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お揃いのワンピース

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  ミケにゃんも試着室に入った。果たしてどんな姿出てくるのかなと期待しちゃう。

「にゃはは、わたしとお揃いのトマト柄のワンピースを着たミケにゃんが楽しみだにゃん」

  シロッコはワンピースの裾をギュッと掴んで笑った。

「きっと、シロッコちゃんとお揃いのワンピースを着たミケにゃんちゃんは可愛らしいだろうね」

  わたしがそう言って笑っていると、シロッコが「あっ!」と大きな声を上げ肉球のある可愛らしい手をぽんっと叩いた。

「シロッコちゃんどうしたの?」

   わたしが尋ねるとシロッコは、「満里奈ちゃんも着ようよ」と言った。

「えっ?  着ようよってまさか」

「はい、にゃん。満里奈ちゃんもトマト柄のワンピースを着ようよ。人間用もあるよ」

  シロッコは、そう言ってウィンクをした。

「わ、わたしもトマト柄を着るの!?」

  まさか自分がトマト柄のワンピースを着るなんて考えてもいなかったのでちょっとびっくりした。

「もちろんだにゃん。満里奈ちゃんもきっと、トマト柄が似合うと思うよ」

「えへへ。そっかな……」

  わたしは、トマト柄のワンピースに身を包んだ自分の姿を思い浮かべ思わずにっこりと笑ってしまった。

  そんなわたしのことをシロッコはじっと見て笑っている。

「じゃあ、わたしもトマト柄のワンピースを試着してみようかな」

「うふふ、わたしがワンピース選んであげるにゃんね」
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