コレクターガールの憂鬱な日常

遥香の最悪な1日

いきなりですか？

戦いの準備なんて全くと言っていいほどしていない 

って言うか…毒対応レベルUPに時間かけてたので

うっかり宇宙警察とやらの存在を忘れてた。

トレモロのことだから想定内なのだろうか…。

瞬時に亜空間バリアーに切り替えたトレモロは

巨大なクレーターになった場所から距離を取る様

突然襲って来たセーレ星人をじわじわと宝石いしの在る場所から

離れるように誘導しつつ


同時に五次元キャノン砲の転送と

宝石いしの探索をメティに頼むという落ち着いた対応した。


脳内でキョドッてオロオロしている私を放ったらかして

トレモロは宇宙人語で突然現れた宇宙警察に語りかける。

目の前でスライムとのやり取りが続くが遥香には何言ってるか分からないが

向かい合いにらみ合いながらの会話

自分で発している声なのに何言ってるか全くわからないから不安で仕方ない。

早くこの場を立ち去りたいのに

トレモロとセーレ星人との話し合いがまだ続いている。


遥香だけ脳内ショック状態で

何が起きているのか、どういう状態かわからないままだけど

セーレ星人が肩を竦めギリギリ悔しそうに辺りを見回した後

力なく肩を落とすと首を振る仕草で

もう、大きな攻撃は仕掛けて来なく無くなったのが何となくわかった。

さっきみたいな網状やこの前仕掛けてきた霧状のセーレ星人特有の攻撃に

もしカメレオンバリアーのままだったら

命どころか原子レベルで分解されてた事だろう。

瞬時に切り替えたトレモロに、ただただ賞賛するしかない。

亜空間バリアーはいかなる攻撃も受け付けない。

攻撃は、ただ地球に被害が出るだけで

自分たちに傷一つ負わせられない事を説明してくれていたのだと思う…



たぶん…。



でもひとまず安心