27 / 100
どうも、サバイバルです
どうも、無人島です
しおりを挟む
見渡す限りの森、森、森。緑の葉が瑞々しい木々にはたくさんの赤や黄の果物が実り、垂れ下がっている。食糧には困らなさそうだ。
とは言いつつ、魔族に食事は要らない。あくまで嗜好品だ。アゲハとしては食べなければ人間には見えないがゆえに食べている、という理由が一番。
「アゲハ、どうする? 勇者に合流?」
使い魔なだけに引き離されなかったザガンが隣からひょっこり顔を出して尋ねる。
転移すればまばたきする間に合流できるが、それはなんだか面白くない。
「歩くぞ。どうせ他の奴も転移は使わん」
正しくは使わないのではなく、使えないのである。
唯一使えるルイスに関しても、一番乗りで勇の相手をするのを避けるため使わないと予想。正直、勇と合流したいのは王女だけだろう。
そんなことを考えながら進む。獣道を歩いているのに獣が遠ざかり、魔物はおろか小動物の類とも出会うことはなかった。
「野生の本能で避けるんだろうなあ」
「本能が生きているのは素晴らしいな」
「アゲハに近寄りたい生物なんて物好きしかいないよね」
ひと言多かったザガンはまたたく間に地面にのめり込まされた。
「だが、俺とお前だけで散歩しても退屈なだけだ。どこかで誰かが暴れてくれれば――」
ドガーン! と地割れか土砂崩れのような音が起きて、アゲハの言葉は遮られた。ザガンは羽を出して飛び、魔王様を遮った不敬の相手を見る。
100メートルほど離れたところで、大きな土煙が上がっていた。
確認だけしてアゲハのもとへ戻る。
「勇者の魔法使用を確認! 敵チームと交戦中!」
「ふむ…近くで見よう」
気配的には勇1人対知らない奴3人といったところだ。
勇はサバイバルまで3日間ギルドでみっちり何かを教えられていたらしいが、まだ戦闘慣れはしていないだろう。勇者がフルボッコにされるか、あるいは魔力量に物を言わせて勇者が圧倒するか……。
「第3の選択肢は考えたくないな」
ひとり呟いたアゲハの言葉の意味を、ザガンはすぐに理解することになった。
「僕は弱い者いじめはしたくないんだ!」
「お前! 異世界から来てすぐのくせにオレたちが弱いってのか!」
「オレらは2年だぞ!」
「そんなんで魔王と戦えんのかよ!」
1人正論がいる。2人と言えないのは…まあ、勇者のスペック上、勇のほうが強いと言わざるを得ないからだ。
「魔王とは戦う! でも君たちは魔王じゃない! 人間ならわかりあえるはずだ!」
「いいやわかり合えないね!」
「サバイバルで戦いたくないだと?」
「わかりたくねえよそんな気持ち」
次は全員正論だった。
学校行事でのバトルを拒むのなら、はじめから参加するなという話である。
勇は強制参加だったが、事前に嫌だと言えば王国側もそれなりに考えたはずだ。勇者の気持ちを無下にはできないのだから。
それなのに意気揚々と参加したのは、勇本人である。
「今回の勇者はアホなんですか?」
ザガンの、臣下としての発言。
アゲハたちはこの茶番を茂みの影から眺めていた。
「本気で人間なら話し合いですべて解決できると思っているのだ。一番他人の話を聞かんのは奴だと思うがな」
アゲハは地球での日々を思い出す。あれはなかなかに酷かった。アゲハが酷いと思うくらいには酷かった。
「勇者! まったく、何をやってるんだか」
色の違う3つの矢が飛び、2年たちのペンダントを射抜く。ペンダントが破壊されたことにより、言い争いに付き合っていた2年らは学園へ転移させられる。それがわずか2秒ほど。
2年らが消えてから、ルイスたちが反対側の茂みから出てきた。すでにティティス、ミケルと合流している。3年生の経験は侮れない。
「生徒会長! どうして彼らを!」
「どうしてって、サバイバルだからだけど?」
ルイスは笑顔だが、困ったように眉尻を下げていた。きっと内心では物凄く鬱陶しがっているに違いない。
「だからって、不意打ちで彼らを傷つけるなんて」
「傷つける? 私たちのコントロールを舐めないでちょうだい」
「ちゃんとペンダントだけ破壊したったわ。治療班の仕事増やすんも可哀想やからな」
予想外の腹黒さに、ティティスとミケルへのアゲハの好感度が5上がった。
傷つけたくないからではなく仕事を増やしたくないからとは、とてもいい性格をしている。
「でも、大勢で不意打ちなんて――」
「こっちも3人、あっちも3人。大勢じゃないし、不意討ちというなら、君が隙を作らせたんだよ勇者くん。意味がわかるかな」
