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邂逅
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「うう・・・・・・、ここは・・・・・・」
気が付くとエルリィスは見知らぬ場所に居た。
何も無い。上も下も、右も左も、見渡す限り白い空間が広がっている。辛うじて、目に映るのが起きている時の黒い景色ではない事と、呪具が頭に着いていない事から夢なのだと分かった。
「なんでだろう、いつもならお城の中でオルディンの夢を見る筈なのに、ここは何も無い。確か、前にもこんな事が・・・・・・」
「あ、お気付きになりましたか。おはようございます・・・・・・と言うのも変ですね」
エルリィスは声がした後ろを振り返った。そこにはまさにあの時夢で見た少年の姿がそこにあった。あの時と違う事はモザイクもノイズも無く、鮮明で少年の表情や姿もはっきりと見える事だった。そして、前の夢では曖昧だったが、驚いたのは少年の服装だ。襟から裾まで金色の刺繍がびっしりと施され、肩には金糸の装飾が施された黒い服に、ふわふわな襟が付いた白いシャツに、刺繍入りの白いズボン、床に付きそうなほど長い黒の外套、革靴のブーツには何かの動物を象った金色のボタン、そして、おまけに頭には小さな王冠がのせられていた。見るからに王族が着るようなその服はとても豪奢で煌びやかだった。
「あなたは誰なの?」
普通の人なら、城でこんな格好をした子供を見れば身構えるところだが、エルリィスはオルディンにこんな幼い子供は居ない事を知っていた。
「あ、僕こんな格好をしてますが王子でも何でもないんです。やっぱり変ですかね、この服?」
少年は服装を気にする様に裾を伸ばしたりや外套をつまみ上げたりしていた。
「えっと・・・・・・とても似合ってると思うけど・・・・・・、確かに服装も気になってたけど私が聞きたいのはそうじゃなくて」
エルリィスは愛想笑いをしつつも眉を下げ、困った様な顔をしていると少年は目を見開き、手を叩いた。
「ああ、申し遅れました。僕、こういう者です」
少年は掌に乗る大きさの紙片をエルリィスに両手で差し出した。それを受け取ったエルリィスはそこに書かれた文字をまじまじと見つめた。
「夢界 悪夢課 営業 トレイン・・・・・・?」
エルリィスはよく分からない言葉の羅列を見て頭の中を疑問符でいっぱいにさせていた。
「突然ですが、僕、エルリィスさんに興味があって」
「ええっ?」
トレインは満面の笑みでエルリィスに迫った。エルリィスはそのどこか胡散臭さを感じさせる笑に後退り、トレインとの間合いを保った。
「その、前からいいなと思ってたんです」
「え、あの、その・・・・・・」
今度は僅かに顔を赤らめて近づくトレインにエルリィスはたじろいだ。
「一目惚れ・・・・・・かもしれません」
「い、いきなりそんな事言われても、私・・・・・・」
エルリィスは頬を赤らめ酷く狼狽した。
「エルリィスさんの夢に!」
「・・・・・・へ? 夢?」
エルリィスは鳩が豆鉄砲を食らった様な顔で無邪気に笑うトレインを見た。
「そう、貴女の夢は素晴らしいのです。きっと美味し・・・・・・、いえ、良い価値が付く筈です! だから僕にエルリィスさんの夢を売って欲しいんです」
「あの、ちょっと待って、夢を売るってどういう事? それにここはどこなの? 何故私の事を知っているの? あなたは一体何者なの?」
思いつく限りの疑問をエルリィスはトレインにぶつけた。
「えーと、何から説明しましょうか・・・・・・。まず、ここは夢になる前の空間ですね。夢と現の狭間とでも言いますか」
「夢と現の狭間・・・・・・」
トレインの言った言葉をエルリィスは飲み込むように繰り返して言った。
「ほら、あれです! 眠りについて夢を見る前って無心になるじゃないですか、あれですよ。先程の暗いお部屋でお話をしても良かったんですが、エルリィスさんが視界を奪われた状態では都合が悪かったので、今回は特別にこの空間に招待させて頂きました。あ、後でちゃんと解放しますのでご安心下さいね」
「あの、前にももしかして夢で会った事がない?」
以前見た時はもっと不鮮明だったが、確かにあの時見た夢の中の少年は目の前の少年に違いないとエルリィスは確信していた。
「はい、それ、間違いなく僕です。覚えていらしたんですね」
「あの時と比べて今の方がハッキリとあなたの姿が見えるのね」
「そうですね、あの時はエルリィスさんの夢の力と、僕の力が干渉してしまった様で、今は周波数・・・・・・みたいなのを合わせています」
エルリィスはトレインの言う事があまり理解出来てはいなかった。子供の戯言だろうと思う反面、自分の様に特別な力を持った人間なのかもしれないと思った。
「それから、僕が何者かですが決して怪しい者ではありません。僕は夢界という世界の悪夢課で働いていて、それでこの辺をたまたま散策していたら丁度良い夢の香りがしまして、それで夢主を調べてエルリィスさんの事を知りました」
