10 / 35
外堀が埋められてる!?
しおりを挟む
私は軽く頭を振って、正面から王を見据えた。
普通なら不遜な態度と咎められるだろうが、王の隣に立つ臣下は何も言わない。灰色に近い銀髪を一つにまとめ、灰色の瞳が静かに私を見つめる。
肩にかかる髪を払った私は堂々と訊ねた。
「今回のこと、物流問題以外に関わっていることがあるのでしょうか? 『私の婚約者になる』ということを報酬にしなければならない理由が」
王が困ったように口元を緩める。
「さすが、マルグリットの娘だ。なかなかに鋭い」
母は外見、所作ともに優雅でおっとりしているように見られるが、鋭い観察眼の持ち主でもある。それぐらいの実力がなければローレンス領主の妻は務まらない。
私の視線から逃げるように王が椅子から立ち上がった。ゆっくりと歩き、庭が一望できる窓へと近づく。
窓に反射して映る私に王が訊ねた。
「我が息子、リロイと初めて会ったのは、いつだ?」
胸がドキリと跳ねる。
まさか正直に前世からの繋がりで、なんて言えない。言えるわけないし、信じてもらえないだろう。
「……数日前に王城で開催されました舞踏会で初めてお会いいたしました」
王が悠然と振り返る。リロイより濃い琥珀の瞳が私を射抜いた。
反射的に引きそうになる足を踏ん張って堪える。
(事実だし城内で私がリロイに追いかけられる姿を見た人もいる。嘘は言っていないから問題はない……はず。それでも、相手が王っていうのはやりにくいわ)
前世であれば魔女は国に属さない自由な存在として扱われていた。途中から迫害の対象で、国から追われるようになったけど。
感情を読み取られないように無表情で待っていると、王が半信半疑の口調で呟いた。
「本当に最近、出会ったのか? この短期間に何があった? 何故、そなたに執着するのだ?」
「私の方が聞きたいです」
嘘偽りない私の本心。誰か教えてほしい。
王が眉間にシワを寄せ、窓の外を見つめた。
「ローレンス領の物流問題の解決について、婿入りの報酬も含めてリロイが自ら提案してきた。異性に一切興味を示さず、婚約者を作ることも拒否してきたのに、婿入りしたいと言っているかのよう……というより、婿入りするという念押しが入っていたな」
「……第三王子は頭を強打するようなことがありましたか? 馬に蹴られたか、見張り台から落ちたか、毒でも飲みました?」
無礼千万な言い方だったが王が神妙に首を横に振る。
「私もそれを疑ったが、そういう報告は一切なかった」
(疑ったんかい!)
心の中でツッコミを入れる私に王が話を続ける。
「私が言うのもだが……リロイは我が息子ながら何を考えているのか分からない。いや、先を考えすぎていて追いつけないのだ」
「はぁ……」
なんとなく同意するところもある。先を考えすぎてというより存在が未知すぎるけど。
「二手三手先を読むぐらいなら普通にあるだろう。だが、リロイは最低でも十手先。場合によっては百手先を読む」
「はぁ……」
「そのリロイが今回の話を持ってきた。しかも、自分もローレンス領の物流問題の解決策について提案する、と」
私は即座に王へ進言した。
「提案することは良いかと思います。解決策は一つでも多い方が良いですから。ですが、第三王子が辺境伯への婿入りは問題が多いかと。解決策の提案だけ、というのはいかがでしょう?」
「私もそう考えて説得したのだが……」
歯切れが悪い。嫌な予感がする。
王が振り返って私を見た。
「自分だけ条件を変えるわけにはいかないと聞かなくてな。ここまで執着するリロイは初めて見た」
どこか感動しているような王の声。
(いや、そこは王が止めるところでしょ!)