もう既に幼稚園児への態度となっているルイス。
相当に面倒だったらしく、視線をこちらへ投げてきた。
「アゲハも。もう出てきなよ」
その声に反応したのは、アゲハよりも勇が早かった。
「アゲハ!? いたならどうして出てこなかったの!? そしたら先輩と――」
「お前は魔力測定もできてない俺を戦わせるんだな」
「先輩と」が「ルイスに加勢」でないことは明らかだ。ただでさえ3対3で戦ったルイスたちを責めているのに。まさかルイスたち味方と戦う気なのか。
というか、ルイスにも「3対3」と言われていたが、既に他学年からも戦力外だと思われている勇者ってどうなんだ。
「あっ…ちが、そんなつもりじゃなくて…」
「どんなつもりだろうと、ここは戦わなければ自分や周りの大切な人が死ぬ世界なんだ。平和な世界じゃないってこと、わかってほしいな勇者様」
「でも! そんなの哀しすぎるよ!」
アゲハへの後ろめたさで落ち込んでいた勇は、ルイスの激励で復活した。字面では感動的に思えるが、実際には鬱陶しいだけだった。
「はあ…。ティティー、ミック、アゲハ。他の1年生を探しに行こうか。来る途中にあった川の近くを拠点にしよう」
「ちょっと先輩! 話はまだ終わってないよ!」
光帝時代に勇の頑固さを体感したルイスは、勇以外に指示を出して歩き出す。勇は聞き流すことにしたらしい。ずっと喋り、いや叫び続けているが、ルイスは無視を続ける。
「ティティーさん! ミックさん!」
「今日が初対面なのに親称で呼ばないで」
「後輩なんやから先輩に敬語使えよ」
代わりに話しかけた先輩には一蹴され、
「…っ! アゲハぁ…」
アゲハに泣きついたところで、
「勇様っ!!」
「マリアっ!」
王女と再会のハグ。
「王女様ってマリアって名前やったっけ?」
「マリアツェビチ…みたいな名前じゃなかった?」
「ビッチか…」
ルイスが爽やか笑顔に似合わない発言をしたところで、とりあえず2人でよろしくやってろよ、と冷たい空気になった。
……ことに、残念勇者は気づいていなかった。
「ティティー、ミック、全力で魔力探知しよう。残りの1年生たちも見つけないと」
見つけないと…俺たちだけが勇者のお守りなんて、不公平だろ?
というルイスの腹の中を読み取れたのはアゲハだけだった。
「……いたわ。東に250メートル」
「よし、行こう。走るぞ!」
ティティスの声に応じてルイスは号令をかけた。皆が一斉に身体強化して走り出す。
勇者と王女には、2人の世界に入っていて聞こえていなかったようだ。しっかりと取り残されていた。
とは言いつつ、魔族に食事は要らない。あくまで嗜好品だ。アゲハとしては食べなければ人間には見えないがゆえに食べている、という理由が一番。
「アゲハ、どうする? 勇者に合流?」
使い魔なだけに引き離されなかったザガンが隣からひょっこり顔を出して尋ねる。
転移すればまばたきする間に合流できるが、それはなんだか面白くない。
「歩くぞ。どうせ他の奴も転移は使わん」
正しくは使わないのではなく、使えないのである。
唯一使えるルイスに関しても、一番乗りで勇の相手をするのを避けるため使わないと予想。正直、勇と合流したいのは王女だけだろう。
そんなことを考えながら進む。獣道を歩いているのに獣が遠ざかり、魔物はおろか小動物の類とも出会うことはなかった。
「野生の本能で避けるんだろうなあ」
「本能が生きているのは素晴らしいな」
「アゲハに近寄りたい生物なんて物好きしかいないよね」
ひと言多かったザガンはまたたく間に地面にのめり込まされた。
「だが、俺とお前だけで散歩しても退屈なだけだ。どこかで誰かが暴れてくれれば――」
ドガーン! と地割れか土砂崩れのような音が起きて、アゲハの言葉は遮られた。ザガンは羽を出して飛び、魔王様を遮った不敬の相手を見る。
100メートルほど離れたところで、大きな土煙が上がっていた。
確認だけしてアゲハのもとへ戻る。
「勇者の魔法使用を確認! 敵チームと交戦中!」
「ふむ…近くで見よう」
気配的には勇1人対知らない奴3人といったところだ。
勇はサバイバルまで3日間ギルドでみっちり何かを教えられていたらしいが、まだ戦闘慣れはしていないだろう。勇者がフルボッコにされるか、あるいは魔力量に物を言わせて勇者が圧倒するか……。
「第3の選択肢は考えたくないな」
ひとり呟いたアゲハの言葉の意味を、ザガンはすぐに理解することになった。
「僕は弱い者いじめはしたくないんだ!」
「お前! 異世界から来てすぐのくせにオレたちが弱いってのか!」
