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優しい世界
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剛元「…あれ、また物無くなってる。
最悪、今週入って何回目だよ」
最近、物忘れが激しいとかではなく
明らかに誰かに私物を盗られている。
そうロッカー前でぼやいていると、
荷物を取りに来たらしいクラスメイトの
皆月さんが私の方を見ている。
皆月「あーそれ、あたし」
剛元「…は?」
皆月「剛元さんの私物盗ってんの
あたしだよ」
皆月さんは私に笑みを浮かべているが、
全然理解出来なかった。
剛元「…えと…盗ってるって」
皆月「うん、剛元さんの事好きだからね」
何、平然と言ってんのこの子…
剛元「…いやいや、返してよ」
皆月「それは無理かな。
ちゃんと使ってるから」
使ってる…あまり深く知りたくないが、
ゾッとして鳥肌が立っている。
皆月「剛元さんの私物にはね、
特別な香りや味が付いてるんだ」
そう言いながら、皆月さんは
私のロッカーに手を伸ばし、
勝手にタオルを取った。
剛元「…ちょっと」
そのタオルを鼻に押し当て、
深呼吸をし出した皆月さん。
なんなのこの子…
皆月「んふぅ…ほら、剛元さんの匂いが
染み付いてる」
剛元「…」
皆月「あむ…あむ…」
じゅる…っと、汚い音が聞こえて来て
私はロッカーを閉めて、席に戻った。
~
授業中
え、なんなのアレ…
皆月さんの行動が気持ち悪過ぎて、
全然、授業内容が頭に入らない。
~
授業後、私は職員室に来ていた。
剛元「あの皆月さんに、
私物盗まれてるんですけど
どうにかしてください」
担任「あー皆月か」
担任は既に知ってたのか、
驚く事も困惑する事もしなかった。
担任「剛元の事、
好きだって言ってたもんな」
剛元「…あの」
担任「好きな形には色々あるから、
受け入れてやれ」
剛元「…は…はぁ?」
何言ってんだ担任。
剛元「受け入れるってなんですか?
理解出来ないんですけど」
担任「理解出来ないか?
好きになられる事は幸せな事だぞ」
「話し聞いてたけど、私もそう思うわよ。
いいじゃない青春」
その場に居る先生達は、
皆月さんの行動を好意的に思っている。
剛元「…いやいや、おかしいでしょ。
物盗まれてるのを受け入れろって」
担任「別に財布やスマホとか、
高額な物を盗まれてるわけではないんだろ?」
剛元「いや、金額とか関係ないでしょ!」
「こらこら、先生にタメ口は駄目じゃない」
なんなのコイツら…
担任「とにかく、受け入れてやってな」
何収めようとしてんだよ…
剛元「納得がいきません」
担任「次の授業始まるぞ」
話しにならない…
私は職員室から出た。
剛元「…意味分かんない」
物盗まれてるのを許すとか
無理でしょ…
~
教室に戻ると、皆月さんは
まだ私のタオルをしゃぶっている。
剛元「気持ち悪い…」
アレを受け入れる事なんて出来ない。
「どったの?」
クラスメイトに声を掛けられ、
堪らず皆月さんを指差す。
剛元「アレ、私のタオルなんだけど…」
「あー皆月さんね。
剛元の事好きらしいから、仕方ないよ」
クラスメイトも担任達と
同じスタンスのようだ。
剛元「仕方ないって何?
本当に気持ち悪いんだけど」
「そんな酷い事言わないであげてよ。
皆月さん、本気で剛元の事好きなんだから」
剛元「好きだからって、
人の物盗むとか、犯罪でしょ」
「好き過ぎ罪?」
そう呑気に笑うクラスメイト。
「そんな怒ることじゃ無いじゃん」
私がおかしいみたいな笑われ方をされ、
そんな訳ないだろと怒り任せに
近くに有った花瓶を
皆月さんに向かって投げた。
「…あ」
ガシャンと花瓶は皆月さんにぶつかり、
床に散乱した。
一瞬、教室の空気は凍ったが
すぐに元に戻った。
皆月「痛てて」
皆月さんの頭から血が出ているが、
そんなの構わない。
剛元「今まで盗んできた物返して」
皆月「使ってるから」
剛元「ふざけんな、
返せって言ってんだろ」
「剛元ー、そんな頭ごなしに怒るなよ。
それよりも、皆月への謝罪が先だろ」
「わー血凄いじゃん」
「花瓶投げるとか、やべーな」
クラスメイト達は私を非難した。
皆月「大丈夫、剛元さんに
付けてもらった傷だから、
大事にしないと」
気持ち悪い事を言った皆月さんに対し、
クラスメイト達は普通に心配している。
剛元「おかしいだろっ」
「まぁまぁ、落ち着けって剛元。
やって良い事と悪い事くらい分かるだろ」
「そうそう、照れ隠しにしては過激過ぎ」
まじでコイツら何言ってんの?