叫びたいところを我慢して一歩踏み出した。
「条件がどうこうより王子としての身分を考えるべきかと。第三王子ともなれば、他国との婚約話もあるでしょうし、そちらに力を入れるべきでは?」
「そうなのだが……」
王が気まずそうに私から視線をそらす。
私はずっと銅像のように立っている臣下に訴えた。
「辺境伯に婿入りするより、他国と婚約したほうがずっと国益になりますし、他の有力貴族と婚約をして王家の力を確固たるものにした方が良いと思いません?」
臣下が無言のまま灰色の瞳をそらす。
「そこは逃げずに、臣下として王や王子を諫める立場でしょう!?」
「……すまない」
(謝られた!? お父様と同じぐらい年配の人から!?)
衝撃の展開に私の声がうわずる。
「ど、どういうことですか!?」
王が間に入り、私に臣下の紹介をした。
「彼はセドリック・ヘイグ侯爵。宰相だ」
数々の国内問題、外交を解決してきた、かなりやり手の宰相だと聞いている。
(その宰相に謝られたって、どういうこと!?)
宰相が私から視線をそらしたまま重い口を開く。
「ソフィア令嬢には申し訳ないが、生贄……いや、供物……ではなく、人柱に……」
「どんどん言葉が悪くなっていません!?」
申し訳なさそうに宰相が銀色の髪で顔を隠した。
(どういうこと!? リロイが婿入りするなら周囲が反対すると思って提案したのに!)
王と宰相の顔を交互に見るが、二人とも徹底して私から顔を背ける。日差しが差し込む明るい執務室たっだのに、暗く淀んだ空気で沈む。
王が仕切りなおすように咳払いをした。
「と、とにかくリロイが本気になれば物流問題に関しては良き解決策が出ると思う。それを採用するか、どうかはソフィア嬢に任せる」
(最終判断を私に丸投げ!?)
「ちょっ、それは卑怯じゃないですか!?」
さすがに不敬罪になる言葉。
だけど、王は死んだ魚のような目で庭を眺めたまま呟いた。
「儂ではあいつを制御しきれん」
(本音でた!?)
リロイは王家でどういう存在なの!?
「そこは王の力で……」
私の縋るような声を、王が首を振って払う。
今まで髪で表情を隠していた宰相が開き直った笑顔を作って私に言った。
「リロイ王子は有能な方です。ローレンス領を今以上に繁栄へと導くでしょう」
「なんで、婿入りが決定した話し方なんですか!? 他の候補の方もいますよね!?」
王がゆっくりと振り返る。その眼差しには哀れみと同情に満ちていて……
「数日後に王城にて今回のことについて興味を持った者を集めて説明をするが……」
「なら、その中の誰かが!」
光明が差した私を宰相の冷徹な声が潰す。
「他の者がリロイ王子を上回る解決策を出すとは思えません」
私はその場に崩れ落ちた。ふかふかな絨毯が沈んだ私を包み込む。シクシクと声を殺して泣く……真似をしてみる。
(こうなったら、泣き真似でも何でもして同情を……)
悲嘆に暮れる演技をしている私に宰相の冷静な突っ込みが入った。
「綺麗なドレスが汚れますよ」
「どこぞの薄情執事と似たことを言わないでください!」
泣き落としも通じないと悟った私は素早く立ち上がった。
王がやっと私に視線を戻す。
「ディラン辺境伯には私から書面で説明をしておく。ソフィア嬢はリロイと婚約する覚悟を決めてくれ」
「いえ! 他の方の可能性もあります!」
フッと二人から生温かい視線が送られた。失礼すぎる!
