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どうしたのかな?

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「えっ?  ミケにゃんがいたのにゃん?」

  シロッコがわたしの隣に立ち尋ねた。

「うん、ほらあそこにいるよ」とわたしは窓の外をとてとてにゃんと歩くミケにゃんを指差した。

    シロッコはわたしの指差した先に目をやり「あ、本当だにゃん。ミケにゃんってば何をしているのかな?」と言ったのとほぼ同時に「満里奈ちゃんミケにゃんを追いかけようにゃん」と言って駆け出した。

「うん、そうだね」

  わたしも慌ててシロッコの後を追いかけた。

  外に出るとトマトグッズの買い物袋を手に持ち歩く動物や人間がたくさんいた。みんな幸せそうな笑顔を浮かべている。

  そんな中ミケにゃんはキョロキョロしながら歩いている。一体ミケにゃんはどうしたと言うのだろうか?  なんだかさっきまでの明るくてキュートで食い意地が張っているミケにゃんと違って見える。

「ミケにゃんちゃん」、「ミケにゃん」とわたしとシロッコはミケにゃんに呼びかける。けれど、ミケにゃんにはわたし達の声が届いていないようだ。

「ミケにゃんちゃんはどうしたのかな?」
「うん、どうしたんだろうねにゃん?」

  わたし達は顔を見合わせた。シロッコの眉間の皺が深くなっているので少し不安になった。

  ミケにゃんに早く追いつかないと。
   
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