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実り
しおりを挟む「内田に告られた?!」
「ちょ、柚月 声でかい。」
「ごめん、びっくりしちゃって」
葵は、内田にひそかに想いをよせていた。
それを知っていた私は
自分のように嬉しかった。
通りで 鼻歌か~。
話しを聞くと 、もう一度チャンスが欲しいとの事。
そう、復縁なのだ。
「でも、上手くいくの?」
「わかんない。けど 葵もまだ諦めれなくて」
「それは、知ってるけど 内田だよ?」
「そうだけど....頑張ってみる。」
「そっか、応援してる。」
「ありがと。柚月にはちゃんと話しときたくて。」
「もう、なにそんな真面目な顔してんの。
葵らしくない~~!」
「え?!どういうこと!!」
内田と葵は中学の時に一回付き合っていた。
しかし、内田は葵の他にも女がいた。
それが原因で別れたのをしっていた私は
ちょっぴり不安だった。
あまりに急な報告に
家に帰っても内容が頭から離れなかった。
おかげでケーキの味もよく覚えていない。
ミッキーを抱き抱え、話しかける。
ミッキーは私の愛犬で 私がミッキーマウスが好きな
ことから そう名付けた。
「ミッキー。葵もついにリア充だって~」
ミッキーは 目を輝かせながらも 首をかしげる。
「やっぱりミッキーもそう思う?」
なんて、犬と話していた。
翌朝、登校する私の隣に葵はいなかった。
なんか、内田に呼ばれたらしい。
ほらね、私2番目になっちゃった~
おまけに 雨が降りだした。
え?!
雨とか最悪~~冷たいし
ま、傘あるしいいけど。
なんて、ブツブツ言っていると......
目の前に、びしょびしょの人がいた。
傘をわすれたのだろう。かなり、濡れている。
(困っている人は助けるのよ?)
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