普通なら不遜な態度と咎められるだろうが、王の隣に立つ臣下は何も言わない。灰色に近い銀髪を一つにまとめ、灰色の瞳が静かに私を見つめる。
肩にかかる髪を払った私は堂々と訊ねた。
「今回のこと、物流問題以外に関わっていることがあるのでしょうか? 『私の婚約者になる』ということを報酬にしなければならない理由が」
王が困ったように口元を緩める。
「さすが、マルグリットの娘だ。なかなかに鋭い」
母は外見、所作ともに優雅でおっとりしているように見られるが、鋭い観察眼の持ち主でもある。それぐらいの実力がなければローレンス領主の妻は務まらない。
私の視線から逃げるように王が椅子から立ち上がった。ゆっくりと歩き、庭が一望できる窓へと近づく。
窓に反射して映る私に王が訊ねた。
「我が息子、リロイと初めて会ったのは、いつだ?」
胸がドキリと跳ねる。
まさか正直に前世からの繋がりで、なんて言えない。言えるわけないし、信じてもらえないだろう。
「……数日前に王城で開催されました舞踏会で初めてお会いいたしました」
王が悠然と振り返る。リロイより濃い琥珀の瞳が私を射抜いた。
反射的に引きそうになる足を踏ん張って堪える。
(事実だし城内で私がリロイに追いかけられる姿を見た人もいる。嘘は言っていないから問題はない……はず。それでも、相手が王っていうのはやりにくいわ)
前世であれば魔女は国に属さない自由な存在として扱われていた。途中から迫害の対象で、国から追われるようになったけど。
感情を読み取られないように無表情で待っていると、王が半信半疑の口調で呟いた。
「本当に最近、出会ったのか? この短期間に何があった? 何故、そなたに執着するのだ?」
「私の方が聞きたいです」
嘘偽りない私の本心。誰か教えてほしい。
王が眉間にシワを寄せ、窓の外を見つめた。
「ローレンス領の物流問題の解決について、婿入りの報酬も含めてリロイが自ら提案してきた。異性に一切興味を示さず、婚約者を作ることも拒否してきたのに、婿入りしたいと言っているかのよう……というより、婿入りするという念押しが入っていたな」
「……第三王子は頭を強打するようなことがありましたか? 馬に蹴られたか、見張り台から落ちたか、毒でも飲みました?」
無礼千万な言い方だったが王が神妙に首を横に振る。
「私もそれを疑ったが、そういう報告は一切なかった」
(疑ったんかい!)
心の中でツッコミを入れる私に王が話を続ける。
「私が言うのもだが……リロイは我が息子ながら何を考えているのか分からない。いや、先を考えすぎていて追いつけないのだ」
「はぁ……」
なんとなく同意するところもある。先を考えすぎてというより存在が未知すぎるけど。
「二手三手先を読むぐらいなら普通にあるだろう。だが、リロイは最低でも十手先。場合によっては百手先を読む」
「はぁ……」
「そのリロイが今回の話を持ってきた。しかも、自分もローレンス領の物流問題の解決策について提案する、と」
私は即座に王へ進言した。
「提案することは良いかと思います。解決策は一つでも多い方が良いですから。ですが、第三王子が辺境伯への婿入りは問題が多いかと。解決策の提案だけ、というのはいかがでしょう?」
「私もそう考えて説得したのだが……」
歯切れが悪い。嫌な予感がする。
王が振り返って私を見た。
「自分だけ条件を変えるわけにはいかないと聞かなくてな。ここまで執着するリロイは初めて見た」
どこか感動しているような王の声。
(いや、そこは王が止めるところでしょ!)
叫びたいところを我慢して一歩踏み出した。
「条件がどうこうより王子としての身分を考えるべきかと。第三王子ともなれば、他国との婚約話もあるでしょうし、そちらに力を入れるべきでは?」
「そうなのだが……」
王が気まずそうに私から視線をそらす。
私はずっと銅像のように立っている臣下に訴えた。
「辺境伯に婿入りするより、他国と婚約したほうがずっと国益になりますし、他の有力貴族と婚約をして王家の力を確固たるものにした方が良いと思いません?」
臣下が無言のまま灰色の瞳をそらす。
「そこは逃げずに、臣下として王や王子を諫める立場でしょう!?」
「……すまない」
(謝られた!? お父様と同じぐらい年配の人から!?)
衝撃の展開に私の声がうわずる。
「ど、どういうことですか!?」
王が間に入り、私に臣下の紹介をした。
「彼はセドリック・ヘイグ侯爵。宰相だ」
数々の国内問題、外交を解決してきた、かなりやり手の宰相だと聞いている。
(その宰相に謝られたって、どういうこと!?)
