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Case 7 紅色の石 エリュテイア
第6話 本当の望み
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セシリアの本当の目的。
それは王家への復讐。血筋の断絶に違いない。
でも、そんなことになったら、この国はどうなってしまうのかしら!
豊かな国とは言い難いけれど、今は大きな事件も争いも無く、日々を穏やかに暮らすことができている。それはやはり、アルフォード王家が、目を配り力を掌握しているからこそ。
そんな重石が無くなってしまったら……
大変なことになるわ。
『アルフォード王家に何かあったら、私たちの今の暮らしが壊れてしまうかもしれないわよね』
『そうだな』
でも……
リリアはやっぱり、セシリアを信じたいと思ってしまうのだ。
本来のセシリアは、あんなに優しい女性なんだもの。いくら自分の復讐を果たしたいからって、ルシアや他の多くの民を巻き込んでまで実行しようとは思わないはず。
『レギウス、とりあえず確かめてからでもいいかしら』
リリアの言葉に一瞬、間が空いた。
『リリアなら、そう言うと思ったよ。リリアの心のままに』
『ありがとう』
ごめんね、レギウス。心配をかけて。
でも、推測だけでいきなり浄化を始めることは、リリアはどうしてもできなかった。
ありったけの思いを込めて、セシリアに意識を集中させる。
『セシリアさん』
『何かしら?』
『もう一度繰り返しになるのですが、ルシアさんは王妃になることを希望されていないかもしれません。もちろんルシアさんのお母様も。いくら才能があったとしても、本人の希望を無視して進めるのはあまりよろしく無いかと……』
『あなた、わかっていないのね。この世に女性として生まれたからには、『王妃』を目指すのは当然のことでしょう。富も地位も名誉も全部手に入る、最高の栄誉なんだから』
セシリアは驚いたように目を丸くすると、さもそれが世の常識のように言い切る。
そんな彼女を真っ直ぐに捉えながら、リリアは一番聞きたい事を尋ねた。
『それがセシリアさんの本当の願いなんですか?』
真摯な思いが伝わったのだろうか。セシリアがすっと真面目な顔になった。
『そうよ。何かおかしいかしら?』
『おかしくはありませんけれど……セシリアさんは既に富も地位もお持ちだったはず。ということは、名誉を求めていらっしゃると言うことですね』
『当たり前でしょう。『王妃』は最高に美しくて優雅で尊敬される存在なのよ。そのために私は物心ついた時から血のにじむような努力をしてきたの。みんなを失望させないだけの知識と魅力を磨いてきたんだから』
『大変だったんですね。でも、それが、本当にセシリアさんのやりたいことだったんですか?』
もう一度真っ直ぐに問い掛けるリリアに、セシリアは初めて苛立ちの色を見せた。
『あなた、馬鹿なの? 私はフランドール家の長女。家の繁栄のために努力して栄誉を勝ち取るのが定め。それを成し遂げてこそ存在価値を認められるのよ。やりたいとかやりたくないとかは関係ないの。やらなきゃいけないのよ。やらなきゃ生きている意味が無いの』
そっか……セシリアさんは、自分の本当の望みをわかっていないんだわ。
だから、復讐に囚われてしまっているのね。
『王妃になれなかったから意味が無いなんてことは無いと思います。そんなこと言ったら私は意味が無い存在になっちゃいますよ』
ちょっと意地悪に笑いながらそう言うリリア。
セシリアの表情がスンと冷えた。今までの仮面を投げ捨てたように、ギリっと一睨み。
次の瞬間、メラメラとその瞳が燃え出す。逆立った髪が生き物のようにリリアに迫る。
『あなたもなのね。あなたも私の邪魔をする気なのね』
そう言うやいなや、真っ赤に燃える炎が投げつけられてきた。
意識体のリリアには当たらないと安心しきっていたら、糸の向こうからレギウスの焦った悲鳴。
『リリア! 手が真っ赤!』
糸を引く力に緊迫感が伝わってくる。
『待って! レギウス。大丈夫だから』
なるべく落ち着いた声でレギウスに語り掛けた。
『お願い。もうちょっと待っていて。私セシリアさんを癒したいの』
『でも、彼女の怨念は凄いことになっているよ。石の上のリリアの手、真っ赤で火傷しそうだよ。リリアの方が危ないよ』
