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32.意志(4)
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「い、やぁっ……! あっ、ああっ、り、リオン殿下っ、それは……っ!」
「速く動かすよりも、こうしてじっくり刺激した方がよさそうだな。きみがひときわ感じる場所は、ここだろう?」
「ああっ! ひ、あぁっ、んんーっ! や、そこばかり、触ったらっ……!」
ぞくぞくと体の奥底から押し寄せてくる何かに怯え、ミーアはリオンの肩に爪を立てる。リオンはそんなミーアをさらに追い詰めるように単調に指を動かして、きゅうきゅうと締め付けを増す膣内を攻め続けた。
「ひぅ、くっ……! あ、ああっ、もういやぁ、こ、こわいっ、なにか変ですっ……!」
「そろそろか……怖がらなくともいい。気持ちよくなるだけだよ、ミーア」
「いや、いやぁ、あうぅっ……! はぁっ、も、だめぇっ……、あ、ああぁ――っ!」
快感の渦に飲まれたかのように、ミーアの眼前が白に染まる。びくん、と自分の意志に反して跳ねる体に困惑しつつも、これが絶頂なのだと思い知った。
「ふ、ああっ……リオン、殿下ぁ……っ」
「大丈夫か? ミーア」
「は、い……ご、ごめんなさい、私、殿下の肩に傷を……」
「これくらい何ともないさ。……本当に、きみは優しすぎるな」
苦笑しながら、リオンはミーアの唇にそっと口づけた。角度を変えながら何度も唇を啄まれているうちに、ミーアの頭は蕩けたように何も考えられなくなってくる。そして、いつの間にか猛ったリオン自身の先端が蜜を垂らすミーアの膣口に押し当てられていた。
「あっ……」
「……すまない。きみの乱れる姿を見ていたら、我慢がきかなくなってしまった」
「っ……! あ、で、でも、あまり無理は……」
「分かっているよ。ふっ……そんなに優しくされると、きみに愛されているのかと錯覚してしまいそうになるな」
どこか哀しげなその笑顔にミーアが目をみはった瞬間、彼の猛りがずぶずぶと胎内に侵入してくる。達したせいかうねる膣内は普段よりもきつく締まっていて、それを割り開かれる感覚にミーアは思わず眉根を寄せた。
「ふ、あっ……!」
「くっ……! すまない、性急だったな」
「はぁっ……い、いえ……」
「いけないな……私が主導すると、きみに負担をかけてしまいそうだ。ミーア、きみの好きなように動いてくれ」
リオンの言葉に、ミーアはまたしても目をみはった。
「す……好きなように動く、とは……?」
「きみが感じるままに腰を動かしてくれ、という意味だよ。こうして、前後に揺するだけでもいい」
「あっ! んんっ、そ、そんなのっ……!」
リオンが手本を示すようにミーアの腰を掴んで前後に揺さぶってみせる。それだけでも確かに快感を得られるが、これをミーア自ら行うとなるとどうしても抵抗があった。
「どうした? これでは物足りないだろうか」
「ち、ちがっ……! そ、その、自分で腰を動かすなんて……はしたない、気がします」
ぼそぼそと消え入りそうな声でミーアが言うと、リオンは喉の奥でくくっと笑った。
「そうか。ならば、私は毎夜はしたない姿をきみに晒していたことになるな」
「あっ……そ、そういうことでは」
「いや、いいんだ。……そうだな、きみは好きで私に抱かれているわけではないのだから、抵抗があって当たり前だ」
どこか哀しげにそう言ったリオンに、ミーアは返す言葉が見つからなかった。その通りだ、と憤慨するような雰囲気ではないし、かと言ってそれは違うと否定することもできない。
あれだけリオンを憎んでいたはずなのに、今はそれよりも、誰かを愛し慈しむことを知らない彼への憐れみの方が強かった。
――もしかしたら、リオン殿下は、私に特別な感情を抱いているのではないだろうか。
今日の彼の言動で、ミーアはそんな自惚れのような憶測が間違ってはいないのだと確信しつつあった。
いつの頃からか、ミーアを見つめるリオンの眼差しが温かいものに変わった。セイレン家に由来するというその血筋にしか興味がなかったはずの彼が、彼女自身の意思に目を向けるようになっていたのだ。
ミーアはその変化を察知したが、リオン自身はきっとそれに気付いていない。
王太子という地位にあり何不自由ない暮らしを送っていても、たった一人の人間を愛する方法さえ知らない彼は、何も持たないミーアよりもずっと不憫に思えてならなかった。
己の人生を狂わせた男に対して甘すぎるとは承知の上で、ミーアは彼に情が湧いてしまっていることを自覚する。共に過ごす時間が長すぎたのだろうか、と彼女は複雑な思いでリオンを見つめた。
