし、ロープで懸架して緊急ハッチから艇内に侵入した。鍵を交換していないのは不用心だな、などと勝手なことを思いながらブリッジを目指すと、キャビンにヘスティアが居た。
「やぁ、侵入者です。警戒が甘いですね」
「主を締め出す船はないのですよ、テセウス様」
見れば確かに、侵入そのものは手許のモノリスで感知していたようだ。
軽快な足音と共に、背後に衝撃が来た。腰に回った手を見れば誰だか判る。
「ケーレス、侵入者にそんなことをしていると、人質にされるぞ」
「テセウスさんが侵入者と言うのであれば、私たちは略奪者になってしまいます。いまもまだ、この艇の主人はテセウスさんです」
こう言われてしまっては、返す言葉が無い。
「テセウス様、挨拶が足りません。相応しき場には、相応しき言葉があるというものです」
真剣な眼の女性ふたりに詰められては、こう返すしかない。
「———ただいま、ふたりとも」
口を噤むときに噤み、返すべき答えを返した結果として、ふたりから笑顔が得られた。そして、次の瞬間に、袖口を摘まみながら静かに涙を流すヘスティアに胸を貫かれた。罪悪感も、ここまでくると凶器のように抉ってくる。
「ペルセウスは?」
「ベガに居りますが、そろそろアルタイルに向かっている頃でしょう」
「手回しがいいな」
「師の教えが良いもので……」
訊くべきことが訊けたので、テセウスはケーレスを剥がしていつものソファに腰を掛けた。落ち着くのを否定しても意味はないだろう……。
「で、あのお客さんはどなただ?」
「師は知っているようなのですが、聞かされていません。ただ、テセウス様を隠さないとならない、とだけ———」
「オレの客か……」
合流したので安心かと思いきや、しばらく落ち着くことはなさそうだった。
ペルセウスがヴィークルを降りると、身元不詳の風体の男女に囲まれた。コミュニティや街の色が出ていない衣装で統一されると、その無個性さが不気味にも思える。
「採掘師ペルセウス、いま貴方にアルタイルに向かっていただくわけには参りません。どうか、このままベガにお戻りください」
「———合併派の方ですか……。手加減出来ませんが、恨まないで下さいね」
対処している隙に足を奪われても間に合わなくなるので、ヴィークルをマクロモードで再起動し、自動運転で周囲を巡らせる。そして、自身は長短の二刀を鞘から抜いた。身体を開いた自然体の構えで待ち受け、いつもの苦笑を向ける。
「テセウスさんのようにはいきませんね。迫力が足りないのかな……」
刻を置かず裂帛の気合を発し、包囲していた10数人の身体が硬直した。その隙を見逃さず、手近な者から容赦なく撫で切りにする。
長くはない時間の後、逃げた数人を除き、すべてが血の海に沈んだ。
中央に立ち尽くし、ペルセウスは嘆息する。
「やっぱり、テセウスさんのように手加減は出来ませんね」
殺戮者になりたい訳ではないが、実力不足で斬らずには止められない。
まだまだ遠い義兄の姿に、ペルセウスは思いを新たにした。
このままでは居られない、と———。
ニュクス導師のネットワークにはそれだけの力があった。
また、彼らはペルセウスにも連絡を取った。
ペルセウスもある程度目的の情報は得ており、ベガ攻略は合流してからと言うことになった。
ペルセウスは直接、アルタイルに向かうことになっている。彼には出生の件もあり、あまり居心地のいい土地ではないだろうが、それをものともしない強靭な精神力を持っていると、ニュクスは信じていた。
実は、テセウスを迎えに出させたのは、アロイスとニュクスである。ディーテも同意していた。きっかけを与えねば、拗れたままであることは明白だったからだ。
本人も持て余している、矛盾を孕んだ感情のようだから、訊き出そうとしても意味はないであろう。ならば、ひたすらに寄り添うだけだというのが、ヘスティアとアストライアの考えであった。
そしてその位置をイオに占有されているのが、面白くない。
様々な思いを乗せて、ヘリントスは疾駆していた。
ケーレスが操縦を完全にしていたことで、ヘスティアとアストライアには時間的ゆとりが生じていた。そこで、旅の最中にも、鍛錬を続けることとなった。現在はキャリアの天井で、目隠しをした状態で片足立ちを続けるという訓練をしている。
実はこれは、ケーレスが一番得意としていて、姉を自任するふたりには、かなり面目を欠いた結果となっている。
向き不向きや戦闘スタイルなどによって異なることは、ふたりには言い訳にしか思えなかった。ケーレスは憶えも良く、アロイスやニュクスから、政治向きの説話なども存分に学んでおり、このままでは沽券に係わるのであった。
特にアストライアは、すべてにおいてヘスティアに勝ることが出来ず、臍を嚙んでいた。密かに、採掘師としてのスキルを磨き、現場では一番役に立つことに証を立てようと目論んでいる。
さて、そんな一行であったが、不審な追跡者に気づいていた。
侵食獣ではない。ヒトである。ニュクスには申し訳ないが、アストライアの方舟教会への感情は極めて悪く、今回もその関係者に違いないと決めつけていた。
「不審者を撃退するッ!!援護頼む!!」
指示を待たずに駆けだし、ヴィークルに飛び乗る。
「アストライア、待ちなさい!!」
「悪意を抱いて近づく輩に、慈悲は要らん」
聞く耳を持たずに飛び出したアストライアに深く嘆息し、ヘスティアは艇内に一度戻った。ニュクスの意見を得るためである。
「ニュクス師、不審者にはお気づきとは思いますが、アストライアが焦れて飛び出してしまいました」