宰相が私から視線をそらしたまま重い口を開く。
「ソフィア令嬢には申し訳ないが、生贄……いや、供物……ではなく、人柱に……」
「どんどん言葉が悪くなっていません!?」
申し訳なさそうに宰相が銀色の髪で顔を隠した。
(どういうこと!? リロイが婿入りするなら周囲が反対すると思って提案したのに!)
王と宰相の顔を交互に見るが、二人とも徹底して私から顔を背ける。日差しが差し込む明るい執務室たっだのに、暗く淀んだ空気で沈む。
王が仕切りなおすように咳払いをした。
「と、とにかくリロイが本気になれば物流問題に関しては良き解決策が出ると思う。それを採用するか、どうかはソフィア嬢に任せる」
(最終判断を私に丸投げ!?)
「ちょっ、それは卑怯じゃないですか!?」
さすがに不敬罪になる言葉。
だけど、王は死んだ魚のような目で庭を眺めたまま呟いた。
「儂ではあいつを制御しきれん」
(本音でた!?)
リロイは王家でどういう存在なの!?
「そこは王の力で……」
私の縋るような声を、王が首を振って払う。
今まで髪で表情を隠していた宰相が開き直った笑顔を作って私に言った。
「リロイ王子は有能な方です。ローレンス領を今以上に繁栄へと導くでしょう」
「なんで、婿入りが決定した話し方なんですか!? 他の候補の方もいますよね!?」
王がゆっくりと振り返る。その眼差しには哀れみと同情に満ちていて……
「数日後に王城にて今回のことについて興味を持った者を集めて説明をするが……」
「なら、その中の誰かが!」
光明が差した私を宰相の冷徹な声が潰す。
「他の者がリロイ王子を上回る解決策を出すとは思えません」
私はその場に崩れ落ちた。ふかふかな絨毯が沈んだ私を包み込む。シクシクと声を殺して泣く……真似をしてみる。
(こうなったら、泣き真似でも何でもして同情を……)
悲嘆に暮れる演技をしている私に宰相の冷静な突っ込みが入った。
「綺麗なドレスが汚れますよ」
「どこぞの薄情執事と似たことを言わないでください!」
泣き落としも通じないと悟った私は素早く立ち上がった。
王がやっと私に視線を戻す。
「ディラン辺境伯には私から書面で説明をしておく。ソフィア嬢はリロイと婚約する覚悟を決めてくれ」
「いえ! 他の方の可能性もあります!」
フッと二人から生温かい視線が送られた。失礼すぎる!
1
お気に入りに追加
1,156
あなたにおすすめの小説
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉。節約令嬢、書籍化進行中
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
【完結】殺されたくないので好みじゃないイケメン冷徹騎士と結婚します
大森 樹
恋愛
女子高生の大石杏奈は、上田健斗にストーカーのように付き纏われている。
「私あなたみたいな男性好みじゃないの」
「僕から逃げられると思っているの?」
そのまま階段から健斗に突き落とされて命を落としてしまう。
すると女神が現れて『このままでは何度人生をやり直しても、その世界のケントに殺される』と聞いた私は最強の騎士であり魔法使いでもある男に命を守ってもらうため異世界転生をした。
これで生き残れる…!なんて喜んでいたら最強の騎士は女嫌いの冷徹騎士ジルヴェスターだった!イケメンだが好みじゃないし、意地悪で口が悪い彼とは仲良くなれそうにない!
「アンナ、やはり君は私の妻に一番向いている女だ」
嫌いだと言っているのに、彼は『自分を好きにならない女』を妻にしたいと契約結婚を持ちかけて来た。
私は命を守るため。
彼は偽物の妻を得るため。
お互いの利益のための婚約生活。喧嘩ばかりしていた二人だが…少しずつ距離が近付いていく。そこに健斗ことケントが現れアンナに興味を持ってしまう。
「この命に代えても絶対にアンナを守ると誓おう」
アンナは無事生き残り、幸せになれるのか。
転生した恋を知らない女子高生×女嫌いのイケメン冷徹騎士のラブストーリー!?
