高尾山で立ち寄ったカフェにはつくも神のぬいぐるみとムササビやもふもふがいました

ミケとわたし達

ムササビカフェ食堂とミケ

「え？　わたしとも会っていた？」

　ムササビはわたしをじーっと見つめそれから。

「あ、もしかしたらあの女の子かな？」

　ポンと手を叩きながらムササビは言った。

「やっぱり会っていたんだね？」

「うん、思い出したよ。幼い頃の真歌ちゃんと真朝おばあちゃんにそれからミケちゃんがムササビカフェ食堂に来店したよ」

「だからわたしムササビカフェ食堂の棚に飾られていたんだにゃん。あ、でもそれってにゃん」

　ミケはちょっと混乱したように頭をブンブン振る。

　わたしもミケと同じように頭が混乱してきた。だって、それってどういうこと……。

「わたし、ムササビカフェ食堂に置き去りにされたってことかにゃん」

　ミケはしょぼんと俯き悲しそうな声で言い顔を上げたミケはわたしとおばあちゃんの顔を交互に見る。

　確かにミケの言う通りになる。だって、ミケは実際にムササビカフェ食堂の棚に飾られていたのだから。

　だけど、わたしやおばあちゃんがミケを置き去りにするなんてあり得ないと思う。

「……ミケちゃんきっと、これには何か理由があるんだよ。うん、きっと……」

　わたしは自分に言い聞かせるように言った。

　ミケはちょっと納得いかないにゃんという表情でわたしを見ている。