「オレらは2年だぞ!」
「そんなんで魔王と戦えんのかよ!」
1人正論がいる。2人と言えないのは…まあ、勇者のスペック上、勇のほうが強いと言わざるを得ないからだ。
「魔王とは戦う! でも君たちは魔王じゃない! 人間ならわかりあえるはずだ!」
「いいやわかり合えないね!」
「サバイバルで戦いたくないだと?」
「わかりたくねえよそんな気持ち」
次は全員正論だった。
学校行事でのバトルを拒むのなら、はじめから参加するなという話である。
勇は強制参加だったが、事前に嫌だと言えば王国側もそれなりに考えたはずだ。勇者の気持ちを無下にはできないのだから。
それなのに意気揚々と参加したのは、勇本人である。
「今回の勇者はアホなんですか?」
ザガンの、臣下としての発言。
アゲハたちはこの茶番を茂みの影から眺めていた。
「本気で人間なら話し合いですべて解決できると思っているのだ。一番他人の話を聞かんのは奴だと思うがな」
アゲハは地球での日々を思い出す。あれはなかなかに酷かった。アゲハが酷いと思うくらいには酷かった。
「勇者! まったく、何をやってるんだか」
色の違う3つの矢が飛び、2年たちのペンダントを射抜く。ペンダントが破壊されたことにより、言い争いに付き合っていた2年らは学園へ転移させられる。それがわずか2秒ほど。
2年らが消えてから、ルイスたちが反対側の茂みから出てきた。すでにティティス、ミケルと合流している。3年生の経験は侮れない。
「生徒会長! どうして彼らを!」
「どうしてって、サバイバルだからだけど?」
ルイスは笑顔だが、困ったように眉尻を下げていた。きっと内心では物凄く鬱陶しがっているに違いない。
「だからって、不意打ちで彼らを傷つけるなんて」
「傷つける? 私たちのコントロールを舐めないでちょうだい」
「ちゃんとペンダントだけ破壊したったわ。治療班の仕事増やすんも可哀想やからな」
予想外の腹黒さに、ティティスとミケルへのアゲハの好感度が5上がった。
傷つけたくないからではなく仕事を増やしたくないからとは、とてもいい性格をしている。
「でも、大勢で不意打ちなんて――」
「こっちも3人、あっちも3人。大勢じゃないし、不意討ちというなら、君が隙を作らせたんだよ勇者くん。意味がわかるかな」
もう既に幼稚園児への態度となっているルイス。
相当に面倒だったらしく、視線をこちらへ投げてきた。
「アゲハも。もう出てきなよ」
その声に反応したのは、アゲハよりも勇が早かった。
「アゲハ!? いたならどうして出てこなかったの!? そしたら先輩と――」
「お前は魔力測定もできてない俺を戦わせるんだな」
「先輩と」が「ルイスに加勢」でないことは明らかだ。ただでさえ3対3で戦ったルイスたちを責めているのに。まさかルイスたち味方と戦う気なのか。
というか、ルイスにも「3対3」と言われていたが、既に他学年からも戦力外だと思われている勇者ってどうなんだ。
「あっ…ちが、そんなつもりじゃなくて…」
「どんなつもりだろうと、ここは戦わなければ自分や周りの大切な人が死ぬ世界なんだ。平和な世界じゃないってこと、わかってほしいな勇者様」
「でも! そんなの哀しすぎるよ!」
アゲハへの後ろめたさで落ち込んでいた勇は、ルイスの激励で復活した。字面では感動的に思えるが、実際には鬱陶しいだけだった。
「はあ…。ティティー、ミック、アゲハ。他の1年生を探しに行こうか。来る途中にあった川の近くを拠点にしよう」
「ちょっと先輩! 話はまだ終わってないよ!」
光帝時代に勇の頑固さを体感したルイスは、勇以外に指示を出して歩き出す。勇は聞き流すことにしたらしい。ずっと喋り、いや叫び続けているが、ルイスは無視を続ける。
「ティティーさん! ミックさん!」
「今日が初対面なのに親称で呼ばないで」
「後輩なんやから先輩に敬語使えよ」
代わりに話しかけた先輩には一蹴され、
「…っ! アゲハぁ…」
アゲハに泣きついたところで、
「勇様っ!!」
「マリアっ!」
王女と再会のハグ。
「王女様ってマリアって名前やったっけ?」
「マリアツェビチ…みたいな名前じゃなかった?」
「ビッチか…」
ルイスが爽やか笑顔に似合わない発言をしたところで、とりあえず2人でよろしくやってろよ、と冷たい空気になった。
……ことに、残念勇者は気づいていなかった。
「ティティー、ミック、全力で魔力探知しよう。残りの1年生たちも見つけないと」
見つけないと…俺たちだけが勇者のお守りなんて、不公平だろ?
