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第16章:恋心の行方
11話:ライバル同士
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数日後の事だった。二年生の裕也や明日香は修学旅行で広島に向かい、普通の部活はもう3年生は引退しているために、残されたのは一年生だけという嬢状況。とっくに怪我が治っていたアキラは弓道部へと向かう途中、真由美に話しかけられてその歩みを止めた。
「今川さん、こんにちは。ちょっといいですか?」
「あれ、真田さん、なんか用?」
「あー、ちょっとあっちの方で話します。相撲部の部室で。今日、二年生がいないうえに、もう一人の一年生が生理痛で休んでいるんで、誰もいないんですよ。」
相撲部のメンバーが自分に何の用だろう、と思っていると、どうやら彼女は二人きりで話したい様子。真由美がもじもじしながら話を切り出した。
「あの、昨日はなんか、裕也先輩と仲良く話していましたけれど……どんな話をしてたんですか?」
「どんなって……痴漢を撃退して偉いからご褒美って、先輩にパフェを奢ってもらったんですけれど……」
「へ、へー……いいなぁ」
真由美は複雑な表情をしつつ頷いた。
「あと、告白もしちゃいました」
「告白? 一体何の?」
アキラが思いもしない単語を出すと、真由美が焦って目を白黒させている。
「そりゃ、俺が、先輩に、恋心を告白したんですよ。俺、ゲイだってのは知ってますよね」
「あー……先越されたぁぁぁぁ」
「いや、普通に断られましたから安心してくださいって。やっぱりゲイの恋って難しいですから」
真由美が取り乱す様子を見て、なんだこりゃとアキラは失笑する。
「っていうか、なんですか先を越されたって……真由美さんも、三橋先輩のこと好きなんですか?」
「そーですよ! だから、先輩が一体どんなものが好きとか、好みの女性のタイプとか、そう言うのを知ってないかなって思って!」
真由美は何だか怒っているかのような口調でアキラに顔を近づけた。
「そう言えば、初対面の時に、性癖の話とかしてたような……そう、確か近親相姦もののAVを見てるとか」
真珠身に詰め寄られたアキラは、よりにもよって一番答えてはいけない例を上げてしまう。
「なんで!? 近親相姦ものって何!? 兄弟もの? それとも親子!?」
真由美のこの反応も納得である。アキラが失言に気づいたのは、真由美の反応を見てからだった。
「今川さん、こんにちは。ちょっといいですか?」
「あれ、真田さん、なんか用?」
「あー、ちょっとあっちの方で話します。相撲部の部室で。今日、二年生がいないうえに、もう一人の一年生が生理痛で休んでいるんで、誰もいないんですよ。」
相撲部のメンバーが自分に何の用だろう、と思っていると、どうやら彼女は二人きりで話したい様子。真由美がもじもじしながら話を切り出した。
「あの、昨日はなんか、裕也先輩と仲良く話していましたけれど……どんな話をしてたんですか?」
「どんなって……痴漢を撃退して偉いからご褒美って、先輩にパフェを奢ってもらったんですけれど……」
「へ、へー……いいなぁ」
真由美は複雑な表情をしつつ頷いた。
「あと、告白もしちゃいました」
「告白? 一体何の?」
アキラが思いもしない単語を出すと、真由美が焦って目を白黒させている。
「そりゃ、俺が、先輩に、恋心を告白したんですよ。俺、ゲイだってのは知ってますよね」
「あー……先越されたぁぁぁぁ」
「いや、普通に断られましたから安心してくださいって。やっぱりゲイの恋って難しいですから」
真由美が取り乱す様子を見て、なんだこりゃとアキラは失笑する。
「っていうか、なんですか先を越されたって……真由美さんも、三橋先輩のこと好きなんですか?」
「そーですよ! だから、先輩が一体どんなものが好きとか、好みの女性のタイプとか、そう言うのを知ってないかなって思って!」
真由美は何だか怒っているかのような口調でアキラに顔を近づけた。
「そう言えば、初対面の時に、性癖の話とかしてたような……そう、確か近親相姦もののAVを見てるとか」
真珠身に詰め寄られたアキラは、よりにもよって一番答えてはいけない例を上げてしまう。
「なんで!? 近親相姦ものって何!? 兄弟もの? それとも親子!?」
真由美のこの反応も納得である。アキラが失言に気づいたのは、真由美の反応を見てからだった。
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