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みんなで食べよう美味しいよ

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「ミケにゃんちゃんお待たせ~」

 椿ちゃんがお盆に小皿を載せぱたぱたと戻ってきた。

「にゃはは、ありがとうにゃん」

「食いしん坊なミケにゃんに分けてあげるね」

 椿ちゃんはそう言いながらカレーうどんとお箸で小さく切ったコロッケを小皿に盛りつけた。

 あれ? 小皿が二つある。どうしてかなとじっと見ていると、椿ちゃんが「ミケにゃんちゃんそれから満里奈ちゃんどうぞ」と、言いながら小皿をミケにゃんと、わたしの目の前に置いた。

「ありがとうにゃん」

 ミケにゃんは大きな目をキラキラさせた。一方わたしは目を大きく見開き、「えっ! このカレーうどんとコロッケわたしにも分けてくれるの?」と聞いた。

「うん、満里奈ちゃんも食べてね」

 なんて、椿ちゃんは優しい子なんだろうかと思うとわたしは嬉しくなる。

「美味しいにゃん、ほっぺたが落っこちそうだにゃん」

 わたしが椿ちゃんの優しさに感動している間にミケにゃんはむしゃむしゃにゃんとカレーうどんを食べていた。

「あはは、ミケにゃんちゃんってば美味しそうに食べている」

 椿ちゃんはクスクスと笑っている。

「ミケにゃんちゃんは相変わらずだね。あ、そうだ、わたしのトマトサンドイッチもどうぞ」

 わたしはトマトサンドイッチを紙ナプキンの上に置いた。

「わっ、満里奈ちゃんありがとう」

 椿ちゃんはとても嬉しそうな笑顔を浮かべた。

「あ、ミケにゃんも椿ちゃんにトマトのおにぎりを半分分けてあげるにゃん」

 ミケにゃんは肉球のある可愛らしい手でトマトのおにぎりを半分に割った。

「ありがとう、ミケにゃんちゃん」

 椿ちゃんはとびっきりの笑顔を浮かべミケにゃんからトマトのおにぎりを受け取った。

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