というルイスの腹の中を読み取れたのはアゲハだけだった。
「……いたわ。東に250メートル」
「よし、行こう。走るぞ!」
ティティスの声に応じてルイスは号令をかけた。皆が一斉に身体強化して走り出す。
勇者と王女には、2人の世界に入っていて聞こえていなかったようだ。しっかりと取り残されていた。
31
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
ステータス999でカンスト最強転移したけどHP10と最低ダメージ保障1の世界でスローライフが送れません!
矢立まほろ
ファンタジー
大学を卒業してサラリーマンとして働いていた田口エイタ。
彼は来る日も来る日も仕事仕事仕事と、社蓄人生真っ只中の自分に辟易していた。
そんな時、不慮の事故に巻き込まれてしまう。
目を覚ますとそこはまったく知らない異世界だった。
転生と同時に手に入れた最強のステータス。雑魚敵を圧倒的力で葬りさるその強力さに感動し、近頃流行の『異世界でスローライフ生活』を送れるものと思っていたエイタ。
しかし、そこには大きな罠が隠されていた。
ステータスは最強だが、HP上限はまさかのたった10。
それなのに、どんな攻撃を受けてもダメージの最低保証は1。
どれだけ最強でも、たった十回殴られただけで死ぬ謎のハードモードな世界であることが発覚する。おまけに、自分の命を狙ってくる少女まで現れて――。
それでも最強ステータスを活かして念願のスローライフ生活を送りたいエイタ。
果たして彼は、右も左もわからない異世界で、夢をかなえることができるのか。
可能な限りシリアスを排除した超コメディ異世界転移生活、はじまります。
スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
最弱の荷物持ちは謎のスキル【証券口座】で成り上がる〜配当で伝説の武器やスキルやアイテムを手に入れた。それでも一番幸せなのは家族ができたこと〜
k-ing ★書籍発売中
ファンタジー
※以前投稿していた作品を改稿しています。
この世界のお金は金額が増えると質量は重くなる。そのため枚数が増えると管理がしにくくなる。そのため冒険者にポーターは必須だ。
そんなポーターであるウォーレンは幼馴染の誘いでパーティーを組むが、勇者となったアドルにパーティーを追放されてしまう。
謎のスキル【証券口座】の力でお金の管理がしやすいという理由だけでポーターとなったウォーレン。
だが、その力はお金をただ収納するだけのスキルではなかった。
ある日突然武器を手に入れた。それは偶然お金で権利を購入した鍛冶屋から定期的にもらえる配当という謎のラッキースキルだった。
しかも権利を購入できるのは鍛冶屋だけではなかった。
一方、新しいポーターを雇った勇者達は一般のポーターとの違いを知ることとなる。
勇者達は周りに強奪されないかと気にしながら生活する一方、ウォーレンは伝説の武器やユニークスキル、伝説のアイテムでいつのまにか最強の冒険者ポーターとなっていた。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
外れスキル【観察記録】のせいで幼馴染に婚約破棄されたけど、最強能力と判明したので成りあがる
ファンタスティック小説家
ファンタジー
モンスター使役学を100年単位で進めたとされる偉大な怪物学者の孫アルバート・アダンは″天才″と呼ばれていた。将来を有望な魔術師として見込まれ、大貴族で幼馴染の可憐なる令嬢を許嫁としていた。
しかし、おおくの魔術師に期待されていたアルバートは【観察記録】という、「動物の生態を詳しく観察する」だけの極めて用途の少ない″外れスキル″を先代から受け継いでしまう。それにより周囲の評価は一変した。
「もうアダン家から実績は見込めない」
「二代続いて無能が生まれた」
「劣等な血に価値はない」
アルバートは幼馴染との婚約も無かったことにされ、さらに神秘研究における最高権威:魔術協会からも追放されてしまう。こうして魔術家アダンは、力をうしない没落と破滅の運命をたどることになった。
──だがこの時、誰も気がついていなかった。アルバートの【観察記録】は故人の残した最強スキルだということを。【観察記録】の秘められた可能性に気がついたアルバートは、最強の怪物学者としてすさまじい早さで魔術世界を成り上がっていくことになる。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる