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ただいまとバタークッキー
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「学校はどうだった? 楽しかったかな?」
シロッコはテーブルにバターの甘い香りがふわりと漂うクッキーと紅茶を並べながら言った。
「うん、友達もできたし楽しかったよ。あ、クッキー美味しそうだね」
「バターがたっぷりだから美味しいと思うにゃん。わっ、友達ができたんだね良かったね」
「うん、わたしと同じ人間の女の子やもふもふな猫ちゃんとも仲良くなれたよ」
「わっ、めちゃくちゃ美味しそうだにゃん」
わたしとシロッコが話をしていると、ミケにゃんが、「美味しそうだにゃん」と言って肉球のある可愛らしい手をにょきにょきとクッキーに伸ばし、そしてぱくっと食べた。
「満里奈ちゃんも食べてね」
「うん、ありがとうシロッコちゃん」
わたしもバターの甘い香りがふわふわと漂うクッキーに手を伸ばし口に運び食べた。
「う~ん、美味しいよ」
バタークッキーはそれはもう濃厚なバターの香りが口の中に広がり幸せな気持ちになった。
一方ミケにゃんはバタークッキーをパクパクと食べ美味しそうな笑顔を浮かべた。口の周りはクッキーの食べかすがくっついている。いつものミケにゃんだ。
「友達ができて良かったね」
「うん、良かったよ。明日も学校に行くのが楽しみだよ」
こんな気持ちになれたのは久しぶりだ。今までのわたしは学校に行きたくなくて休む理由を考えたりしていたのだから。
もふもふ学校は逆に早く明日になり登校したいくらいなのだ。わたしは、うふふと笑みを浮かべバタークッキーを食べた。口の中はバターの優しい香りが広がった。
シロッコはテーブルにバターの甘い香りがふわりと漂うクッキーと紅茶を並べながら言った。
「うん、友達もできたし楽しかったよ。あ、クッキー美味しそうだね」
「バターがたっぷりだから美味しいと思うにゃん。わっ、友達ができたんだね良かったね」
「うん、わたしと同じ人間の女の子やもふもふな猫ちゃんとも仲良くなれたよ」
「わっ、めちゃくちゃ美味しそうだにゃん」
わたしとシロッコが話をしていると、ミケにゃんが、「美味しそうだにゃん」と言って肉球のある可愛らしい手をにょきにょきとクッキーに伸ばし、そしてぱくっと食べた。
「満里奈ちゃんも食べてね」
「うん、ありがとうシロッコちゃん」
わたしもバターの甘い香りがふわふわと漂うクッキーに手を伸ばし口に運び食べた。
「う~ん、美味しいよ」
バタークッキーはそれはもう濃厚なバターの香りが口の中に広がり幸せな気持ちになった。
一方ミケにゃんはバタークッキーをパクパクと食べ美味しそうな笑顔を浮かべた。口の周りはクッキーの食べかすがくっついている。いつものミケにゃんだ。
「友達ができて良かったね」
「うん、良かったよ。明日も学校に行くのが楽しみだよ」
こんな気持ちになれたのは久しぶりだ。今までのわたしは学校に行きたくなくて休む理由を考えたりしていたのだから。
もふもふ学校は逆に早く明日になり登校したいくらいなのだ。わたしは、うふふと笑みを浮かべバタークッキーを食べた。口の中はバターの優しい香りが広がった。
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