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姉妹だね
しおりを挟むパシャパシャカシャカシャ写真を撮り合う二匹をわたしとシロッコはほのぼのとした気持ちになり眺める。
「わたしも姉妹がいたらもっと楽しかったかもにゃん」
シロッコは目を細めミケにゃんとうさぴーの激しい激写合戦を眺めながら言った。
そう言えばシロッコの家族の話を詳しく聞いたことがないな。今更ながらそのことに気がつく。
「シロッコちゃんも姉妹がいないんだね」
「うん、わたしは一人っ子だにゃん」
「そうなんだね。わたしと同じだ」
「じゃあ、わたしをお姉さんと思ってくれて良いにゃん。猫だけどね」
シロッコはそう言ってウィンクをした。もうめちゃくちゃ可愛らしくてたまらない。猫だから許される激可愛なウィンクかな。
「シロッコちゃん、ありがとう。じゃあ、わたしのことは妹と思ってね。人間だけどね」
わたしはそう言ってウィンクはしないでにっこりと笑った。
「可愛らしい妹ができて嬉しいにゃん」
「わたしこそ可愛らしい猫のお姉さんができて嬉しいよ」
わたしとシロッコはお互いの顔を見て笑い合った。
一方、猫のミケにゃんとうさぎのうさぴーは今も写真をパシャパシャカシャカシャ撮り合っている。
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