「あの娘にも困ったものですね……。しばらくは様子を見たかったのですが。おそらく彼らは敵ではありません」
言い切り、ニュクスは水で口を湿らせた。緊張していたと見える。
問題は、これも仕組まれていた場合、タイミング的にテセウスを迎えるのが難しくなる。彼らの目的がテセウスだからである。
「仕方ない。アストライアに少し締め上げて貰って、素直にさせましょう」
ヘスティアは、師のことを「相変わらず怖い方だ……」と思った。
「格納庫に、収容できるスペースを容易なさい。捕縛します」
「承知しました。師も出られるのですか?」
「私が出ないと、あのイノシシ娘は止まらないでしょう。仕方ないのです」
簡素に装備を身に着け、聖衣を羽織って、ニュクスは巡行中の艇外に飛び出した。聖衣をはためかせながら、後方の土埃の一団に切り込む。
その動きは迅速で、且つ正確であった。
流麗でありながら、力強さを感じるそれに眼を奪われたが、ヘスティアは指示を受けていたことを思い出し、格納庫へ急いだ。
問題の種、テセウスが直近に居ることに、彼らは気づいていなかった。
その男は俊敏に懐へ潜り込むと、アストライアに斬り掛ろうとしていた影の肘を跳ね上げ、膝で脇を蹴り飛ばした。鈍い響きが伝わり、骨が砕けたことを認識した。凭れ掛かってきた身体を地面に転がし、次の獲物を探す。
「テセウス、貴様、何しに来たッ!!」
敵ではなくテセウスに殴り掛りながら、アストライアが叫ぶ。助け甲斐のない女である。テセウスは拳とそこに収まった束を避けながら、アストライアの背後に忍び寄った影の手首を外側に捻り、腰に乗せながら足を刈った。
「迎えに来たンだけどなぁ……」
「ヘリントスに引っ込んでいろ!!テセウス、貴様がここに居ると、話がややこしくなる」
「そういう事情なら、オレの名前を連呼するの、止めたら?」
言うと、アストライアは口を噤んだ。
「あっちは、ニュクス師か……」
テセウスは、行き掛けにとニュクスを目指し、数人を撃破した。後ろでアストライアがそれらを捕縛しているのを感じる。
「ニュクス師、何事ですか?」
「あぁ、君か……。助力有難いが、ヘリントスに籠っていてくれると助かる」
「さっきもアストライアがそんなことを言っていましたが、標的は自分ですか……」
訊くことは訊いたので、テセウスはヴィークルに跨り、ヘリントスに向かった。追い縋る影には痛打を浴びせ、アストライアに放り投げた。
ヘリントスはすぐ傍に停泊していた。着艇ハッチから入るのではなく、今回は艇外フックにヴィークルをマウントし、ロープで懸架して緊急ハッチから艇内に侵入した。鍵を交換していないのは不用心だな、などと勝手なことを思いながらブリッジを目指すと、キャビンにヘスティアが居た。
「やぁ、侵入者です。警戒が甘いですね」
「主を締め出す船はないのですよ、テセウス様」
見れば確かに、侵入そのものは手許のモノリスで感知していたようだ。
軽快な足音と共に、背後に衝撃が来た。腰に回った手を見れば誰だか判る。
「ケーレス、侵入者にそんなことをしていると、人質にされるぞ」
「テセウスさんが侵入者と言うのであれば、私たちは略奪者になってしまいます。いまもまだ、この艇の主人はテセウスさんです」
こう言われてしまっては、返す言葉が無い。
「テセウス様、挨拶が足りません。相応しき場には、相応しき言葉があるというものです」
真剣な眼の女性ふたりに詰められては、こう返すしかない。
「———ただいま、ふたりとも」
口を噤むときに噤み、返すべき答えを返した結果として、ふたりから笑顔が得られた。そして、次の瞬間に、袖口を摘まみながら静かに涙を流すヘスティアに胸を貫かれた。罪悪感も、ここまでくると凶器のように抉ってくる。
「ペルセウスは?」
「ベガに居りますが、そろそろアルタイルに向かっている頃でしょう」
「手回しがいいな」
「師の教えが良いもので……」
訊くべきことが訊けたので、テセウスはケーレスを剥がしていつものソファに腰を掛けた。落ち着くのを否定しても意味はないだろう……。
「で、あのお客さんはどなただ?」
「師は知っているようなのですが、聞かされていません。ただ、テセウス様を隠さないとならない、とだけ———」
「オレの客か……」
合流したので安心かと思いきや、しばらく落ち着くことはなさそうだった。
ペルセウスがヴィークルを降りると、身元不詳の風体の男女に囲まれた。コミュニティや街の色が出ていない衣装で統一されると、その無個性さが不気味にも思える。
「採掘師ペルセウス、いま貴方にアルタイルに向かっていただくわけには参りません。どうか、このままベガにお戻りください」
「———合併派の方ですか……。手加減出来ませんが、恨まないで下さいね」
対処している隙に足を奪われても間に合わなくなるので、ヴィークルをマクロモードで再起動し、自動運転で周囲を巡らせる。そして、自身は長短の二刀を鞘から抜いた。身体を開いた自然体の構えで待ち受け、いつもの苦笑を向ける。
「テセウスさんのようにはいきませんね。迫力が足りないのかな……」
刻を置かず裂帛の気合を発し、包囲していた10数人の身体が硬直した。その隙を見逃さず、手近な者から容赦なく撫で切りにする。
長くはない時間の後、逃げた数人を除き、すべてが血の海に沈んだ。
中央に立ち尽くし、ペルセウスは嘆息する。
「やっぱり、テセウスさんのように手加減は出来ませんね」
殺戮者になりたい訳ではないが、実力不足で斬らずには止められない。
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