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おばあちゃんあなたは

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  ほっこり味わえるおはぎとホッと落ち着けるお茶を飲むと心も体もあたたかくて満たされる。

  わたしは湯呑みをテーブルに置いた。

「佐波ちゃん?」

「おばあちゃん、えっと、大好きだよ」

「あらあら、嬉しいわね。でも、佐波ちゃんってばどうしたのかしらね?」

  おばあちゃんは口元に手を当てて照れたように笑った。

「ずっと、言っていなかったから」

  おばあちゃんがいてくれることが当たり前でわたしはワガママばかり言っていたかなと思う。もっと感謝をして素直な気持ちを伝えたら良かったなと思う。

「おばあちゃんもね佐波ちゃんが大好きよ」


  おばあちゃんはそう言ってわたしの頭に手を置きそして、優しく撫でてくれた。その手は温かくて胸が幸せでぎゅっとなった。まるでおばあちゃんが生きているように感じる。


「佐波ちゃん、おはぎおかわりするかい?」

「うん、おばあちゃんのおはぎおかわりするよ~」

「おばあちゃんのおはぎは人気だわね。じゃあ、待っていてね」

  おばあちゃんはにっこり微笑みぱたぱたと台所へ向かった。

  そんなおばあちゃんの後ろ姿をぼんやり眺めて緑茶をずずっと飲んでいると、

「佐波さん、お久しぶりです」

「佐波ちゃん、元気~」


  わたしの肩に手が置かれそして、元気な声が聞こえてきた。振り向くと神本さんとひよこちゃんがニコニコ笑っていた。


「あ、えっと、神本さんとひよこちゃんはどうしてここにいるんですか?」

「それは……見学をしにきました」


「見学ですよだぽん。あ、ぽんと言ってしまったよ」


  神本さんは妖しげに笑いひよこちゃんは無邪気に笑っている。
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