コレクターガールの憂鬱な日常

MOKO

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遥香の日常

恋の行方vol.14

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今日も眼鏡をかけていない七海。

真也くんに天使の様な微笑みを返し

「よろしくお願いします。」

そうと言うと差し出してくれた手を取った。

私の方へ顔を向ける一瞬、目が合った。

目の奥が笑ってない…。

心臓に悪い笑みを浮かべてた。


…七海…。怖いよ…。


 
よっぽど私が清志君の隣に立ち

清志君と真也くんとを引き離した事が気に入らなかったのだと見えた。

真也君のセレクトが清志君じゃなくて七海だった事にも納得できなかったみたいだ。




しかし、七海は転んでもただでは起きない。



「真也君と清志君って仲が良んですか?いつも一緒にいるんですか?」

「ああ、そうだね僕と清志は一年の時、同じクラスで話が合うんだ。

それで仲良くなって

清志が保と大成とこの3人は成城高校のバレー部員でレギュラーなんだ。

仲が良いから連むようになったんだよなぁ。」

「清志君の筋肉って凄いですよね?真也君は因みに好きな筋肉って何処ですか?」

「んー?好きな筋肉?え?筋肉フェチなの?」

その質問に明らかに動揺した…。

多分だけど、七海が清志君狙いだと勘違いしたんだと思う…。

そう、先程の私に向けた殺気も含め、良い勘違いだ!

沙織の初恋のためだ!そのまま勘違いをしててもらう事にしよう!

沙織を見る様に目で訴える。

七海の暴走を止めなくては、

「そう、そうなんですよ!七海は筋肉フェチなの!ねぇ~!」

はっとした顔で我に帰り

「そ…そうなんです…はは、因みに逞しい上腕二頭筋好きです。

太い腕って憧れますね!かっこいい♡」



「はは…そうなんだ…。」


真也君の乾いた笑い。


可哀想に…5人組みの中では、頭脳派で、1番筋肉がないもんね…。



隣の清志君は、なんとも言えない表情になった。


七海!見事な牽制!そして渾身の軌道修正!

グッジョブ!






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