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どうも、サバイバルです
どうも、優勝です
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「とりあえず生徒の避難が優先だ」
「ふむ、手伝おう」
ドラゴンに気づかず、今も島のどこかでサバイバルを続行している他の生徒を案じるルイスの表向きの優しさを汲んで、アゲハは協力してやることにした。
ドラゴンのような大型の魔物の気配や魔力を感じ取れない人間など不要なのだがな、とは魔王としてのアゲハの見解だ。
いくら闇ギルドに所属していても、生徒会長や元帝、そして人間として、ルイスは同じ学園の生徒を放ってはおけないのだろう。ルイスの守りたい対象は限定的だが、それを守り抜く力はきちんと備えている。
そこが勇者とは決定的に違う点だ、と思いながら、アゲハは狩りのために抑えていた魔力を解放する。
紫色の輝きを放つ柱が、雲の切れ間から真下に落ちる。まるで雨のように、しかし音を立てず大小様々な太さで島全体に100本近く落ちると、闇色の光の柱は突然ピタリと止んだ。
「……アゲハ、今のは君かな?」
「ああ。一応木は避けたつもりだが」
ルイスとの共闘のときやフレイたちの前では技名を言っていたが、本来魔王とは魔法に長けた存在だ。詠唱やら技名やらを言う必要はないのである。
「魔力反応が消えた。ドラゴンと俺たち以外は」
そうなるようにしたのだから当たり前である。
しかしルイスの顔は若干引きつっていた。
「やっぱり君を敵に回さなくて正解だった」
「そうか」
だがルイスがどう思ったところで、所詮は人間と魔王。敵対関係には変わりない。
「褒めても何も出ないぞ」
が、褒められると嬉しい思春期な一面も持ち合わせた素敵魔王様のアゲハは照れ隠しを言うこともできるのだ。
子供時代の横暴なアゲハを知るザガンは、地球で何を学んできたんだと隣で戦慄していた。
「くっ…。僕は負けない…こんなところで……」
一方、ウインドドラゴンの尻尾で薙ぎ払われた勇は、シャイニングサンを支えによろよろと立ち上がる。
全身傷だらけで服もボロボロになった勇者が立ち上がる様子を見て、初めてアゲハが焦った。
(ザガン、止めろ)
指令が届くよりも早く、今まで空気扱いだったザガンは勇者の背後から首にナイフの柄を当てると、綺麗に気絶させた。
気絶した勇を抱える、なんてことはせず、その場に崩れ落ちたまま放置する。死に急いでいないザガンは勇者に触れたくないのである。
「ザクさん?」
ルイスが訝っている。あわよくばもう少し勇者がボコボコにされるのを見ていたかったに違いない。ルイスは腹黒で鬼畜だからきっとそうだ。
「あー、ペンダント! あと一撃でも食らったら壊れそうだったからさ」
ザガンは必死に言い訳を考えた。ここで「真の覚醒をしそうになった勇者を止めた」なんて言えるわけがない。
真の覚醒は通常、対魔王戦の中で勇者が発揮する力の解放のことだ。通常時の数倍は強くなるため、歴代魔王たちの良い暇潰しになっている。
それをこんな序盤の、力試しにすらならない戦いでされては、興冷めもいいところだ。だからアゲハは焦ったのである。
「そうか。ありがとう。じゃあ結局は俺たちが出ないといけないんだね」
ルイスは納得する。確かに勇者を学園送りにしてはまずい。形式だけでも最後までいてもらわなくては。
「はじめからそのつもりだっただろう」
だから嘘がバレないよう他の生徒を学園へ帰したくせに、とアゲハは応じる。
そして初めて魔武器を呼び出した。左手に白刀の沖田、右手に黒刀の斎藤を構える。
「それはカタナか?」
王国ではあまり見かけないが、極東にある和国では一般的な武器だ。
「らしいな。気になる機能があったから一度使ってみたかったんだ」
アゲハはウインドドラゴンの前に歩み出る。
既にドラゴンは逃げたそうな顔をしていたが、はるか上空から見守る召喚者の魔族がそれを許さない。魔王陛下の望みとあらばたとえ己の使い魔だろうと差し出すのが魔族なのだ。
「来い」
静かな声のひと言が死刑宣告と同義だった。
逃げれば反逆罪、向かえば手を下される。
しかし命令違反で一族郎党皆が罪に問われるよりは……。
ウインドドラゴンは立ち向かうほうを選んだ。精一杯のドラゴンブレスを、とはいえ魔王陛下に放てるわけもなく、勇者を狙って浴びせる。
「沖田、阻害」
アゲハが命じながら白刀を横薙ぎに振るえば、白い衝撃波の当たったブレスは跡形もなく消えた。
勇を庇う結果になったのは不本意だが、ペンダントが割れそうなのだから仕方ない……というのは結果論で、アゲハは試し斬りしてみたかっただけである。
「ふむ、俺への攻撃は反射できて、俺以外への攻撃は相殺して阻害する刀なのか」
ようやく「阻害」の意味がわかった。
「では斎藤……いや、沖田、神速波」
斎藤の絶対切断を使うのは酷だな、とアゲハは斎藤を消し、沖田で白い衝撃波を放つだけにしておいた。
とはいえ、衝撃波の余波だけでの周りの木々が真っ二つになる威力である。
名前の通り神速とあってドラゴンの巨体に完全回避は難しく、緑色の鱗が剥がれて翼がわずかに切れる結果となった。
アゲハとしては不自然にならない最大限まで狙いを外したつもりだ。
『か、帰る! 帰るのだ!』
もうこれほど戦ったのだから形式は保てただろうと、ウインドドラゴンは空へ飛び上がって逃げ去った。翼が切れたせいでバランスを崩していたが、そこは召喚主がうまく治癒するだろう。
『陛下、申し訳ありません』
上空から魔力に乗せた小さな声がアゲハの耳を捉えた。
(ちょっかいを出すのは止めていないゆえ、構わん。次は容赦なくこてんぱんにしてやるが良い)
アゲハは煽る念話を返した。
魔族たちが上空で気配を消したのを確認する。同じように気配を感じ取っていたらしいルイスが、ドラゴンたちの消えた方角を見つめてから口を開いた。
「……一応、勝利でいいのかな?」
「……さあ?」
『ピンポンパーン。優勝チームが決まりました。サバイバルを終了します』
首を傾げ合っていたちょうどそのタイミングで島全体に誰かしらの声が轟いた。直後、アゲハとルイスの真下に強制転移陣が発動する。
目を開ければ、サバイバル開始のときと同じく校庭にいた。
「じゃあアゲハ。次会うのは夜かな。会ったときはよろしく」
ルイスはそれだけ言うと、嘘っぽいが爽やかな笑顔を振りまいて理事長のもとへ向かって行った。
「えーっと…『ドラゴンの襲撃がありました。魔族に操られているような魔力反応があったので、勇者の偵察に来たのかもしれません』『勇者の実力はどうじゃ?』『俺よりあんたが詳しいでしょう土帝』らしい」
背後霊のように現れたザガンが読唇術で理事長とルイスの会話を盗む。
「理事長が土帝か。ではやはり、クレアの祖父で確定だな」
魔力の波長で推測してはいたが、これで確信できた。
へえ、とザガンが頷いていると、閉会式が始まった。
「ハプニングはあったが、そもそも自然界はハプニングだらけじゃ。それも踏まえて、規則通り優勝チームを決める。今回は2日目で、撃破数1位のアゲハ・クロバ、勇者であるユウ・カミノ、生徒会長のルイス・アルフォード3名以外が全滅したため、この3名のいるチームを優勝とする」
白く長い顎髭がどこぞの長老感を醸し出している理事長は、しわがれた声なりに高らかに宣言した。
「アゲハ、撃破数1位!?」
「俺たちが戻ってから何があったんだ?」
「すご…」
「やっぱり勇者じゃないのね」
興奮したフレイとクレアに詰め寄られ、ペタに褒められるアゲハ。肩を叩かれ拍手される様子は、見ている限りでは普通の学生に見える。
リズは勇者に呆れていたが、勇者本人は気絶しており取り巻きはその介抱に忙しかったため、誰にも咎められなかった。
「サバイバル1位になった勇者チームには、冬に行われる国対抗戦への参加権が与えられる。また、それまでにも学内対抗戦がある。皆、怠らず励むのじゃよ」
「へ?」
