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君の家だよ

プリンは美味しい

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「プリンは激ウマだぞ~ほくほくゴリゴリ~」

 ゴリーラはスプーンで次から次へとプリンをすくい食べる。

「よ~し、俺も食べるぞ」

 
 俺もスプーンを手に取りプリンをすくい口に運ぶ。この世界のプリンは俺達の住んでいた世界のプリンとちょっと違い、牛乳や卵に小麦粉に砂糖を加え蒸したようなものだ。

 それは、地球のイギリスに古くから伝わる家庭料理であるプディング料理に似ている。プディング料理は卵と牛乳、そして小麦粉などの材料を使い蒸して固めた料理全般らしいとお母さんが誰かに聞いたと言っていた。因みに砂糖を使わないおかずに近いものもある。

 今俺が食べているプリンは幼い頃に食べたあのぷるぷるした食感でカラメルソースがかけられたものと違い蒸しケーキに近い。

 どちらのプリンも俺は大好きだ。

「ああ、デザートは食べるとどうしてこんなに幸せな気持ちになるのかな~」

 俺はほくほく顔でプリンを頬張る。

 気づけば、お父さんとお母さんにそれから、シロミンも美味しそうにプリンを食べていた。

 みんなで食べたこの日のプリンは最高だった。俺はプリンも一個おかわりしてしまったのだ。ゴリーラの奴はプリンを五個も食べた。なんて遠慮のない奴だよ。
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