剛元「窃盗が良い事だって言いたいわけ?」
「皆月は剛元の事が好きだから」
剛元「は?なら、逆に聞くけど
好きならなんでもやって良いわけ?」
「愛情があれば良いと思うけど」
「俺も思うわ、それ」
駄目だ…クラスメイトの頭も
担任達同様におかしい。
皆月さんはクラスメイト達に支えられて、
近づいて来た。
血を床に垂れ流しながら、
私に笑顔を向ける。
皆月「みんな、優しいから
剛元さんも優しくなってよ」
剛元「頭おかしいんじゃないの」
皆月「頭おかしいのは、剛元さんの方だよ。
今のご時世、同性愛に偏見を持つ方がおかしいよ」
「確かに」
「剛元は時代遅れだな」
クラスメイトは皆月さんの言葉に賛同している。
皆月「同性でも、あたしはね
剛元さんの事が好きなの。
だから、付き合って欲しいの」
手を握られ、告白されるが
すぐに叩き下ろす。
皆月「否定すると、生き辛くなるよ」
剛元「何言ってんの?
泥棒が気持ち悪いって言ってんの」
同性愛とか、規模がでかい話なんてしていない。
皆月「泥棒じゃないよ」
剛元「黙れ、人の物盗んで使うとか…
ストーカーじゃん」
皆月「ストーカーじゃない」
剛元「あんたらもストーカーを受け入れろって、
どうかしてんじゃないの?
コイツを拒否したら、生き辛くなる?
大いに結構だわ、誰がお前なんかと
付き合うか気持ち悪いッ」
私は皆月さんを含め、
クラスメイトに怒鳴り散らし帰った。
~
下校するなり、学校から電話に親が出たが
特に怒られなかった。
剛元「なんだったの?」
親「ん?あぁ、体調悪くて早退したんだってね」
剛元「は?」
親「体育で無理させたって、
謝られたわよ。
クラスのみんな待ってるから、
元気になって登校して来てだってさ」
剛元「は…え、何それ」
親「まぁ、元気そうだし
明日も登校しなさい」
親に背中を叩かれ、
学校全体的に頭おかしいのかと
次の日から、登校拒否する事にした。
~
次の日
「剛元、ごめんな」
「言い過ぎたよ、でも皆月に対して
ツンデレにも程がある」
「昨日は激アツ青春って感じだったわ」
頭おかしいクラスメイトが、
授業時間関係無く家に来た。
皆月「ここが剛元さんのお家」
それに皆月さんまで連れて来やがった。
剛元「不法侵入」
皆月「そんな事ないよ、
だって、剛元さんとはいずれ付き合って
結婚するから、ここの家にあたしも
住む事になるもん」
「結婚だって!」
「きゃー!」
騒ぎ出すクラスメイト達。
皆月「今日はゆっくり休んでね」
そう言って皆月さん達はクラスメイト達と共に
家から出て行った。
剛元「異常でしょ」
「剛元さん」
1人、あまり話した事のない
クラスメイトが残っていた。
「コレが異常なのは分かってる」
剛元「は?分かってんの」
「みんなも分かってるけど、
否定したらいけない空気だから乗ってるだけ」
剛元「なんなのそれ」
「同調圧力だよ」
剛元「おかしいでしょ」
「うん、そうだね。
でも、私にはどうする事が出来ないから」
そう言ってその子は
部屋から出てこうとした。
剛元「ちょっ、待ってよ!
なんとかしてよ」
「ごめんね」
剛元「謝るんじゃなくて…」
「本当に私には何の権限もないから、
ごめん!」
その子は部屋から飛び出して
行ってしまった。
剛元「あーッ!
