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テイムしてしまいました
その子は誰にゃん?
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「おかわりもあるぞ。食べるかい?」
お父さんのその言葉に俺と二匹の猿の声が「食べる~」と揃う。
「まったくやっぱりきょうだいみたいだな」
お父さんはクスクスと笑いながら厨房へ向かう。
「猿のきょうだいってなんだかな……」
そう呟きつつも何となく嬉しい。なんて、頬を緩めていたその時。
「あ、あ~ちょっとずるいにゃ~ん」と可愛らしい声が聞こえてきた。
「みんなで美味しそうなご飯を食べてるんだね。わたしも食べたいにゃん」
声が聞こえてきた先に目を向けると、手編み買い物カゴを手に持つシロミンが立っていた。中身はネギやパン類がぎっしり詰まっているようだ。
「シロミン買い物に行ってたのかい?」
「うん、お父さんに買い出しを頼まれたんだにゃん」
こちらに向かって来たシロミンはテーブルにドカンと買い物カゴを置いた。
「おっ、パンだぞ」
早速、ゴリーラが食いしん坊ぶりを発揮し買い物カゴの中身を覗き込む。
「これはお客さん用のパンだよ。ゴリーラ食べちゃダメだからにゃん」
パンに手を伸ばすゴリーラのごわごわもふもふの手をシロミンが肉球のある可愛らしい手で、ペシッと叩く。
「うわぁ~痛いぞゴリゴリ~」
ゴリーラはシロミンにペシッとされた右手を左手でヨシヨシと撫でている。俺もシロミンの可愛らしい肉球のある手にペシッとされたいよ。
そんなことを考えていたその時。
「あれ? そこのお猿さんは誰にゃん? お客さんかな?」
リスショウガの存在に気づいたシロミンが首を傾げながら尋ねた。
「違うよ。この子はリスショウガだよ」
「リスショウガ? 何だそれはにゃん」
「ナオートがテイムしたお猿さんだぞ。ゴリゴリ~それで今日から俺とナオートの妹になったのさ」
俺の代わりにゴリーラが答えた。しかもなんだか得意満面の笑みを浮かべている。
「へっ! ナオートがテイムしたの。その子を……!! で、妹にゃん?」
シロミンはかなり驚いてるようだ。目を見開きリスショウガと俺の顔を交互に眺める。
お父さんのその言葉に俺と二匹の猿の声が「食べる~」と揃う。
「まったくやっぱりきょうだいみたいだな」
お父さんはクスクスと笑いながら厨房へ向かう。
「猿のきょうだいってなんだかな……」
そう呟きつつも何となく嬉しい。なんて、頬を緩めていたその時。
「あ、あ~ちょっとずるいにゃ~ん」と可愛らしい声が聞こえてきた。
「みんなで美味しそうなご飯を食べてるんだね。わたしも食べたいにゃん」
声が聞こえてきた先に目を向けると、手編み買い物カゴを手に持つシロミンが立っていた。中身はネギやパン類がぎっしり詰まっているようだ。
「シロミン買い物に行ってたのかい?」
「うん、お父さんに買い出しを頼まれたんだにゃん」
こちらに向かって来たシロミンはテーブルにドカンと買い物カゴを置いた。
「おっ、パンだぞ」
早速、ゴリーラが食いしん坊ぶりを発揮し買い物カゴの中身を覗き込む。
「これはお客さん用のパンだよ。ゴリーラ食べちゃダメだからにゃん」
パンに手を伸ばすゴリーラのごわごわもふもふの手をシロミンが肉球のある可愛らしい手で、ペシッと叩く。
「うわぁ~痛いぞゴリゴリ~」
ゴリーラはシロミンにペシッとされた右手を左手でヨシヨシと撫でている。俺もシロミンの可愛らしい肉球のある手にペシッとされたいよ。
そんなことを考えていたその時。
「あれ? そこのお猿さんは誰にゃん? お客さんかな?」
リスショウガの存在に気づいたシロミンが首を傾げながら尋ねた。
「違うよ。この子はリスショウガだよ」
「リスショウガ? 何だそれはにゃん」
「ナオートがテイムしたお猿さんだぞ。ゴリゴリ~それで今日から俺とナオートの妹になったのさ」
俺の代わりにゴリーラが答えた。しかもなんだか得意満面の笑みを浮かべている。
「へっ! ナオートがテイムしたの。その子を……!! で、妹にゃん?」
シロミンはかなり驚いてるようだ。目を見開きリスショウガと俺の顔を交互に眺める。
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