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怪盗コレクターVS宇宙警察
絶対絶命
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「うーん、地球語 試しに何ヶ国語か話したほうがいいのかなぁ? ナタリーどう思う?」
背の高いおしゃべり男が奥にいる目つきの鋭いイケメンに声をかけた。
ナタリーと呼ばれたイケメンは肩をすくめ
「さぁ…どうかな…。
言葉がわからなかったとしても、後1分しか待つつもりは無い。
もし、姿を現し投降するなら…1分以内だ。」
そう言うと、ちらっと腕時計を見ておしゃべり男に促した。
「ナタリーはせっかちだなぁ。って事だけど一応何ヶ国語かで話してみるね。」
そう言うと男は早口に英語と中国語、スペイン語で話してくれた。
ほっとくとまだ何ヶ国語か出て来そうだったが
ナタリーが「テル、時間だ。」そう言うとおしゃべり男は肩をすくめたて
「じゃあ、怪盗コレクターさん投降しないって事で本当にいいんだね?」
だめ押しで聞いてきた。
カメレオンバリアーで、まだ姿は見えていないはず。
テルと呼ばれたおしゃべり男が「ごめんね、これもお仕事なんだよ。」
すまなさそうに呟くと、体がぐにゃりと溶け出し、緑色の液体に変わった。
スライムと化した体が部屋全体に広がり始めた。
ふと見ると、アンブロージさんと部屋の隅に気を失った警官たちが数人は
いつの間にか赤色のスライムに包まれている。
緑色のスライムはその赤色スライムを避け、
隙間なく部屋全体に広がろうとしていた。
遥香の足元まで数㎝の所に迫った…。
このままだと、あの緑色のスライムに包み込まれてしまう。
「メティ、リミッター解除。」
『はい。』
トレモロはホルダーからキャノン砲を取り出し緑色のスライムと
金庫前に立つナタリーと呼ばれた男に撃ち放った。
原子分解型5次元キャノン砲の銃口から眩いレーザー光線が
緑色のスライムと男に命中した。
一瞬の事だった。
打ち込まれたレーザー光線にスライムも、男も一瞬でバラバラになり消滅した。
(え?殺したの?原子分解型5次元キャノン砲って殺傷力0%だったよね?)
(死んで無い。10分ほど原子単位で癒され、また元通りの身体に落ち着く。)
(え?癒すの? 10分経ったら救命ポット並み ピカピカ?)
(ああ、殺すと後味が悪いからな。)
(どんだけお人好しなんだ…。)
そんな脳内会話を呑気に話しながら金庫の前に立つ
この中のシェルカメオを取り出さなければならない。
油断なく辺りを見回す、アンブロージさん達を包んでいた
赤色スライムも消えていた。
気がつかれる前にお仕事、お仕事。
一瞬だけ亜空間バリアーに切り替え金庫に手を入れた。
目的のシェルカメオ「白い乙女」取り出し、
すぐ様カメレオンバリアーに切り替え
そのままマジックゲートホルダーポシェットでメティアローズまで帰還する。
いつも通りの簡単作業だ。
シェルカメオを掴み出しカメレオンバリアーに切り替えたその時、
影から赤い剣が遥香目掛け伸びて来た。
「!?」
トレモロは気配を感じ素早く亜空間バリアーに切り替えたが、
少し左手を切られた。油断した。
「ふーん、初めまして怪盗コレクターさん
君、なかなかやるね。ナタリーとテルを瞬殺するなんて
その見た目じゃ分かりにくいけど、地球人?」
そう言った赤色のスライムはゆっくり
小柄な女か男かわからない中世的な赤い髪の人型に変わった。
背の高いおしゃべり男が奥にいる目つきの鋭いイケメンに声をかけた。
ナタリーと呼ばれたイケメンは肩をすくめ
「さぁ…どうかな…。
言葉がわからなかったとしても、後1分しか待つつもりは無い。
もし、姿を現し投降するなら…1分以内だ。」
そう言うと、ちらっと腕時計を見ておしゃべり男に促した。
「ナタリーはせっかちだなぁ。って事だけど一応何ヶ国語かで話してみるね。」
そう言うと男は早口に英語と中国語、スペイン語で話してくれた。
ほっとくとまだ何ヶ国語か出て来そうだったが
ナタリーが「テル、時間だ。」そう言うとおしゃべり男は肩をすくめたて
「じゃあ、怪盗コレクターさん投降しないって事で本当にいいんだね?」
だめ押しで聞いてきた。
カメレオンバリアーで、まだ姿は見えていないはず。
テルと呼ばれたおしゃべり男が「ごめんね、これもお仕事なんだよ。」
すまなさそうに呟くと、体がぐにゃりと溶け出し、緑色の液体に変わった。
スライムと化した体が部屋全体に広がり始めた。
ふと見ると、アンブロージさんと部屋の隅に気を失った警官たちが数人は
いつの間にか赤色のスライムに包まれている。
緑色のスライムはその赤色スライムを避け、
隙間なく部屋全体に広がろうとしていた。
遥香の足元まで数㎝の所に迫った…。
このままだと、あの緑色のスライムに包み込まれてしまう。
「メティ、リミッター解除。」
『はい。』
トレモロはホルダーからキャノン砲を取り出し緑色のスライムと
金庫前に立つナタリーと呼ばれた男に撃ち放った。
原子分解型5次元キャノン砲の銃口から眩いレーザー光線が
緑色のスライムと男に命中した。
一瞬の事だった。
打ち込まれたレーザー光線にスライムも、男も一瞬でバラバラになり消滅した。
(え?殺したの?原子分解型5次元キャノン砲って殺傷力0%だったよね?)
(死んで無い。10分ほど原子単位で癒され、また元通りの身体に落ち着く。)
(え?癒すの? 10分経ったら救命ポット並み ピカピカ?)
(ああ、殺すと後味が悪いからな。)
(どんだけお人好しなんだ…。)
そんな脳内会話を呑気に話しながら金庫の前に立つ
この中のシェルカメオを取り出さなければならない。
油断なく辺りを見回す、アンブロージさん達を包んでいた
赤色スライムも消えていた。
気がつかれる前にお仕事、お仕事。
一瞬だけ亜空間バリアーに切り替え金庫に手を入れた。
目的のシェルカメオ「白い乙女」取り出し、
すぐ様カメレオンバリアーに切り替え
そのままマジックゲートホルダーポシェットでメティアローズまで帰還する。
いつも通りの簡単作業だ。
シェルカメオを掴み出しカメレオンバリアーに切り替えたその時、
影から赤い剣が遥香目掛け伸びて来た。
「!?」
トレモロは気配を感じ素早く亜空間バリアーに切り替えたが、
少し左手を切られた。油断した。
「ふーん、初めまして怪盗コレクターさん
君、なかなかやるね。ナタリーとテルを瞬殺するなんて
その見た目じゃ分かりにくいけど、地球人?」
そう言った赤色のスライムはゆっくり
小柄な女か男かわからない中世的な赤い髪の人型に変わった。
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