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休日とお手伝い(猫魔獣などいろいろ登場)

猫魔獣

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 その部屋は木の温もりが感じられる大部屋だった。木製の本棚にベッドが五台置かれている。因みにこの食堂兼宿屋は『もふもふ時間をごゆっくりどうぞ』という名称だ。

 部屋は大部屋が二部屋と個室が三部屋ある。


「さて、お仕事の開始だぜ」
「よし、頑張るぞ! ゴリゴリ~」

 俺とゴリーラが箒を片手に気合いを入れたその時。

「あ、ゴリーラにナオート……」と可愛らしい声が聞こえてきた。

 その声がする方向に目を向けると、猫の姿をした動物がいた。いやいや正確には猫魔獣だ。この猫魔獣は頭にちょこんと小さな角を生やしている。

「あ、君は確かネコッタちゃんだね~?」

 俺の声はきっと猫撫で声になっているだろう。

「うん、わたしネコッタだよにゃん」

「久しぶりだね~もふもふさせてくれるかな?」

「お断りしますにゃん」

「ああ、ネコッタちゃんも即答なんだね……悲しいな」

 俺はしょぼんと肩を落とす。

「あはは、ナオートは懲りないね」

「ゴリーラ笑うなよ」

 俺はプンスカプンプンと頬を膨らませ怒ってみせる。

 なんて、ゴリーラと毎度のやり取りをしていると、ネコッタがスタスタにゃんと部屋から出ていこうとするではないか。

「おい、お~い、ネコッタちゃんどこへ行くんだよ」

「ネコッタはここで何をしていたんだ? ゴリゴリ~」


 俺とゴリーラはスタスタにゃんと部屋から出ていこうとするネコッタに尋ねた。

 すると、ネコッタはこちらに振り向き俺達を宝石のようにキラキラと輝く青い瞳でじっと見た。
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