どうすんだよ!」
コレがおかしいのは認知されてるのに、
同調圧力のせいで、ストーカー行為が
正当化されてしまっている。
剛元「何がみんな優しいだよ…
私には地獄だわ」
最悪、今週入って何回目だよ」
最近、物忘れが激しいとかではなく
明らかに誰かに私物を盗られている。
そうロッカー前でぼやいていると、
荷物を取りに来たらしいクラスメイトの
皆月さんが私の方を見ている。
皆月「あーそれ、あたし」
剛元「…は?」
皆月「剛元さんの私物盗ってんの
あたしだよ」
皆月さんは私に笑みを浮かべているが、
全然理解出来なかった。
剛元「…えと…盗ってるって」
皆月「うん、剛元さんの事好きだからね」
何、平然と言ってんのこの子…
剛元「…いやいや、返してよ」
皆月「それは無理かな。
ちゃんと使ってるから」
使ってる…あまり深く知りたくないが、
ゾッとして鳥肌が立っている。
皆月「剛元さんの私物にはね、
特別な香りや味が付いてるんだ」
そう言いながら、皆月さんは
私のロッカーに手を伸ばし、
勝手にタオルを取った。
剛元「…ちょっと」
そのタオルを鼻に押し当て、
深呼吸をし出した皆月さん。
なんなのこの子…
皆月「んふぅ…ほら、剛元さんの匂いが
染み付いてる」
剛元「…」
皆月「あむ…あむ…」
じゅる…っと、汚い音が聞こえて来て
私はロッカーを閉めて、席に戻った。
~
授業中
え、なんなのアレ…
皆月さんの行動が気持ち悪過ぎて、
全然、授業内容が頭に入らない。
~
授業後、私は職員室に来ていた。
剛元「あの皆月さんに、
私物盗まれてるんですけど
どうにかしてください」
担任「あー皆月か」
担任は既に知ってたのか、
驚く事も困惑する事もしなかった。
担任「剛元の事、
好きだって言ってたもんな」
剛元「…あの」
担任「好きな形には色々あるから、
受け入れてやれ」
剛元「…は…はぁ?」
何言ってんだ担任。
剛元「受け入れるってなんですか?
理解出来ないんですけど」
担任「理解出来ないか?
好きになられる事は幸せな事だぞ」
「話し聞いてたけど、私もそう思うわよ。
いいじゃない青春」
その場に居る先生達は、
皆月さんの行動を好意的に思っている。
剛元「…いやいや、おかしいでしょ。
物盗まれてるのを受け入れろって」
担任「別に財布やスマホとか、
高額な物を盗まれてるわけではないんだろ?」
剛元「いや、金額とか関係ないでしょ!」
「こらこら、先生にタメ口は駄目じゃない」
なんなのコイツら…
担任「とにかく、受け入れてやってな」
何収めようとしてんだよ…
剛元「納得がいきません」
担任「次の授業始まるぞ」
話しにならない…
私は職員室から出た。
剛元「…意味分かんない」
物盗まれてるのを許すとか
無理でしょ…
~
教室に戻ると、皆月さんは
まだ私のタオルをしゃぶっている。
剛元「気持ち悪い…」
アレを受け入れる事なんて出来ない。
「どったの?」
クラスメイトに声を掛けられ、
堪らず皆月さんを指差す。
剛元「アレ、私のタオルなんだけど…」
「あー皆月さんね。
剛元の事好きらしいから、仕方ないよ」
クラスメイトも担任達と
同じスタンスのようだ。
剛元「仕方ないって何?
本当に気持ち悪いんだけど」
「そんな酷い事言わないであげてよ。
皆月さん、本気で剛元の事好きなんだから」
剛元「好きだからって、
人の物盗むとか、犯罪でしょ」
「好き過ぎ罪?」
そう呑気に笑うクラスメイト。
「そんな怒ることじゃ無いじゃん」
私がおかしいみたいな笑われ方をされ、
そんな訳ないだろと怒り任せに
近くに有った花瓶を
皆月さんに向かって投げた。
「…あ」
ガシャンと花瓶は皆月さんにぶつかり、
床に散乱した。
一瞬、教室の空気は凍ったが
すぐに元に戻った。
皆月「痛てて」
皆月さんの頭から血が出ているが、
そんなの構わない。
剛元「今まで盗んできた物返して」
皆月「使ってるから」
剛元「ふざけんな、
返せって言ってんだろ」
「剛元ー、そんな頭ごなしに怒るなよ。
それよりも、皆月への謝罪が先だろ」
「わー血凄いじゃん」
「花瓶投げるとか、やべーな」
クラスメイト達は私を非難した。
皆月「大丈夫、剛元さんに
付けてもらった傷だから、
大事にしないと」
気持ち悪い事を言った皆月さんに対し、
クラスメイト達は普通に心配している。
剛元「おかしいだろっ」
「まぁまぁ、落ち着けって剛元。
やって良い事と悪い事くらい分かるだろ」
「そうそう、照れ隠しにしては過激過ぎ」
まじでコイツら何言ってんの?
