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無事、弟子になりました
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吹きガラスを作るための吹き棒は一本しかないという。それだと、どうしてもニア様と、その、か、かかか、間接キスをするということになる。
「そ、そんな恥ずかしいこと、私にはできません!」
私は頭を抱えて工房のスミに座り込んだ。
「婚約をしてない男女が……いえ、婚約していても結婚前の男女がそのような、はしたないことを! で、でも、吹きガラスを作るためには…………」
ブツブツ呟く私にニア様が不思議そうに訊ねる。
「おまえ、この熱さは平気なのか? 人族なのに?」
「熱いですけど、ガラス作りには必要なんですよね? なら、我慢します」
紫の瞳が驚いたように丸くなった。
「てっきり、この熱さに逃げ出すと思ったんだがな」
「私は! 本気! なんです!」
バンバンと床を叩いた私にニア様が吹き出した。
「わかった、わかった」
ニア様が諦めたように、ふわりと笑う。
「オレの負けだ。弟子入りを認めてやる」
私はその笑顔に見惚れかけて、我に返った。今! 今! 弟子入りを認めるって!
「ありがとうございます!」
速攻で土下座した私は、さっそくニア様に土下座禁止令を出された。なぜ……
※
こうして、私の弟子生活が始まった。ニア様のガラス作りを勉強しながらの家事生活。
もともと、立派な弟子になるため、屋敷の使用人やメイドの動きを観察して、料理や掃除などの家事をしっかり覚えた……つもりだった。
でも、実際に家事をしてみると、いろいろ違うことが多い。
雑巾がうまく絞れなくて水浸しになったり、洗濯した服を干したらシワシワになったり。
それでも、なんとか弟子をやっていけてる……と思う。たぶん。
こうして、なんやかんやと数日が経過した、ある日。
本日の昼食は焼いた塊肉と蒸し野菜とパン。
私は黒くなりかけ……いや、少し焦げ…………いや、いや。ちょっと焦げたけど、香ばしく焼けた肉とパン。パンは黒炭にならなかったから、上達しているはず!
無理やり前向きに考えた私は、料理をテーブルにセッティングして、庭に出た。
外にある工房へ移動して、そっと中を覗く。そこでは、ニア様が真っ赤に燃え盛る炎と格闘していた。
紫の瞳が炎と同じ赤色に美しく染まる。何度でも見惚れてしまう……が、それでは弟子の仕事ができない。
私は気づいてもらえるように大きな声をだした。
「師匠! 昼食ができました!」
振り返ったニア様がガラスのような瞳で私をにらむ。
「師匠はやめろ」
少し考えた私は言い直した。
「ニア様! 昼食ができました!」
にらみ顔に眉間のシワが追加される。
「様を付けるな」
仕方なく、もう一度言い直した。
「ニア! 昼食ができました!」
仏頂面が真っ赤になる。普段はあまり表情を出さないから、そのギャップが可愛い。
ニアは逃げるように私から顔をそらし、窯の中に視線を戻した。
私としては師匠かニア様と呼びたいけど、それを本人が頑なに拒否する。なので、仕方なく呼び捨てにしているけど、やっぱりスッキリしない。
私が悶えていると、背後から影が落ちた。
「食べないのか?」
振り返れば私を見下ろすニアが。
「た、食べます! 食べます!」
私はニアとキッチンへ移動する。いつの間にか食事は二人でとるのが習慣になっていた。
ニアは私が料理を焦がしても、味付けを失敗しても、なにも言わずに毎回完食してくれる。師匠が神すぎて涙が出そう。
私は焼きすぎでカチコチになった肉と格闘しながら、チラリとニアを見る。
椅子に座る姿勢は自然と背筋が伸びていて、食事の所作も何気にキレイ。見た目はガサツそうなのに、意外と繊細。
いや、繊細じゃないとアレは作れない、か。
なんとか固い肉を食べきった私は食後の紅茶を淹れた。ほんのりと漂ってきた紅茶の香りを楽しむ。
そこで珍しくニアが私に質問をしてきた。
「なんでオレのことを知っていたんだ? それに、ここにガラス工房があることは、麓の人間しか知らないはずだが」
「それはですね……少々お待ちください」