ハッピーエンド保証します。
ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。
ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。
ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。
竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。
*魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。
*お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。
*本編は完結しています。
番外編は不定期になります。
次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。
悪役令嬢に転生したと思ったら悪役令嬢の母親でした~娘は私が責任もって育てて見せます~
平山和人
恋愛
平凡なOLの私は乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の世界に転生してしまう。
しかも、私が悪役令嬢の母となってしまい、ゲームをめちゃくちゃにする悪役令嬢「エレローラ」が生まれてしまった。
このままでは我が家は破滅だ。私はエレローラをまともに教育することを決心する。
教育方針を巡って夫と対立したり、他の貴族から嫌われたりと辛い日々が続くが、それでも私は母として、頑張ることを諦めない。必ず娘を真っ当な令嬢にしてみせる。これは娘が悪役令嬢になってしまうと知り、奮闘する母親を描いたお話である。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
悪役令嬢は二度も断罪されたくない!~あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?~
イトカワジンカイ
恋愛
(あれって…もしや断罪イベントだった?)
グランディアス王国の貴族令嬢で王子の婚約者だったアドリアーヌは、国外追放になり敵国に送られる馬車の中で不意に前世の記憶を思い出した。
「あー、小説とかでよく似たパターンがあったような」
そう、これは前世でプレイした乙女ゲームの世界。だが、元社畜だった社畜パワーを活かしアドリアーヌは逆にこの世界を満喫することを決意する。
(これで憧れのスローライフが楽しめる。ターシャ・デューダのような自給自足ののんびり生活をするぞ!)
と公爵令嬢という貴族社会から離れた”平穏な暮らし”を夢見ながら敵国での生活をはじめるのだが、そこはアドリアーヌが断罪されたゲームの続編の世界だった。
続編の世界でも断罪されることを思い出したアドリアーヌだったが、悲しいかな攻略対象たちと必然のように関わることになってしまう。
さぁ…アドリアーヌは2度目の断罪イベントを受けることなく、平穏な暮らしを取り戻すことができるのか!?
「あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?」
※ファンタジーなので細かいご都合設定は多めに見てください(´・ω・`)
※小説家になろう、ノベルバにも掲載
幼女からスタートした侯爵令嬢は騎士団参謀に溺愛される~神獣は私を選んだようです~
桜もふ
恋愛
家族を事故で亡くしたルルナ・エメルロ侯爵令嬢は男爵家である叔父家族に引き取られたが、何をするにも平手打ちやムチ打ち、物を投げつけられる暴力・暴言の【虐待】だ。衣服も与えて貰えず、食事は食べ残しの少ないスープと一欠片のパンだけだった。私の味方はお兄様の従魔であった女神様の眷属の【マロン】だけだが、そのマロンは私の従魔に。
そして5歳になり、スキル鑑定でゴミ以下のスキルだと判断された私は王宮の広間で大勢の貴族連中に笑われ罵倒の嵐の中、男爵家の叔父夫婦に【侯爵家】を乗っ取られ私は、縁切りされ平民へと堕とされた。
頭空っぽアホ第2王子には婚約破棄された挙句に、国王に【無一文】で国外追放を命じられ、放り出された後、頭を打った衝撃で前世(地球)の記憶が蘇り【賢者】【草集め】【特殊想像生成】のスキルを使い国境を目指すが、ある日たどり着いた街で、優しい人達に出会い。ギルマスの養女になり、私が3人組に誘拐された時に神獣のスオウに再開することに! そして、今日も周りのみんなから溺愛されながら、日銭を稼ぐ為に頑張ります!
エメルロ一族には重大な秘密があり……。
そして、隣国の騎士団参謀(元ローバル国の第1王子)との甘々な恋愛は至福のひとときなのです。ギルマス(パパ)に邪魔されながら楽しい日々を過ごします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる