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さあ、服を選んだよ
しおりを挟むわたしはクローゼットの中から鞄を選んだ。自由とのことだったので薄紫色の鞄を通学鞄にすることにした。
そして、制服もないのでどうしようかなと悩む。
わたしは迷って紺のブレザーにチェック柄のネクタイにチェック柄のミニプリーツスカートを穿き高校生らしい服を選び着替えた。
全身鏡の前に立ち髪の毛を高い位置でポニーテールに結わえる。
「うん、高校生らしいよね」
わたしは鏡に向かいにっこり笑ってみせる。
さあ、今から学校だと思うと嬉しいのだけどちょっとドキドキしてきた。
一階に行くとミケにゃんとケンがわたしを待っていた。
「さあ、満里奈ちゃん学校に行きましょうにゃん!」
にゃぱにゃぱ笑うミケにゃんは赤色のボーダーTシャツに紺色のスカートを穿き猫の絵柄が描かれている可愛らしい斜めがけ鞄を肩に掛けている。
黒色パーカーにジーンズの定番コーデのケンは嫌そうな顔をして立っていた。
「うん、お待たせ~もふもふ学校に出発だよ~」
わたしは元気よく言った。
「元気な奴だな」とケンがぽつりと呟いた。
「ケンはもっと嬉しそうな顔をしなくちゃね」
わたしがニコニコ笑うと、「馬鹿らしい」とケンが言った。どうしていつも不機嫌なのだろうかと思う。
「満里奈ちゃん、ケン、ミケにゃん気をつけていってらっしゃい」
シロッコが奥の部屋から出てきて言った。
「は~い、シロッコちゃんいってきま~す」
「は~い、いってきますにゃ~ん」
わたしとミケにゃんは元気よく挨拶をした。
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