剛元「窃盗が良い事だって言いたいわけ?」
「皆月は剛元の事が好きだから」
剛元「は?なら、逆に聞くけど
好きならなんでもやって良いわけ?」
「愛情があれば良いと思うけど」
「俺も思うわ、それ」
駄目だ…クラスメイトの頭も
担任達同様におかしい。
皆月さんはクラスメイト達に支えられて、
近づいて来た。
血を床に垂れ流しながら、
私に笑顔を向ける。
皆月「みんな、優しいから
剛元さんも優しくなってよ」
剛元「頭おかしいんじゃないの」
皆月「頭おかしいのは、剛元さんの方だよ。
今のご時世、同性愛に偏見を持つ方がおかしいよ」
「確かに」
「剛元は時代遅れだな」
クラスメイトは皆月さんの言葉に賛同している。
皆月「同性でも、あたしはね
剛元さんの事が好きなの。
だから、付き合って欲しいの」
手を握られ、告白されるが
すぐに叩き下ろす。
皆月「否定すると、生き辛くなるよ」
剛元「何言ってんの?
泥棒が気持ち悪いって言ってんの」
同性愛とか、規模がでかい話なんてしていない。
皆月「泥棒じゃないよ」
剛元「黙れ、人の物盗んで使うとか…
ストーカーじゃん」
皆月「ストーカーじゃない」
剛元「あんたらもストーカーを受け入れろって、
どうかしてんじゃないの?
コイツを拒否したら、生き辛くなる?
大いに結構だわ、誰がお前なんかと
付き合うか気持ち悪いッ」
私は皆月さんを含め、
クラスメイトに怒鳴り散らし帰った。
~
下校するなり、学校から電話に親が出たが
特に怒られなかった。
剛元「なんだったの?」
親「ん?あぁ、体調悪くて早退したんだってね」
剛元「は?」
親「体育で無理させたって、
謝られたわよ。
クラスのみんな待ってるから、
元気になって登校して来てだってさ」
剛元「は…え、何それ」
親「まぁ、元気そうだし
明日も登校しなさい」
親に背中を叩かれ、
学校全体的に頭おかしいのかと
次の日から、登校拒否する事にした。
~
次の日
「剛元、ごめんな」
「言い過ぎたよ、でも皆月に対して
ツンデレにも程がある」
「昨日は激アツ青春って感じだったわ」
頭おかしいクラスメイトが、
授業時間関係無く家に来た。
皆月「ここが剛元さんのお家」
それに皆月さんまで連れて来やがった。
剛元「不法侵入」
皆月「そんな事ないよ、
だって、剛元さんとはいずれ付き合って
結婚するから、ここの家にあたしも
住む事になるもん」
「結婚だって!」
「きゃー!」
騒ぎ出すクラスメイト達。
皆月「今日はゆっくり休んでね」
そう言って皆月さん達はクラスメイト達と共に
家から出て行った。
剛元「異常でしょ」
「剛元さん」
1人、あまり話した事のない
クラスメイトが残っていた。
「コレが異常なのは分かってる」
剛元「は?分かってんの」
「みんなも分かってるけど、
否定したらいけない空気だから乗ってるだけ」
剛元「なんなのそれ」
「同調圧力だよ」
剛元「おかしいでしょ」
「うん、そうだね。
でも、私にはどうする事が出来ないから」
そう言ってその子は
部屋から出てこうとした。
剛元「ちょっ、待ってよ!
なんとかしてよ」
「ごめんね」
剛元「謝るんじゃなくて…」
「本当に私には何の権限もないから、
ごめん!」
その子は部屋から飛び出して
行ってしまった。
剛元「あーッ!
どうすんだよ!」
コレがおかしいのは認知されてるのに、
同調圧力のせいで、ストーカー行為が
正当化されてしまっている。
剛元「何がみんな優しいだよ…
私には地獄だわ」
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