異世界に召喚された俺はなぜだかゴリラに懐かれました。俺がもふもふしたいのはゴリラじゃない猫だよ（俺って最強なの？）

テイムしてしまいました

わたし達姉妹になりますってことは

「あ、えっと、テイムしちゃったみたいなんだよ……」

「えへへ、わたしナオートにテイムされちゃいました。リスショウガって名前も付けてもらいました。よろしくお願いしま～す。あ、お姉ちゃんは誰なの？」

　リスショウガはぺこりと頭を下げそして、顔を上げニマーっと笑う。

「はぁ！　なんか嬉しそうだね……。わたしはシロミンですにゃん。ナオートの両親にテイムされたのよ。リスショウガちゃんよろしくにゃん」

　シロミンもにゃぱーと笑いながら肉球のある可愛らしい手をリスショウガに差し出した。

「は～い。よろしくお願いします。シロミンちゃんはわたしのお姉ちゃんね」

　なんて言いながらリスショウガは差し出された手を握り返す。もうなんとも言えない可愛らしい光景ではないか。たまらん！　俺は心の中で歓声を上げる。

「んにゃん？　お姉ちゃんわたしが……にゃん」

「は～い、だって、シロミンちゃんもテイムされた仲間で先輩でしょ」

「まあ、そうだけどにゃん……」

　シロミンはちょっと納得いかない様子で肉球のある可愛らしい手をお口に当てて小首を傾げる。

「じゃあ、決定ね」

　リスショウガは満面の笑みを浮かべぴょんぴょんと飛び跳ねる。

「うにゃん、決定なの？　まあ、いっかお姉ちゃんでもにゃん」

　こうして、シロミンとリスショウガは姉妹になりました。

　と、いうことは俺達は四人きょうだいになったってことかな。あはは、これは賑やかになるではないか。楽しみ楽しみだ。俺はこっそり頬を緩め笑った。