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シロッコの不思議な力
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「シロッコちゃんには不思議な力があるみたいですにゃん」
「不思議な力ですか? 確かにわたしをこの世界に連れて来たのだから何か特別な力がありますよね。お客さんは何か知っているんですか?」
わたしはトマトと豚キムチ定食を美味しそうに食べるお客さんの顔をじっと見て聞いた。
「あ、わたしの名前はナナですにゃん。う~ん、詳しくは知らないけど、シロッコちゃんが時々人間をこのもふもふパラダイスに連れて来るからにゃん」
「わたしは満里奈です。ナナさん、シロッコちゃんが人間をこの世界に連れて来るんですか?」
わたしは言いながらそういえばケンもシロッコにこの世界に連れてこられたんだよねと思った。
「満里奈ちゃんね。はい、シロッコちゃんが人間と一緒に歩いてるのを何回か見かけていますにゃん」
「……そうなんですね」
「シロッコちゃんに連れてこられた人間は猫やうさぎの学校の先生や畑で働いている人もいるし食堂で働いている人もいるにゃん」
「えっ! この世界で働いているの! このもふもふパラダイスに移住したってことかな?」
わたしはちょっと興奮して聞いた。
「はい、そうみたいですにゃん」
「その人間のみなさんは幸せそうですか?」
「笑顔で仕事をしているので幸せだと思うにゃん。あ、それと、動物達と一緒に学校に通っている学生さんもいますにゃん」
「学生さんですか? わたし、川本満里奈も高校一年生十五歳です。学生ですよ」
と思わず自己紹介をしてしまったではないか。
「若いと思ったらやっぱり学生さんなんですねにゃん。じゃあ、満里奈ちゃんも学校に行くといいにゃん」
ナナはにんまりと笑いながら言った。
「……学校ですか」
学校に通ってみたいと思うけれど元の世界で失敗しているので少しためらってしまいそうになる。
「無理にってわけじゃないけどシロッコちゃんに聞いてみるのもいいかもにゃん」
「あ、はい。聞いてみようかな」
わたしはそう答えながら動物達と一緒に学校に通うのも楽しいかなと思った。
「不思議な力ですか? 確かにわたしをこの世界に連れて来たのだから何か特別な力がありますよね。お客さんは何か知っているんですか?」
わたしはトマトと豚キムチ定食を美味しそうに食べるお客さんの顔をじっと見て聞いた。
「あ、わたしの名前はナナですにゃん。う~ん、詳しくは知らないけど、シロッコちゃんが時々人間をこのもふもふパラダイスに連れて来るからにゃん」
「わたしは満里奈です。ナナさん、シロッコちゃんが人間をこの世界に連れて来るんですか?」
わたしは言いながらそういえばケンもシロッコにこの世界に連れてこられたんだよねと思った。
「満里奈ちゃんね。はい、シロッコちゃんが人間と一緒に歩いてるのを何回か見かけていますにゃん」
「……そうなんですね」
「シロッコちゃんに連れてこられた人間は猫やうさぎの学校の先生や畑で働いている人もいるし食堂で働いている人もいるにゃん」
「えっ! この世界で働いているの! このもふもふパラダイスに移住したってことかな?」
わたしはちょっと興奮して聞いた。
「はい、そうみたいですにゃん」
「その人間のみなさんは幸せそうですか?」
「笑顔で仕事をしているので幸せだと思うにゃん。あ、それと、動物達と一緒に学校に通っている学生さんもいますにゃん」
「学生さんですか? わたし、川本満里奈も高校一年生十五歳です。学生ですよ」
と思わず自己紹介をしてしまったではないか。
「若いと思ったらやっぱり学生さんなんですねにゃん。じゃあ、満里奈ちゃんも学校に行くといいにゃん」
ナナはにんまりと笑いながら言った。
「……学校ですか」
学校に通ってみたいと思うけれど元の世界で失敗しているので少しためらってしまいそうになる。
「無理にってわけじゃないけどシロッコちゃんに聞いてみるのもいいかもにゃん」
「あ、はい。聞いてみようかな」
わたしはそう答えながら動物達と一緒に学校に通うのも楽しいかなと思った。
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