「そ、そうなの・・・・・・メルカディアと言う国は初めて聞くけれど・・・・・・」
今までに、エルリィスはオルディンの夢を見てきて、散々他国の事は聞いてきたつもりだった。オルディンに毎朝尋問されていくうちに、政治に関する事も、国の情勢も会話についていけるように必死に勉強した。よって、エルリィスの頭の中にはいつも世界地図があり、そこには一つ一つの国の名も街の名前も記憶されている。メルカディアという国は無い筈なのだ。しかし、エルリィスはトレインの言葉が不思議と疑うこともなかった。自分よりも五つか六つ程年下に見えるのに子供に似つかわしくない丁寧な言葉遣いがそうさせるのか、悪意の感じられない表情がそうさせるのか、エルリィスにも分からなかった。
「そして、本題ですがエルリィスさん、僕に夢を売ってみませんか?」
「夢を売るって、寝ている間に見る夢の事よね?」
「はいっ!」
トレインは太陽の様に眩しい笑顔で返事をする。
「夢を売るというのが良く分からないけれど、でも、私の夢は売る事は出来ない。もし夢が無かったら困るの、凄く」
エルリィスにとって夢は命綱そのものだった。もし、夢を売ったらどうなるのか。もし見た事を忘れでもしたら・・・・・・エルリィスは想像して顔が青ざめた。
「そこをなんとか! エルリィスさんの不要な悪夢だけで大丈夫なので」
「悪夢・・・・・・」
悪夢と言えるのはエルリィスにとっていつも異常な殆ど命を狙われるオルディンの多様な死に様位なものだった。
「尚更駄目よ! 兎に角、夢を売る気は無いわ!」
エルリィスは拳を握り締め声に力を込めて言った。
「エルリィスさんはこの城から出たいとは思わないのですか?」
今までに、エルリィスが何度も何度も願ってきた事をトレインは容易く口にした。それはどんなに願っても手の届かない願いだと分かっていた。
「そんなの、無理よ・・・・・・早く私を解放して」
エルリィスは俯き力無く答えた。
「はあぁ・・・・・・それは残念です」
トレインは深海よりも深い溜息をつくとパチンと指を鳴らした。すると、トレインの姿はみるみるうちに透明になっていった。
「もしも、気が変わって夢を売る気になったらいつでも呼んでくださいね、ではお休みなさい」
そう言い残してトレインは姿を消し、代わりに白かった周りの景色が城の一室に彩られていった。
「消えた・・・・・・ 」
エルリィスは辺りを見回したがやはりどこにもトレインの姿は無い。そして、残ったのはいつもの夢から始まる城の日常だった。
気が付くとエルリィスは見知らぬ場所に居た。
何も無い。上も下も、右も左も、見渡す限り白い空間が広がっている。辛うじて、目に映るのが起きている時の黒い景色ではない事と、呪具が頭に着いていない事から夢なのだと分かった。
「なんでだろう、いつもならお城の中でオルディンの夢を見る筈なのに、ここは何も無い。確か、前にもこんな事が・・・・・・」
「あ、お気付きになりましたか。おはようございます・・・・・・と言うのも変ですね」
エルリィスは声がした後ろを振り返った。そこにはまさにあの時夢で見た少年の姿がそこにあった。あの時と違う事はモザイクもノイズも無く、鮮明で少年の表情や姿もはっきりと見える事だった。そして、前の夢では曖昧だったが、驚いたのは少年の服装だ。襟から裾まで金色の刺繍がびっしりと施され、肩には金糸の装飾が施された黒い服に、ふわふわな襟が付いた白いシャツに、刺繍入りの白いズボン、床に付きそうなほど長い黒の外套、革靴のブーツには何かの動物を象った金色のボタン、そして、おまけに頭には小さな王冠がのせられていた。見るからに王族が着るようなその服はとても豪奢で煌びやかだった。
「あなたは誰なの?」
普通の人なら、城でこんな格好をした子供を見れば身構えるところだが、エルリィスはオルディンにこんな幼い子供は居ない事を知っていた。
「あ、僕こんな格好をしてますが王子でも何でもないんです。やっぱり変ですかね、この服?」
少年は服装を気にする様に裾を伸ばしたりや外套をつまみ上げたりしていた。
「えっと・・・・・・とても似合ってると思うけど・・・・・・、確かに服装も気になってたけど私が聞きたいのはそうじゃなくて」
エルリィスは愛想笑いをしつつも眉を下げ、困った様な顔をしていると少年は目を見開き、手を叩いた。
「ああ、申し遅れました。僕、こういう者です」
少年は掌に乗る大きさの紙片をエルリィスに両手で差し出した。それを受け取ったエルリィスはそこに書かれた文字をまじまじと見つめた。
「夢界 悪夢課 営業 トレイン・・・・・・?」
エルリィスはよく分からない言葉の羅列を見て頭の中を疑問符でいっぱいにさせていた。
「突然ですが、僕、エルリィスさんに興味があって」
「ええっ?」
トレインは満面の笑みでエルリィスに迫った。エルリィスはそのどこか胡散臭さを感じさせる笑に後退り、トレインとの間合いを保った。
