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遥香の日常
お迎えです
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悟さんは既にお迎えの場所に来ていた。
隣には悟さんの友達のふっ君
Tシャツにジーンズのラフな格好で笑い合う2人を見て
七海の悪い癖が…。
「…いい…♡」
2人を観察しながら呟く 腐女子、七海。
真也君達も悟さんに気づき声をかける。
あの海での出来事がなければ、知り合う事もなかったのだろうけど
あの時悟さん達、海の家の面々が海保に連絡し地元の人に声をかけてくれ、
海の家を無償で提供し、捜索に協力してくれたのだ。
歳も近い所為か随分慕っている。
「「「「「こんばんは!」」」」」
「その節は本当にありがとうございました!
もしかして会えるかもしれないと思って持って来てたんです!良かったらこれ…僕達5人から。」
真也君は悟さんに手土産を渡した。
「おおっっ!こんばんは!なんだ?」
「大したもんじゃないんです。ただのお菓子です笑。」
「ありがとう!嬉しいよ!でも、あんま高校生が気を使わなくて良いぞ!」
「気を使った様なもんでもないんで、そう言われると恥ずかしいくらいです。」
「あの時は本当にお世話になりました!」
「そうか?いや、そう言われると逆に恥ずかしいわ!
でも、まぁ、ありがとうな。遠慮なくもらっとくよ!」
頭を掻きながら照れる悟さん。
ふと隣を見ると
楓さんが顔が赤くてうっとり顔で悟さんを見つめている。
うん…大好きオーラ全開…。
「「「先輩!こんばんは!」」」
「おお~っ!葛西達も来ていたんだ!」
「先輩!私たちの浴衣姿どうですかぁ?」
「おお!可愛いぞ!その浴衣!笑笑笑」
「ええ~っ浴衣だけ?」
「馬子にも衣装笑笑笑」
「「「ひどぉ~い!」」」
渚さん達はきゃっきゃっと盛り上がる。
複雑な顔を見せている保君。
「おい!悟、大人だろジュースか
かき氷くらい奢ってやれ笑笑笑!」
ふっ君が半分冷やかしでけしかける。
「わーかったよ!大人力を見せてやる!かき氷好きなの選んで!」
そう言うとすぐそこの屋台に並び1つ400円のかき氷を11人分買ってくれた。
うぉ!太っ腹!大人って大変だ。
かき氷を食べつつ世間話に花が咲いたのだが、悟さんがふと携帯を見て
「うぉ、やべ!俺らみたいな車班はラッシュ避けたいからフィナーレまでいられないから
早々に退散するけど、君たちは最後までいるの?」
「はい!俺らは自転車なので9時までは大丈夫です!」
「そうかぁ!若いな! 気をつけて帰れよ!」
「「「「「はい!」」」」」
男5人が揃って返事をする。
スポ根みたいな光景に七海のテンションMAX…。
挨拶した後、和樹君と沙織はこっそり顔を見合わせて2人で話をしている。
花火の爆音に負けないくらい大声で話さないと聞き取れな位くらいなので
2人の世界で何を話したか聞き取る事も出来ない。
今夜の女子会できっちり吐いてもらう事にしよう!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「葛西達は帰りは大丈夫?」
「はい!私達もフィナーレまでは居られないのでこの後駅に向かって電車に乗ります。」
「駅までは責任持って俺ら送ります!」
保君が頑張って胸を張って答えてた!
渚さんと顔を見合わせる。ほんのり赤くなってる。
花火の光で照らされるだけじゃないはずだ。
「おお!頼んだぞ!大切な後輩だ!」
ふっ君が笑いながら保君の肩を叩いた。
「はい!」
「よし!任せた!
俺らはそろそろ帰えらないと、本気でヤバイ!ラッシュ巻き込まれる!」
「そうだな!それじゃ七海!遥香ちゃん 沙織ちゃん 行くよ!」
「はーい。」
声が弾んでいる七海を真也君は少し寂しそうに見ている。
分かりやすい顔を しているのに七海の奴普通にスルー、にっこり微笑み
「みんな、夏祭り楽しみにしてるね!じゃあまたね!」
そう言って、さらりと沙織を和樹君から引き剥がし悟さんの後を追った。
悟さんは、ごく自然に七海の手を引き並んで歩きだした。
「あれ…?」
戸惑う七海に笑いかける悟さん
遠ざかっていくものの
和樹君の熱い視線と
真也君と楓さんからの視線がビリビリしている気がするのは
私だけじゃないよね…?