私は割り当てられた自分の部屋に急いで戻った。カバンをあさり、布を何重にも巻いたモノを取りだす。
「コレです」
私は持ってきたモノをニアの前に出した。慎重に布を外し、中身を見せる。
それは、グニャリと曲がった花瓶。いや、曲がりすぎて一輪もさせない。花瓶とは言えない代物。
「この花瓶に一目惚れしました。この澄んだガラスに紺色から紫へと変わる挿し色。まるで夜明けの空みたいで。こんな綺麗なガラスを作れるようになりたいって」
私は、初めてこの花瓶を見た時のことを思い出した。
「私、ずっと親に言われるまま生きてきて……なにをしても、こんなものか、って冷めてて。でも、この花瓶を見た時、全身がしびれて、涙が勝手に出て……世界には、こんな自由があるんだって。初めて感動というものをしました」
ニアが口元を手で押さえ、顔を背けながらも、ちゃんと話を聞いてくれている。
「だから、この花瓶を作った人に弟子入りしようって。それが出来るように、ちょーっと婚約破棄する方向に王子と周囲の人を動かしましたけど。このガラス工房を見つける時の労力に比べたら、簡単でした」
「……待て。人を動かした?」
「はい。大臣の一人が権力を握りたかったようで、私の元婚約者が好きそうな娘を養女にして、送り込んできました。ですが、貴族社会のルールも曖昧にしか覚えておらず、そのたびに教えていましたら、私が意地悪していると噂がたちまして。それなら、と逆に利用しました」
私は可愛らしいと評判の笑顔で話を閉じた。数秒の沈黙。ニアが呆れたような顔をした後、盛大に笑った。
「策略家になったほうがいいんじゃないか? 軍師でも良さそうだ」
思いがけない言葉に私はテーブルを叩いて立ち上がる。
「私は! ガラス作品が! 作りたいんです!」
「そうか、そうか」
「私は! 本気! です!」
「だが、吹きガラスを作るために必要な吹き棒は一本しかないからなぁ」
「それなんですが……頑張って、ニアの吹き棒を……うぅ、あぁー。やっぱり、恥ずかし……うぅぅぅぅぅ」
私は頭を抱えて考え込む。そんな私を見ながらニアが顎に手を添えて、うん、と頷いた。
「片付けが終わったら工房に来い」
「え?」
顔をあげると、ニアと目があった。まっすぐ見つめてくる視線になぜか胸が跳ねる。
「吹きガラス以外の作品の作り方を教えてやる」
「あ、ありがとうございます!」
私は速攻で調理器具と食器を洗って片付けた。興奮のあまり、皿を二枚ほど割ってしまったけど。
「そ、そんな恥ずかしいこと、私にはできません!」
私は頭を抱えて工房のスミに座り込んだ。
「婚約をしてない男女が……いえ、婚約していても結婚前の男女がそのような、はしたないことを! で、でも、吹きガラスを作るためには…………」
ブツブツ呟く私にニア様が不思議そうに訊ねる。
「おまえ、この熱さは平気なのか? 人族なのに?」
「熱いですけど、ガラス作りには必要なんですよね? なら、我慢します」
紫の瞳が驚いたように丸くなった。
「てっきり、この熱さに逃げ出すと思ったんだがな」
「私は! 本気! なんです!」
バンバンと床を叩いた私にニア様が吹き出した。
「わかった、わかった」
ニア様が諦めたように、ふわりと笑う。
「オレの負けだ。弟子入りを認めてやる」
私はその笑顔に見惚れかけて、我に返った。今! 今! 弟子入りを認めるって!
「ありがとうございます!」
速攻で土下座した私は、さっそくニア様に土下座禁止令を出された。なぜ……
※
こうして、私の弟子生活が始まった。ニア様のガラス作りを勉強しながらの家事生活。
もともと、立派な弟子になるため、屋敷の使用人やメイドの動きを観察して、料理や掃除などの家事をしっかり覚えた……つもりだった。
でも、実際に家事をしてみると、いろいろ違うことが多い。
雑巾がうまく絞れなくて水浸しになったり、洗濯した服を干したらシワシワになったり。
それでも、なんとか弟子をやっていけてる……と思う。たぶん。
こうして、なんやかんやと数日が経過した、ある日。
本日の昼食は焼いた塊肉と蒸し野菜とパン。
私は黒くなりかけ……いや、少し焦げ…………いや、いや。ちょっと焦げたけど、香ばしく焼けた肉とパン。パンは黒炭にならなかったから、上達しているはず!
