親友は英雄になった

sbadow

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俺は

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昔から何かの中心にいた、けどどっか抜けてたし喧嘩も弱かったから側にいた。
あいつに必要とされてることが何かとても気分が良かったんだ。

そして暫くして魔王が復活した、街の友達もみんな魔王を倒すために街からでた、俺とあいつも必然だった、その時から俺はあいつを勇者って呼んでた。
たびに行くのに魔法使いと僧侶が仲間に入ってくれた
勇者は剣さばきは中々だが力があまりなかった、だから俺は勇者が倒せるように敵をギリギリまで痛みつけておくように敵を攻撃していた効率がよかったからだ。

僧侶も魔法使いも女だし勇者は意外と体力がない。
だから夜は特に危険だった、みんな寝てしまうから必然てきに俺は夜の見張りを欠かさなくなった
一度盗賊の集団が3つくらいきた時は流石に死を覚悟したが、後ろにいるあいつらのことを考えるとどんな手を使ってでも倒した。
動かないての代わりに相手の首に噛みつき、少しだけ動いた手で相手の目を潰した。
相手の一人人質にもした。
運良く朝になる前に相手を倒せた、あいつらが起きるまでの時間で治療をした。

朝起きたあいつらにその怪我どうしたんだ?と聞かれたから野犬に襲われたとか言っておいた。

盗賊に襲われたなんて言ったらあいつらはきっと夜はみはるからって寝なくなる

街で装備品の買い足しをする時魔法使いに話しかけられたどうやら勇者が好きらしい、恋愛経験なんてないから本当に困った。
そういえば勇者は甘いものが好きだったの思い出した、
甘いものでもあげればいいんじゃないか?
とだけ言ったとたん

魔法使いは焼き菓子の店に走って行ってしまった。


その日の夜だった水飲みから魔法使いが戻ってきた
今日はおかしい僧侶と勇者も水を飲みに行ってから戻ってこない
心配になってみに行こうとしたら魔法使いに止められた、帽子をえらく深く被ってたからわかりにくかったが泣いてるようだ。
魔法使いをテントで寝かせてから様子を見に行った。

僧侶と勇者が身体をまじらわせていた。
勇者様はいつもモンスターを一撃で倒してかっこいいだのなんとか色々言っていた、その言葉に勇者もまんざれでもなさそうだった。

どうしてだか心がひどく痛かった

見てると辛かったのでテントに戻った魔法使いのテントを盗賊が囲んでいた、とっさに走り盗賊に飛びかかった、掴んだ相手の首に何度もナイフを突き刺す何度も何度も、それに驚いたのか盗賊は逃げ出す、まずい仲間を呼ぶからもしれない。追撃に追いかけた案の定逃げた先には4~5人盗賊がいた。

昼間に作っておいた火炎壺を盗賊に浴びせる、火だるまになった盗賊は地面を転げ回っている、一人づつ回って殺した。

テントに急いで戻ると魔法使いが勇者に抱きついて泣いていた、側には僧侶もいた。

何があったのか聴くとテントの前に死体があって驚いたのを勇者が慰めていたらしい。

死体でこれじゃ、話せないな。


昼間はモンスターの群れ夜は見張り、そんな生活を忘れるほど続けた時一度疲れから夜に一人気を失ってしまった。


目がさめると魔法使いがいた。
どうやら魔法使いに膝枕されてるらしい
とっさに悪い!と起きようとしたら魔法使いに止められてしまった

それから話をされた、勇者と僧侶の一件を目撃してからそれ以降、夜の見張りをしてくれてるのを目撃されていたらしい。


それからお礼を言われた、いつもありがとうそして気が付けなくてごめんなさいと。

すると俺は泣いていた。
どうして泣いているのかわからないがとても嬉しかった。
誰の評価もいらないと思っていたが俺は誰かから褒められたかったのかもひれない。
その夜は魔法使いの膝の上で泣いてるうちに寝てしまった



