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コレクターガール

遥香の長い一日 vol.3 (トレモロのため息)

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遥香の思考を読んで…トレモロは遥香の脳内でこっそりため息をついた。





トレモロの思考は遥香には読ませてい無い。


正直に言うと遥香の身体の支配など


繋がりが切れない限り余裕で操れるのだ。


本気でヤバそうなら 遥香に有無など言わせず動く


トレモロは出来る限り、身体の持ち主である


遥香の意思を重んじる様に配慮しようと考えていた。


それでなくとも楽勝で出来る今回の仕事


これなら大丈夫だと踏んで遥香に任せてみようと


さりげなく手を抜いたのだ。


だが、やはりぜんぶは任せられないと理解した。



現に給仕達がシャンパングラスを数えてる最中


細部への注意を怠り、手が当たって

落としそうになった…。


咄嗟にトレーを支え、事なきを得た。


コードに引っかかった時など


遥香に任せたままだと100%転けていただろう。





トレモロが遥香の頭の中で、ボソッと呟く…。


「ジムの時間増やすか…。」




「えっ?  それ今?…それ今、言う?」

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