無理やり前向きに考えた私は、料理をテーブルにセッティングして、庭に出た。
外にある工房へ移動して、そっと中を覗く。そこでは、ニア様が真っ赤に燃え盛る炎と格闘していた。
紫の瞳が炎と同じ赤色に美しく染まる。何度でも見惚れてしまう……が、それでは弟子の仕事ができない。
私は気づいてもらえるように大きな声をだした。
「師匠! 昼食ができました!」
振り返ったニア様がガラスのような瞳で私をにらむ。
「師匠はやめろ」
少し考えた私は言い直した。
「ニア様! 昼食ができました!」
にらみ顔に眉間のシワが追加される。
「様を付けるな」
仕方なく、もう一度言い直した。
「ニア! 昼食ができました!」
仏頂面が真っ赤になる。普段はあまり表情を出さないから、そのギャップが可愛い。
ニアは逃げるように私から顔をそらし、窯の中に視線を戻した。
私としては師匠かニア様と呼びたいけど、それを本人が頑なに拒否する。なので、仕方なく呼び捨てにしているけど、やっぱりスッキリしない。
私が悶えていると、背後から影が落ちた。
「食べないのか?」
振り返れば私を見下ろすニアが。
「た、食べます! 食べます!」
私はニアとキッチンへ移動する。いつの間にか食事は二人でとるのが習慣になっていた。
ニアは私が料理を焦がしても、味付けを失敗しても、なにも言わずに毎回完食してくれる。師匠が神すぎて涙が出そう。
私は焼きすぎでカチコチになった肉と格闘しながら、チラリとニアを見る。
椅子に座る姿勢は自然と背筋が伸びていて、食事の所作も何気にキレイ。見た目はガサツそうなのに、意外と繊細。
いや、繊細じゃないとアレは作れない、か。
なんとか固い肉を食べきった私は食後の紅茶を淹れた。ほんのりと漂ってきた紅茶の香りを楽しむ。
そこで珍しくニアが私に質問をしてきた。
「なんでオレのことを知っていたんだ? それに、ここにガラス工房があることは、麓の人間しか知らないはずだが」
「それはですね……少々お待ちください」
私は割り当てられた自分の部屋に急いで戻った。カバンをあさり、布を何重にも巻いたモノを取りだす。
「コレです」
私は持ってきたモノをニアの前に出した。慎重に布を外し、中身を見せる。
それは、グニャリと曲がった花瓶。いや、曲がりすぎて一輪もさせない。花瓶とは言えない代物。
「この花瓶に一目惚れしました。この澄んだガラスに紺色から紫へと変わる挿し色。まるで夜明けの空みたいで。こんな綺麗なガラスを作れるようになりたいって」
私は、初めてこの花瓶を見た時のことを思い出した。
「私、ずっと親に言われるまま生きてきて……なにをしても、こんなものか、って冷めてて。でも、この花瓶を見た時、全身がしびれて、涙が勝手に出て……世界には、こんな自由があるんだって。初めて感動というものをしました」
ニアが口元を手で押さえ、顔を背けながらも、ちゃんと話を聞いてくれている。
「だから、この花瓶を作った人に弟子入りしようって。それが出来るように、ちょーっと婚約破棄する方向に王子と周囲の人を動かしましたけど。このガラス工房を見つける時の労力に比べたら、簡単でした」
「……待て。人を動かした?」
「はい。大臣の一人が権力を握りたかったようで、私の元婚約者が好きそうな娘を養女にして、送り込んできました。ですが、貴族社会のルールも曖昧にしか覚えておらず、そのたびに教えていましたら、私が意地悪していると噂がたちまして。それなら、と逆に利用しました」
私は可愛らしいと評判の笑顔で話を閉じた。数秒の沈黙。ニアが呆れたような顔をした後、盛大に笑った。
「策略家になったほうがいいんじゃないか? 軍師でも良さそうだ」
思いがけない言葉に私はテーブルを叩いて立ち上がる。
「私は! ガラス作品が! 作りたいんです!」
「そうか、そうか」
「私は! 本気! です!」
「だが、吹きガラスを作るために必要な吹き棒は一本しかないからなぁ」
「それなんですが……頑張って、ニアの吹き棒を……うぅ、あぁー。やっぱり、恥ずかし……うぅぅぅぅぅ」
私は頭を抱えて考え込む。そんな私を見ながらニアが顎に手を添えて、うん、と頷いた。
「片付けが終わったら工房に来い」
「え?」
顔をあげると、ニアと目があった。まっすぐ見つめてくる視線になぜか胸が跳ねる。
「吹きガラス以外の作品の作り方を教えてやる」
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