「その、前からいいなと思ってたんです」
「え、あの、その・・・・・・」
今度は僅かに顔を赤らめて近づくトレインにエルリィスはたじろいだ。
「一目惚れ・・・・・・かもしれません」
「い、いきなりそんな事言われても、私・・・・・・」
エルリィスは頬を赤らめ酷く狼狽した。
「エルリィスさんの夢に!」
「・・・・・・へ? 夢?」
エルリィスは鳩が豆鉄砲を食らった様な顔で無邪気に笑うトレインを見た。
「そう、貴女の夢は素晴らしいのです。きっと美味し・・・・・・、いえ、良い価値が付く筈です! だから僕にエルリィスさんの夢を売って欲しいんです」
「あの、ちょっと待って、夢を売るってどういう事? それにここはどこなの? 何故私の事を知っているの? あなたは一体何者なの?」
思いつく限りの疑問をエルリィスはトレインにぶつけた。
「えーと、何から説明しましょうか・・・・・・。まず、ここは夢になる前の空間ですね。夢と現の狭間とでも言いますか」
「夢と現の狭間・・・・・・」
トレインの言った言葉をエルリィスは飲み込むように繰り返して言った。
「ほら、あれです! 眠りについて夢を見る前って無心になるじゃないですか、あれですよ。先程の暗いお部屋でお話をしても良かったんですが、エルリィスさんが視界を奪われた状態では都合が悪かったので、今回は特別にこの空間に招待させて頂きました。あ、後でちゃんと解放しますのでご安心下さいね」
「あの、前にももしかして夢で会った事がない?」
以前見た時はもっと不鮮明だったが、確かにあの時見た夢の中の少年は目の前の少年に違いないとエルリィスは確信していた。
「はい、それ、間違いなく僕です。覚えていらしたんですね」
「あの時と比べて今の方がハッキリとあなたの姿が見えるのね」
「そうですね、あの時はエルリィスさんの夢の力と、僕の力が干渉してしまった様で、今は周波数・・・・・・みたいなのを合わせています」
エルリィスはトレインの言う事があまり理解出来てはいなかった。子供の戯言だろうと思う反面、自分の様に特別な力を持った人間なのかもしれないと思った。
「それから、僕が何者かですが決して怪しい者ではありません。僕は夢界という世界の悪夢課で働いていて、それでこの辺をたまたま散策していたら丁度良い夢の香りがしまして、それで夢主を調べてエルリィスさんの事を知りました」
「そ、そうなの・・・・・・メルカディアと言う国は初めて聞くけれど・・・・・・」
今までに、エルリィスはオルディンの夢を見てきて、散々他国の事は聞いてきたつもりだった。オルディンに毎朝尋問されていくうちに、政治に関する事も、国の情勢も会話についていけるように必死に勉強した。よって、エルリィスの頭の中にはいつも世界地図があり、そこには一つ一つの国の名も街の名前も記憶されている。メルカディアという国は無い筈なのだ。しかし、エルリィスはトレインの言葉が不思議と疑うこともなかった。自分よりも五つか六つ程年下に見えるのに子供に似つかわしくない丁寧な言葉遣いがそうさせるのか、悪意の感じられない表情がそうさせるのか、エルリィスにも分からなかった。
「そして、本題ですがエルリィスさん、僕に夢を売ってみませんか?」
「夢を売るって、寝ている間に見る夢の事よね?」
「はいっ!」
トレインは太陽の様に眩しい笑顔で返事をする。
「夢を売るというのが良く分からないけれど、でも、私の夢は売る事は出来ない。もし夢が無かったら困るの、凄く」
エルリィスにとって夢は命綱そのものだった。もし、夢を売ったらどうなるのか。もし見た事を忘れでもしたら・・・・・・エルリィスは想像して顔が青ざめた。
「そこをなんとか! エルリィスさんの不要な悪夢だけで大丈夫なので」
「悪夢・・・・・・」
悪夢と言えるのはエルリィスにとっていつも異常な殆ど命を狙われるオルディンの多様な死に様位なものだった。
「尚更駄目よ! 兎に角、夢を売る気は無いわ!」
エルリィスは拳を握り締め声に力を込めて言った。
「エルリィスさんはこの城から出たいとは思わないのですか?」
今までに、エルリィスが何度も何度も願ってきた事をトレインは容易く口にした。それはどんなに願っても手の届かない願いだと分かっていた。
「そんなの、無理よ・・・・・・早く私を解放して」
エルリィスは俯き力無く答えた。
「はあぁ・・・・・・それは残念です」
トレインは深海よりも深い溜息をつくとパチンと指を鳴らした。すると、トレインの姿はみるみるうちに透明になっていった。
「もしも、気が変わって夢を売る気になったらいつでも呼んでくださいね、ではお休みなさい」
そう言い残してトレインは姿を消し、代わりに白かった周りの景色が城の一室に彩られていった。
「消えた・・・・・・ 」
エルリィスは辺りを見回したがやはりどこにもトレインの姿は無い。そして、残ったのはいつもの夢から始まる城の日常だった。
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