『私一人じゃ無理だから、お願い! レギウスも力を貸して』
『……わかった。全力で応援する』
『ありがとう』
レギウスの言葉に力を得て、リリアはセシリアに向き合った。
『あなたが受けた酷い仕打ちを考えれば、王家を憎む気持ち、わかります。幼い頃から血の滲むような努力をされてきたことも』
『そうよ。私はずっと耐えてきたの。家庭教師に折檻されても、両親に道具にされても、王子に愛されなくても、ずっとずっと頑張って耐えてきたのに。みんな私を邪魔する』
『いいえ。私はセシリアさんの邪魔をする気はありません。少しでもあなたが楽になれたらと……』
『はん。笑わせないでよ。私の気持ちがわかるですって? わかりっこないわ。貴方になんか。誰もいない真の孤独も知らないあなたに、私の気持ちがわかってたまるものですか!』
紅の炎は生き物のように暴れまくり、何度も何度もリリアに襲い掛かる。
熱風に耐えながらリリアは微笑んだ。
『確かに、私には私を支えてくれる大切な人がいます。だから、あなたの気持ちが本当にはわかっていないと思います。ごめんなさい。でも……』
レギウスの顔を思い浮かべながら、リリアは必死で言葉を紡ぐ。
『セシリアさんにとっては酷い仕打ちをした王家だけれど、今の王様は賢い方で、国は落ち着いています。だから、今王家がいなくなったら困るんです。国が乱れて多くの国民が路頭に迷ったり、隣国から攻められたりするかもしれません。それは……あまり良い未来とは言えないので』
『だからあきらめろと言うの? リベンジするなって? 私の恨みを舐めんじゃないわよ! ゴゴゴォォォーーー』
最後の言葉は化け物の咆哮に変わる。
セシリアの姿が炎の塊と化して、リリアに襲い掛かってきた。
間一髪、飛び退ったリリアは浄化の魔法を詠唱し始める。
『みんなのためにと言って、あなたの気持ちを無視するのは申し訳ないのですが、私はやっぱり、今の穏やかな暮らしを守りたいんです。大切な人と一緒に過ごす未来を失いたくないんです。だから、あなたを浄化します。ごめんなさい!』
イーラ トゥ ラ エルゼ
フェーレ トゥ ラ シエラ
レラーテ!
ナチェ タビーア エクセルテ トゥイ
ナチェ タビーア エクセルテ トゥイ
怒りは大地に 悲しみは空へ 解き放て
必ず 自然が受け止めてくれる
あなたを―――
それは王家への復讐。血筋の断絶に違いない。
でも、そんなことになったら、この国はどうなってしまうのかしら!
豊かな国とは言い難いけれど、今は大きな事件も争いも無く、日々を穏やかに暮らすことができている。それはやはり、アルフォード王家が、目を配り力を掌握しているからこそ。
そんな重石が無くなってしまったら……
大変なことになるわ。
『アルフォード王家に何かあったら、私たちの今の暮らしが壊れてしまうかもしれないわよね』
『そうだな』
でも……
リリアはやっぱり、セシリアを信じたいと思ってしまうのだ。
本来のセシリアは、あんなに優しい女性なんだもの。いくら自分の復讐を果たしたいからって、ルシアや他の多くの民を巻き込んでまで実行しようとは思わないはず。
『レギウス、とりあえず確かめてからでもいいかしら』
リリアの言葉に一瞬、間が空いた。
『リリアなら、そう言うと思ったよ。リリアの心のままに』
『ありがとう』
ごめんね、レギウス。心配をかけて。
でも、推測だけでいきなり浄化を始めることは、リリアはどうしてもできなかった。
ありったけの思いを込めて、セシリアに意識を集中させる。
『セシリアさん』
『何かしら?』
『もう一度繰り返しになるのですが、ルシアさんは王妃になることを希望されていないかもしれません。もちろんルシアさんのお母様も。いくら才能があったとしても、本人の希望を無視して進めるのはあまりよろしく無いかと……』
『あなた、わかっていないのね。この世に女性として生まれたからには、『王妃』を目指すのは当然のことでしょう。富も地位も名誉も全部手に入る、最高の栄誉なんだから』
セシリアは驚いたように目を丸くすると、さもそれが世の常識のように言い切る。
そんな彼女を真っ直ぐに捉えながら、リリアは一番聞きたい事を尋ねた。
『それがセシリアさんの本当の願いなんですか?』
真摯な思いが伝わったのだろうか。セシリアがすっと真面目な顔になった。
『そうよ。何かおかしいかしら?』
『おかしくはありませんけれど……セシリアさんは既に富も地位もお持ちだったはず。ということは、名誉を求めていらっしゃると言うことですね』
『当たり前でしょう。『王妃』は最高に美しくて優雅で尊敬される存在なのよ。そのために私は物心ついた時から血のにじむような努力をしてきたの。みんなを失望させないだけの知識と魅力を磨いてきたんだから』
『大変だったんですね。でも、それが、本当にセシリアさんのやりたいことだったんですか?』
もう一度真っ直ぐに問い掛けるリリアに、セシリアは初めて苛立ちの色を見せた。
『あなた、馬鹿なの? 私はフランドール家の長女。家の繁栄のために努力して栄誉を勝ち取るのが定め。それを成し遂げてこそ存在価値を認められるのよ。やりたいとかやりたくないとかは関係ないの。やらなきゃいけないのよ。やらなきゃ生きている意味が無いの』
そっか……セシリアさんは、自分の本当の望みをわかっていないんだわ。
だから、復讐に囚われてしまっているのね。
『王妃になれなかったから意味が無いなんてことは無いと思います。そんなこと言ったら私は意味が無い存在になっちゃいますよ』
ちょっと意地悪に笑いながらそう言うリリア。
セシリアの表情がスンと冷えた。今までの仮面を投げ捨てたように、ギリっと一睨み。
次の瞬間、メラメラとその瞳が燃え出す。逆立った髪が生き物のようにリリアに迫る。
『あなたもなのね。あなたも私の邪魔をする気なのね』
そう言うやいなや、真っ赤に燃える炎が投げつけられてきた。
意識体のリリアには当たらないと安心しきっていたら、糸の向こうからレギウスの焦った悲鳴。
『リリア! 手が真っ赤!』
糸を引く力に緊迫感が伝わってくる。
『待って! レギウス。大丈夫だから』
なるべく落ち着いた声でレギウスに語り掛けた。
『お願い。もうちょっと待っていて。私セシリアさんを癒したいの』
『でも、彼女の怨念は凄いことになっているよ。石の上のリリアの手、真っ赤で火傷しそうだよ。リリアの方が危ないよ』
『私一人じゃ無理だから、お願い! レギウスも力を貸して』
『……わかった。全力で応援する』
『ありがとう』
レギウスの言葉に力を得て、リリアはセシリアに向き合った。
『あなたが受けた酷い仕打ちを考えれば、王家を憎む気持ち、わかります。幼い頃から血の滲むような努力をされてきたことも』
『そうよ。私はずっと耐えてきたの。家庭教師に折檻されても、両親に道具にされても、王子に愛されなくても、ずっとずっと頑張って耐えてきたのに。みんな私を邪魔する』
『いいえ。私はセシリアさんの邪魔をする気はありません。少しでもあなたが楽になれたらと……』
『はん。笑わせないでよ。私の気持ちがわかるですって? わかりっこないわ。貴方になんか。誰もいない真の孤独も知らないあなたに、私の気持ちがわかってたまるものですか!』
紅の炎は生き物のように暴れまくり、何度も何度もリリアに襲い掛かる。
熱風に耐えながらリリアは微笑んだ。
『確かに、私には私を支えてくれる大切な人がいます。だから、あなたの気持ちが本当にはわかっていないと思います。ごめんなさい。でも……』
レギウスの顔を思い浮かべながら、リリアは必死で言葉を紡ぐ。
『セシリアさんにとっては酷い仕打ちをした王家だけれど、今の王様は賢い方で、国は落ち着いています。だから、今王家がいなくなったら困るんです。国が乱れて多くの国民が路頭に迷ったり、隣国から攻められたりするかもしれません。それは……あまり良い未来とは言えないので』
『だからあきらめろと言うの? リベンジするなって? 私の恨みを舐めんじゃないわよ! ゴゴゴォォォーーー』
最後の言葉は化け物の咆哮に変わる。
セシリアの姿が炎の塊と化して、リリアに襲い掛かってきた。
間一髪、飛び退ったリリアは浄化の魔法を詠唱し始める。
『みんなのためにと言って、あなたの気持ちを無視するのは申し訳ないのですが、私はやっぱり、今の穏やかな暮らしを守りたいんです。大切な人と一緒に過ごす未来を失いたくないんです。だから、あなたを浄化します。ごめんなさい!』
イーラ トゥ ラ エルゼ
フェーレ トゥ ラ シエラ
レラーテ!
ナチェ タビーア エクセルテ トゥイ
ナチェ タビーア エクセルテ トゥイ
怒りは大地に 悲しみは空へ 解き放て
必ず 自然が受け止めてくれる
あなたを―――
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