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如月編
織田と争うか否か!?
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「では如月殿・・・貰いますぞ・・・」
ゴグッ ゴグッ
これまた私を怪しまずに飲み始めたね。
「こ、これは・・・甘い!?美味いぞ!?」
ピカーーーン
よし!昔一度だけ使った事があったけど発光しだしたから同じだと思う!
見た目では70歳前後のように見えた。マックスの20年に設定はしたけど・・・
「な、なんぞ!?簗田が光っておるぞ!?」
「織田様!落ち着いてください!直におさまります!」
「腰が・・・足が・・・まさか!?」
「簗田様、鏡です。どうぞ」
「う、うむすまぬ・・・なんと!?若くなっておる!?これがワシか!?」
「簗田!その姿はワシが家督を継いだ時の姿ではないか!?」
「まさにですじゃ!腰も近頃痛くなってきたのが嘘のようですぞ!!」
まぁ若返ったからね。怪我とかじゃなく年齢によるものだったら治ると思う。実際痛みがなくなったならそういうことなのかな?
「お加減はいかがですか?」
「良い!実に良い!!若!!今からでも桶狭間ができますぞ!!」
「ふん!抜かせ!だが良かった!これより先もお主はワシに仕えよ!良いな!」
「はっ!ありがたき幸せ!如月殿?何か礼をせねばならぬが・・・」
「あっ、いえいえお気になさらず!」
「そういうわけにはいかぬ!ワシにできる事なら言ってほしい」
「簗田!それはワシがする事だ。お主は沓掛に戻り家臣共を纏めておけ!」
「はっ!」
そしてまた2人きりになったけど・・・。
「大橋と同郷という事は分かった。でだ。希望はなんだ?貿易だけか?ん?」
「これから私が言う事は予想ですので違ってたらすいません。織田様は今から浅井、朝倉討伐を考えていませんか?」
「・・・・・続けよ」
「その答えは是と捉えます。その2家が滅べばここら辺は織田様の領土となります。その先は更に西へ向かいますよね?私はその地が欲しいです」
「ほう?何かするつもりか?その言い方なら我が軍門に降るように聞こえるが?」
「軍門には降りません。私は私のやりたいようにします。だから九州より脱出しました」
私がそう言うと真っ直ぐ私の目を見てきた。
そして暫くの沈黙が流れる。
「無理じゃな」
「は!?え!?」
「いや何ともない。大橋も其方を褒めておった。だからワシも其方が欲しいと思った。これより先は戦が上手い奴ではなく内政が上手い奴が必要となる」
「ですがまだ上杉も武田も残ってますよね!?更にその上には最上も北条も伊達もーー」
「クハハハ!大橋が言った事が分かる!先を見ているな?だが上杉も武田も取るに足らん。翼は奪ってやった。本来ならばワシも根斬りとしたかったが大橋が難色を示したからな」
「どういう意味です?」
「ふん。大橋の家の者にでも聞け。もし、ワシが其方のいう西の地を制したとする。それを軍門には降らない其方に渡す意味はなんぞ?」
あっ・・・確かに領土を貰うなら家臣にならないといけないんだった・・・。けどもうしがらみとか懲り懲りなんだけど・・・。
「では自力で取れと?」
「ふん。世は乱世・・・ワシは天下布武を唱えた。武を以て制する。それを実行している。其方はワシの家臣か?織田軍に属する者か?」
「いえ・・・違います」
「ならば好きにすればよかろう?其方の欲する場所が因幡か備中か備後かは分からん。其方なら大橋と同郷なら簡単に攻め取れるだろう。その時ワシと相対すればどうする?」
「織田様の軍門に降るかって事ですか?」
「全てを言わぬと分からぬか?」
ここの答えで敵となるか味方となるかか・・・。暁君も我(が)が強い人なのにこの人の下に居るって事はある程度自由にさせてもらっているって事かな・・・。
けど私はもう誰のしがらみも受けたくないし自分の好きなようにするって決めた。誰の下にもつくつもりはない。
けど今ここで偉そうに言えばさすがに・・・。
「私は今隠岐島を本拠としております。敵対するつもりはありません。ですが軍門には降るつもりもありません」
「其方の目を見て最初から分かっている。其方は誰にも降る事はせぬ者だとな。其方と敵になりたくないとも思う。が、ワシも頭を下げる事はせぬ。この場は友好の場として終いにしようか。出雲を取るか?」
「え!?」
「其方の目は戦う者の目になっておる。織田と張り合うつもりか?」
いや確かに無意識にいつか織田と戦うかもと思ってはいたけど出雲を攻める・・・けどさすがに隠岐だけでは・・・色々するならそれなりに土地が要る・・・。ここは戦国時代・・・取ってみようか!?
「いえ。まずは隠岐に帰りみんなに色々聞かなくてはいけないです」
「ほう。まぁ良い。今は其方と争うつもりはない。ゆるりと過ごすが良い。愚息が主に他国との貿易を取り仕切っておる。隠岐と貿易を許そう。銭やなんかも全部愚息に聞け」
「分かりました」
「暫く滞在しておけ。大橋を呼び戻してやる」
ゴグッ ゴグッ
これまた私を怪しまずに飲み始めたね。
「こ、これは・・・甘い!?美味いぞ!?」
ピカーーーン
よし!昔一度だけ使った事があったけど発光しだしたから同じだと思う!