はは…ふっ君の乾いた笑い…。
「複雑だね…。」
一言だけ言うと黙々と私と沙織の後ろを歩いた。
…だね…。
隣には悟さんの友達のふっ君
Tシャツにジーンズのラフな格好で笑い合う2人を見て
七海の悪い癖が…。
「…いい…♡」
2人を観察しながら呟く 腐女子、七海。
真也君達も悟さんに気づき声をかける。
あの海での出来事がなければ、知り合う事もなかったのだろうけど
あの時悟さん達、海の家の面々が海保に連絡し地元の人に声をかけてくれ、
海の家を無償で提供し、捜索に協力してくれたのだ。
歳も近い所為か随分慕っている。
「「「「「こんばんは!」」」」」
「その節は本当にありがとうございました!
もしかして会えるかもしれないと思って持って来てたんです!良かったらこれ…僕達5人から。」
真也君は悟さんに手土産を渡した。
「おおっっ!こんばんは!なんだ?」
「大したもんじゃないんです。ただのお菓子です笑。」
「ありがとう!嬉しいよ!でも、あんま高校生が気を使わなくて良いぞ!」
「気を使った様なもんでもないんで、そう言われると恥ずかしいくらいです。」
「あの時は本当にお世話になりました!」
「そうか?いや、そう言われると逆に恥ずかしいわ!
でも、まぁ、ありがとうな。遠慮なくもらっとくよ!」
頭を掻きながら照れる悟さん。
ふと隣を見ると
楓さんが顔が赤くてうっとり顔で悟さんを見つめている。
うん…大好きオーラ全開…。
「「「先輩!こんばんは!」」」
「おお~っ!葛西達も来ていたんだ!」
「先輩!私たちの浴衣姿どうですかぁ?」
「おお!可愛いぞ!その浴衣!笑笑笑」
「ええ~っ浴衣だけ?」
「馬子にも衣装笑笑笑」
「「「ひどぉ~い!」」」
渚さん達はきゃっきゃっと盛り上がる。
複雑な顔を見せている保君。
「おい!悟、大人だろジュースか
かき氷くらい奢ってやれ笑笑笑!」
ふっ君が半分冷やかしでけしかける。
「わーかったよ!大人力を見せてやる!かき氷好きなの選んで!」
そう言うとすぐそこの屋台に並び1つ400円のかき氷を11人分買ってくれた。
うぉ!太っ腹!大人って大変だ。
かき氷を食べつつ世間話に花が咲いたのだが、悟さんがふと携帯を見て
「うぉ、やべ!俺らみたいな車班はラッシュ避けたいからフィナーレまでいられないから
早々に退散するけど、君たちは最後までいるの?」
「はい!俺らは自転車なので9時までは大丈夫です!」
「そうかぁ!若いな! 気をつけて帰れよ!」
「「「「「はい!」」」」」
男5人が揃って返事をする。
スポ根みたいな光景に七海のテンションMAX…。
挨拶した後、和樹君と沙織はこっそり顔を見合わせて2人で話をしている。
花火の爆音に負けないくらい大声で話さないと聞き取れな位くらいなので
2人の世界で何を話したか聞き取る事も出来ない。
今夜の女子会できっちり吐いてもらう事にしよう!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「葛西達は帰りは大丈夫?」
「はい!私達もフィナーレまでは居られないのでこの後駅に向かって電車に乗ります。」
「駅までは責任持って俺ら送ります!」
保君が頑張って胸を張って答えてた!
渚さんと顔を見合わせる。ほんのり赤くなってる。
花火の光で照らされるだけじゃないはずだ。
「おお!頼んだぞ!大切な後輩だ!」
ふっ君が笑いながら保君の肩を叩いた。
「はい!」
「よし!任せた!
俺らはそろそろ帰えらないと、本気でヤバイ!ラッシュ巻き込まれる!」
「そうだな!それじゃ七海!遥香ちゃん 沙織ちゃん 行くよ!」
「はーい。」
声が弾んでいる七海を真也君は少し寂しそうに見ている。
分かりやすい顔を しているのに七海の奴普通にスルー、にっこり微笑み
「みんな、夏祭り楽しみにしてるね!じゃあまたね!」
そう言って、さらりと沙織を和樹君から引き剥がし悟さんの後を追った。
悟さんは、ごく自然に七海の手を引き並んで歩きだした。
「あれ…?」
戸惑う七海に笑いかける悟さん
遠ざかっていくものの
和樹君の熱い視線と
真也君と楓さんからの視線がビリビリしている気がするのは
私だけじゃないよね…?
はは…ふっ君の乾いた笑い…。
「複雑だね…。」
一言だけ言うと黙々と私と沙織の後ろを歩いた。
…だね…。
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