理事長の言葉に、フレイたちをはじめとする1Sクラス全員がぽかんと聞き返す。
「あれ? 言ってなかったか?」
シラだけがすっとぼけて、ルイスは苦笑していた。
「ふむ、手伝おう」
ドラゴンに気づかず、今も島のどこかでサバイバルを続行している他の生徒を案じるルイスの表向きの優しさを汲んで、アゲハは協力してやることにした。
ドラゴンのような大型の魔物の気配や魔力を感じ取れない人間など不要なのだがな、とは魔王としてのアゲハの見解だ。
いくら闇ギルドに所属していても、生徒会長や元帝、そして人間として、ルイスは同じ学園の生徒を放ってはおけないのだろう。ルイスの守りたい対象は限定的だが、それを守り抜く力はきちんと備えている。
そこが勇者とは決定的に違う点だ、と思いながら、アゲハは狩りのために抑えていた魔力を解放する。
紫色の輝きを放つ柱が、雲の切れ間から真下に落ちる。まるで雨のように、しかし音を立てず大小様々な太さで島全体に100本近く落ちると、闇色の光の柱は突然ピタリと止んだ。
「……アゲハ、今のは君かな?」
「ああ。一応木は避けたつもりだが」
ルイスとの共闘のときやフレイたちの前では技名を言っていたが、本来魔王とは魔法に長けた存在だ。詠唱やら技名やらを言う必要はないのである。
「魔力反応が消えた。ドラゴンと俺たち以外は」
そうなるようにしたのだから当たり前である。
しかしルイスの顔は若干引きつっていた。
「やっぱり君を敵に回さなくて正解だった」
「そうか」
だがルイスがどう思ったところで、所詮は人間と魔王。敵対関係には変わりない。
「褒めても何も出ないぞ」
が、褒められると嬉しい思春期な一面も持ち合わせた素敵魔王様のアゲハは照れ隠しを言うこともできるのだ。
子供時代の横暴なアゲハを知るザガンは、地球で何を学んできたんだと隣で戦慄していた。
「くっ…。僕は負けない…こんなところで……」
一方、ウインドドラゴンの尻尾で薙ぎ払われた勇は、シャイニングサンを支えによろよろと立ち上がる。
全身傷だらけで服もボロボロになった勇者が立ち上がる様子を見て、初めてアゲハが焦った。
(ザガン、止めろ)
指令が届くよりも早く、今まで空気扱いだったザガンは勇者の背後から首にナイフの柄を当てると、綺麗に気絶させた。
気絶した勇を抱える、なんてことはせず、その場に崩れ落ちたまま放置する。死に急いでいないザガンは勇者に触れたくないのである。
「ザクさん?」
ルイスが訝っている。あわよくばもう少し勇者がボコボコにされるのを見ていたかったに違いない。ルイスは腹黒で鬼畜だからきっとそうだ。
「あー、ペンダント! あと一撃でも食らったら壊れそうだったからさ」
ザガンは必死に言い訳を考えた。ここで「真の覚醒をしそうになった勇者を止めた」なんて言えるわけがない。
真の覚醒は通常、対魔王戦の中で勇者が発揮する力の解放のことだ。通常時の数倍は強くなるため、歴代魔王たちの良い暇潰しになっている。
それをこんな序盤の、力試しにすらならない戦いでされては、興冷めもいいところだ。だからアゲハは焦ったのである。
「そうか。ありがとう。じゃあ結局は俺たちが出ないといけないんだね」
ルイスは納得する。確かに勇者を学園送りにしてはまずい。形式だけでも最後までいてもらわなくては。
「はじめからそのつもりだっただろう」
だから嘘がバレないよう他の生徒を学園へ帰したくせに、とアゲハは応じる。
そして初めて魔武器を呼び出した。左手に白刀の沖田、右手に黒刀の斎藤を構える。
「それはカタナか?」
王国ではあまり見かけないが、極東にある和国では一般的な武器だ。
「らしいな。気になる機能があったから一度使ってみたかったんだ」
アゲハはウインドドラゴンの前に歩み出る。
既にドラゴンは逃げたそうな顔をしていたが、はるか上空から見守る召喚者の魔族がそれを許さない。魔王陛下の望みとあらばたとえ己の使い魔だろうと差し出すのが魔族なのだ。
「来い」
静かな声のひと言が死刑宣告と同義だった。
逃げれば反逆罪、向かえば手を下される。