それから魔法使いとよく話すようになった。
昔の話、好きなことの話しとかくだらないことを、とても楽しかった。


前よりすこし幸せな生活をまた繰り返すうちに魔王の城にたどり着いた。

魔王の部屋の前まではかんたんにつくことができた。

だが魔王の部屋前には大きな骸骨がいた、手にはナイフを体には体を覆うようなコートを着ている。

こちらを見つけるやいなや、こっちにナイフを投げて着た。

あたった壁がすこし溶けている。
どうやら毒が塗ってあるらしい。

魔王を守る騎士なんてよりは、魔王の暗殺者とかのほうが合いそうなやつだ


僧侶も魔法使いもナイフのせいで呪文を唱える隙がないようだ。

中距離に入ると手に持っているレイピアで突きをしてくる。
間合いにいれまいと距離を取られてはおれも勇者も戦いようがない。
火炎壺も投げてみたがその度に避けられた

こうなってはしかたがないと
俺は一度深く呼吸をしまっすぐ骸骨に向かって走った。
骸骨の無い瞳がおれを見るとナイフを投げつけてきた
負けじとナイフを全て腕の手甲で受けた、
何本かが手甲を抜けたらしく、体を焼かれるようなひどい痛みが体に走った。
しかし痛みに悶えてる暇はないそのまま骸骨にのしかかった。
やはり体格的には優れてないようで、そのまま床に押し倒した。

よし。

と思ったのもつかの間
骸骨が口から針を吹き出した。
その時から右目に激痛と黒いモヤがかかった。

だが押さえつける力は抜かなかった。

ーもういいんだよー


走ってきた勇者が骸骨の首を切り落とした。

何か声がした気がしたが
痛みに床にしゃがみ込んだ

傷を僧侶に直してもらった
でも目はどうやらもうだめなようだ。

この時初めて魔法使いに怒られた
そんな無茶はもうしないでほしい体を大事にしてと。

怒られてるのにすこし嬉しかった



そして魔王の部屋にたどり着いた。


部屋の奥には椅子に座っている大きな魔族がいる

だがおかしい、ひょろひょろだし別段強いオーラも感じない。

寧ろ怯えた目でこっちをみている

勇者が近づいて、いき剣を振り上げた。

何か直感的にまずいと感じ止めに走った。

勇者の剣は魔王を切り裂いた

その瞬間魔法使いが血を吐いて倒れた。


頬に呪印が浮き出ている。

呪いだ。

魔王の呪い、は殺された瞬間に発動する様にしていた様だ。

でもなんで魔法使いが。

魔王の呪いは魔王の脅威の一番大切なものを壊す。

俺が、俺のせいじゃないか。


魔法使いを抱きかかえると、魔法使いの息がまだあった、死なないでくれ。いやだ




ごめんね。






それだけ言うと魔法使いは消えて無くなった。




勇者と僧侶はこう言った、魔王を倒したんだ。国に帰ろうと




魔法使いは俺以外の記憶から消されてしまっていた。




俺なんかが、大事に思ってしまったばっかりに。







国に着くと勇者も僧侶も俺も英雄扱いされた、そして勇者ら僧侶と結婚して国を治める立場になった。






俺は、魔王の城にいた。




消えてしまった魔法使いへの未練からだろうか、わからない。

でも酷くここが落ち着くからだろうか。







数千年後


魔王の部屋前

戦士抑えてろ!いまやる!

はやくしろ!


魔王の呪いのせいか俺は死ななかった、それからの調べで分かったことだが魔王という存在は呪いなのだ、時間をかけて溜まった呪いが溢れ出て魔物になり人間を脅かす、その根源を殺すことで呪いをうける。

この中の人間の誰かがまた第二の俺になるのだろうか。

そんなことはどうでもいい
体が骨になる今の今まで必死に覚えていたのは魔法使いのこと、おれが忘れてしまえば世界から魔法使いという損害が消えてしまう。
俺が死ねば魔法使いが消える

それはいやだ。


骨の体をよじらせる
剣が俺の首に降りてくる。


もう魔法使いを死なせたくない。






ーも い   ん よー






ーもういいんだよー


懐かしい声が聞こえてくる。
あぁ。

この声の人にやっと会えるのか。



















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