雨、晴れる時
春に長く降る、こういう雨を、春霖、って呼ぶんだよ。雨、って普通は……、すこし哀しい感じがするものだけど、春の、特に小雨が長く続くような雨は、どこか明るい感じがして、好きなんだ。まぁ哀しい感じ、って、私が勝手にそう思ってるだけ、なんだけどね。
※作品内の一部エピソードは、過去に書いた「夏夜の幻」という短編を下敷きにしています。
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木立さん
最後まで読んでいただき、重ねてありがとうございます~!
ツイッターのほうでも書きましたが、私にとって青春というのはいつだってほの暗い影の付きまとうものです。過去の後悔との対峙から、やがて来る明日に光をわずかにでも与えるような、苦さの先に何かが感じられるものになっていたら、幸いです。この物語が終わっても彼も人生は続いていく、そんな時に彼女とかつてあった体験が彼をすこしでも変えてくれたなら、と作者としてもそう願わずにいられません。
色々と張った伏線が物語の行き先を逸らせてしまわないように、ひやひやしながらも、なんとか書き終えることができました~m(__)m
騰成さん。最後まで読んでいただき、ありがとうございます~m(__)m
嬉しいです!
人間、というものは、本当に厄介なものだ、と思っていて、好きと心で思いながら嫌いと言えるし、嫌いと心で思いながら好きと言える。光の中でしか際立つことのできない闇もあれば、闇の底から見上げるからこそどこまでも美しい光もあります。弱さやためらいを自覚すること、それは確かに罰、とも言えるかもしれません。でも罰を終えても、彼には未来が残されています。すこしだけそんな祈りを込めて――。
物語に付き合っていただき、重ねて感謝です!
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