しかし命令違反で一族郎党皆が罪に問われるよりは……。
ウインドドラゴンは立ち向かうほうを選んだ。精一杯のドラゴンブレスを、とはいえ魔王陛下に放てるわけもなく、勇者を狙って浴びせる。
「沖田、阻害」
アゲハが命じながら白刀を横薙ぎに振るえば、白い衝撃波の当たったブレスは跡形もなく消えた。
勇を庇う結果になったのは不本意だが、ペンダントが割れそうなのだから仕方ない……というのは結果論で、アゲハは試し斬りしてみたかっただけである。
「ふむ、俺への攻撃は反射できて、俺以外への攻撃は相殺して阻害する刀なのか」
ようやく「阻害」の意味がわかった。
「では斎藤……いや、沖田、神速波」
斎藤の絶対切断を使うのは酷だな、とアゲハは斎藤を消し、沖田で白い衝撃波を放つだけにしておいた。
とはいえ、衝撃波の余波だけでの周りの木々が真っ二つになる威力である。
名前の通り神速とあってドラゴンの巨体に完全回避は難しく、緑色の鱗が剥がれて翼がわずかに切れる結果となった。
アゲハとしては不自然にならない最大限まで狙いを外したつもりだ。
『か、帰る! 帰るのだ!』
もうこれほど戦ったのだから形式は保てただろうと、ウインドドラゴンは空へ飛び上がって逃げ去った。翼が切れたせいでバランスを崩していたが、そこは召喚主がうまく治癒するだろう。
『陛下、申し訳ありません』
上空から魔力に乗せた小さな声がアゲハの耳を捉えた。
(ちょっかいを出すのは止めていないゆえ、構わん。次は容赦なくこてんぱんにしてやるが良い)
アゲハは煽る念話を返した。
魔族たちが上空で気配を消したのを確認する。同じように気配を感じ取っていたらしいルイスが、ドラゴンたちの消えた方角を見つめてから口を開いた。
「……一応、勝利でいいのかな?」
「……さあ?」
『ピンポンパーン。優勝チームが決まりました。サバイバルを終了します』
首を傾げ合っていたちょうどそのタイミングで島全体に誰かしらの声が轟いた。直後、アゲハとルイスの真下に強制転移陣が発動する。
目を開ければ、サバイバル開始のときと同じく校庭にいた。
「じゃあアゲハ。次会うのは夜かな。会ったときはよろしく」
ルイスはそれだけ言うと、嘘っぽいが爽やかな笑顔を振りまいて理事長のもとへ向かって行った。
「えーっと…『ドラゴンの襲撃がありました。魔族に操られているような魔力反応があったので、勇者の偵察に来たのかもしれません』『勇者の実力はどうじゃ?』『俺よりあんたが詳しいでしょう土帝』らしい」
背後霊のように現れたザガンが読唇術で理事長とルイスの会話を盗む。
「理事長が土帝か。ではやはり、クレアの祖父で確定だな」
魔力の波長で推測してはいたが、これで確信できた。
へえ、とザガンが頷いていると、閉会式が始まった。
「ハプニングはあったが、そもそも自然界はハプニングだらけじゃ。それも踏まえて、規則通り優勝チームを決める。今回は2日目で、撃破数1位のアゲハ・クロバ、勇者であるユウ・カミノ、生徒会長のルイス・アルフォード3名以外が全滅したため、この3名のいるチームを優勝とする」
白く長い顎髭がどこぞの長老感を醸し出している理事長は、しわがれた声なりに高らかに宣言した。
「アゲハ、撃破数1位!?」
「俺たちが戻ってから何があったんだ?」
「すご…」
「やっぱり勇者じゃないのね」
興奮したフレイとクレアに詰め寄られ、ペタに褒められるアゲハ。肩を叩かれ拍手される様子は、見ている限りでは普通の学生に見える。
リズは勇者に呆れていたが、勇者本人は気絶しており取り巻きはその介抱に忙しかったため、誰にも咎められなかった。
「サバイバル1位になった勇者チームには、冬に行われる国対抗戦への参加権が与えられる。また、それまでにも学内対抗戦がある。皆、怠らず励むのじゃよ」
「へ?」
理事長の言葉に、フレイたちをはじめとする1Sクラス全員がぽかんと聞き返す。
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