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学校とわたしとミケネコーン

9 ミケネコーン歌いますにゃん

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「あ、ミケネコーンちゃんを忘れていたよ~」

「ミケネコーンちゃん、ごめんね」

  わたしと三木田さんことみっきーは顔の前で手を合わせてごめんねと謝った。

「あんまりですにゃん!  ミケネコーンのことを忘れるなんて酷いですにゃん」

 ミケネコーンはジタバタと手足をバタバタさせて暴れた。

「ミケネコーンちゃん、ごめんね。あ、そうだ~デザートあげるから許してね」

「ミケネコーンちゃん、わたしもお菓子をあげるから許してね」

  わたしとみっきーはほぼ同時にデザートの袋とお菓子をミケネコーンに差し出した。

  すると、沈んでいたミケネコーンの表情が一気に明るくなりパッと花が咲いたような笑顔になった。プラス裂けたお口からヨダレがたらりと垂れている。

  「ミケネコーンちゃんの食べてる時の顔は本当に幸せそうだね」

「うん、なんだかほのぼのするね。ばっちい食べ方だけどね」

  わたしとみっきーは屋上で心地よい夏の風に吹かれながら、むしゃむしゃにゃんとマンゴーヨーグルトを食べているミケネコーンをニコニコと微笑みながら眺めていた。

「わたし達ご飯もデザートもちょっとしか食べられなかったけどまあいいかなって思ちゃうね」

「うふふ、そうだね~あのにゃぱにゃぱ笑っている笑顔を眺めているとお腹が空いていることも忘れてしまうね」

  みっきーはペットボトルの緑茶を飲みながら笑った。

「美味しいですにゃん、めちゃ旨ですにゃ~ん!  ミケネコーンは幸せですにゃ~ん!  一曲お歌を歌いますにゃ~ん」

  ミケネコーンは、口の周りにヨーグルトとマンゴーをべったりくっつけた姿でお歌を歌い始めた。

「さあ、みなさんもご一緒にどうぞにゃ~ん!  ミケネコーンたらたらミケネコーン♪ 
 にゃんにゃんたらたらミケネコーン♪  マンゴーヨーグルトは美味しいですにゃんたらたら美味しいですにゃん♪」

  ミケネコーンは腰をふりふりお歌を歌ったのだった。その顔は幸せとヨーグルトにまみれていた。
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