見た目では70歳前後のように見えた。マックスの20年に設定はしたけど・・・
「な、なんぞ!?簗田が光っておるぞ!?」
「織田様!落ち着いてください!直におさまります!」
「腰が・・・足が・・・まさか!?」
「簗田様、鏡です。どうぞ」
「う、うむすまぬ・・・なんと!?若くなっておる!?これがワシか!?」
「簗田!その姿はワシが家督を継いだ時の姿ではないか!?」
「まさにですじゃ!腰も近頃痛くなってきたのが嘘のようですぞ!!」
まぁ若返ったからね。怪我とかじゃなく年齢によるものだったら治ると思う。実際痛みがなくなったならそういうことなのかな?
「お加減はいかがですか?」
「良い!実に良い!!若!!今からでも桶狭間ができますぞ!!」
「ふん!抜かせ!だが良かった!これより先もお主はワシに仕えよ!良いな!」
「はっ!ありがたき幸せ!如月殿?何か礼をせねばならぬが・・・」
「あっ、いえいえお気になさらず!」
「そういうわけにはいかぬ!ワシにできる事なら言ってほしい」
「簗田!それはワシがする事だ。お主は沓掛に戻り家臣共を纏めておけ!」
「はっ!」
そしてまた2人きりになったけど・・・。
「大橋と同郷という事は分かった。でだ。希望はなんだ?貿易だけか?ん?」
「これから私が言う事は予想ですので違ってたらすいません。織田様は今から浅井、朝倉討伐を考えていませんか?」
「・・・・・続けよ」
「その答えは是と捉えます。その2家が滅べばここら辺は織田様の領土となります。その先は更に西へ向かいますよね?私はその地が欲しいです」
「ほう?何かするつもりか?その言い方なら我が軍門に降るように聞こえるが?」
「軍門には降りません。私は私のやりたいようにします。だから九州より脱出しました」
私がそう言うと真っ直ぐ私の目を見てきた。
そして暫くの沈黙が流れる。
「無理じゃな」
「は!?え!?」
「いや何ともない。大橋も其方を褒めておった。だからワシも其方が欲しいと思った。これより先は戦が上手い奴ではなく内政が上手い奴が必要となる」
「ですがまだ上杉も武田も残ってますよね!?更にその上には最上も北条も伊達もーー」
「クハハハ!大橋が言った事が分かる!先を見ているな?だが上杉も武田も取るに足らん。翼は奪ってやった。本来ならばワシも根斬りとしたかったが大橋が難色を示したからな」
「どういう意味です?」
「ふん。大橋の家の者にでも聞け。もし、ワシが其方のいう西の地を制したとする。それを軍門には降らない其方に渡す意味はなんぞ?」
あっ・・・確かに領土を貰うなら家臣にならないといけないんだった・・・。けどもうしがらみとか懲り懲りなんだけど・・・。
「では自力で取れと?」
「ふん。世は乱世・・・ワシは天下布武を唱えた。武を以て制する。それを実行している。其方はワシの家臣か?織田軍に属する者か?」
「いえ・・・違います」
「ならば好きにすればよかろう?其方の欲する場所が因幡か備中か備後かは分からん。其方なら大橋と同郷なら簡単に攻め取れるだろう。その時ワシと相対すればどうする?」
「織田様の軍門に降るかって事ですか?」
「全てを言わぬと分からぬか?」
ここの答えで敵となるか味方となるかか・・・。暁君も我(が)が強い人なのにこの人の下に居るって事はある程度自由にさせてもらっているって事かな・・・。
けど私はもう誰のしがらみも受けたくないし自分の好きなようにするって決めた。誰の下にもつくつもりはない。
けど今ここで偉そうに言えばさすがに・・・。
「私は今隠岐島を本拠としております。敵対するつもりはありません。ですが軍門には降るつもりもありません」
「其方の目を見て最初から分かっている。其方は誰にも降る事はせぬ者だとな。其方と敵になりたくないとも思う。が、ワシも頭を下げる事はせぬ。この場は友好の場として終いにしようか。出雲を取るか?」
「え!?」
「其方の目は戦う者の目になっておる。織田と張り合うつもりか?」
いや確かに無意識にいつか織田と戦うかもと思ってはいたけど出雲を攻める・・・けどさすがに隠岐だけでは・・・色々するならそれなりに土地が要る・・・。ここは戦国時代・・・取ってみようか!?
「いえ。まずは隠岐に帰りみんなに色々聞かなくてはいけないです」
「ほう。まぁ良い。今は其方と争うつもりはない。ゆるりと過ごすが良い。愚息が主に他国との貿易を取り仕切っておる。隠岐と貿易を許そう。銭やなんかも全部愚息に聞け」
「分かりました」
「暫く滞在しておけ。大橋を呼び戻してやる」
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