「あ、あの……少しだけ、でしたら……最後までしないと、約束してくださるのなら、リオン殿下の言うとおりにします」
「だが……ミーア、無理はしなくていいんだよ」
心配そうにミーアの表情を窺うリオンは、やはり出会った時の彼とは別人のようだった。
冷たい笑みを浮かべながらミーアの心身を何度も甚振ったはずの彼が、拙く腰を動かし始めた彼女に向かって躊躇いがちに手を伸ばす。その手をぎゅっと握り返しながら、ミーアは微かに吐息を漏らした。
「んんっ……! こ、れで、合っていますか……?」
「っ……、ああ。……すまない、ミーア。私の我儘に付き合わせて」
「……そう、何度も謝らなくていいのです。分かっていますから」
ミーアがぽつりとそう零すと、リオンははっとしたように目を剝いた。それから、感情を押し殺すように顔を歪め、声を震わせながら言う。
「ミーア……すまない。本当に、私は……」
そこまで言うと、リオンはぐっと唇を噛みしめて黙り込んでしまった。
「……リオン、殿下?」
「ああ……もう、終わりにしようか。きみと触れ合えたおかげで、気持ちが落ち着いたよ。ありがとう」
その言葉が嘘であると、ミーアには一瞬で分かった。
こんなにも悲しげに笑っておきながら、リオンは彼女の体を支えてその胎内に埋め込まれていた一物をずるりと抜き去る。それはまだ硬さを残していたが、彼は何も言わずにそっとミーアの体に羽織を被せた。
「もう、いいのですか……?」
「もちろんだ。きみと約束しただろう? 最後まではしないと」
「で、ですが……」
「……体を繋げるのは、もういい。その代わり、隣にいてくれないだろうか」
その言葉にミーアがこくりと頷くと、リオンは怪我をしていない方の腕でその体を抱き寄せる。そして、ミーアの手首で微かに光る腕輪をそっと撫でた。
「きみにとって一番の災厄は、私と出会ってしまったことなのだろうな……」
「え……殿下、さっきのトガミさんの言葉を気にして……?」
「ふふ、駄目だな。体が弱ると意志も弱くなるらしい。今日のことは、どうか忘れてくれ」
そのまま寝台に横になると、彼は何も言わずに目を閉じてしまう。
もう眠ってしまったのだろうか、とミーアは普段と違うリオンの様子に疑問を抱きつつも、声を掛けることはできずに自分も目をつぶる。暖かなその腕の中で、ミーアはいつの間にか眠りに落ちていた。
「速く動かすよりも、こうしてじっくり刺激した方がよさそうだな。きみがひときわ感じる場所は、ここだろう?」
「ああっ! ひ、あぁっ、んんーっ! や、そこばかり、触ったらっ……!」
ぞくぞくと体の奥底から押し寄せてくる何かに怯え、ミーアはリオンの肩に爪を立てる。リオンはそんなミーアをさらに追い詰めるように単調に指を動かして、きゅうきゅうと締め付けを増す膣内を攻め続けた。
「ひぅ、くっ……! あ、ああっ、もういやぁ、こ、こわいっ、なにか変ですっ……!」
「そろそろか……怖がらなくともいい。気持ちよくなるだけだよ、ミーア」
「いや、いやぁ、あうぅっ……! はぁっ、も、だめぇっ……、あ、ああぁ――っ!」
快感の渦に飲まれたかのように、ミーアの眼前が白に染まる。びくん、と自分の意志に反して跳ねる体に困惑しつつも、これが絶頂なのだと思い知った。
「ふ、ああっ……リオン、殿下ぁ……っ」
「大丈夫か? ミーア」
「は、い……ご、ごめんなさい、私、殿下の肩に傷を……」
「これくらい何ともないさ。……本当に、きみは優しすぎるな」
苦笑しながら、リオンはミーアの唇にそっと口づけた。角度を変えながら何度も唇を啄まれているうちに、ミーアの頭は蕩けたように何も考えられなくなってくる。そして、いつの間にか猛ったリオン自身の先端が蜜を垂らすミーアの膣口に押し当てられていた。
「あっ……」
「……すまない。きみの乱れる姿を見ていたら、我慢がきかなくなってしまった」
「っ……! あ、で、でも、あまり無理は……」
「分かっているよ。ふっ……そんなに優しくされると、きみに愛されているのかと錯覚してしまいそうになるな」
どこか哀しげなその笑顔にミーアが目をみはった瞬間、彼の猛りがずぶずぶと胎内に侵入してくる。達したせいかうねる膣内は普段よりもきつく締まっていて、それを割り開かれる感覚にミーアは思わず眉根を寄せた。
「ふ、あっ……!」
「くっ……! すまない、性急だったな」
「はぁっ……い、いえ……」
「いけないな……私が主導すると、きみに負担をかけてしまいそうだ。ミーア、きみの好きなように動いてくれ」
リオンの言葉に、ミーアはまたしても目をみはった。
「す……好きなように動く、とは……?」
「きみが感じるままに腰を動かしてくれ、という意味だよ。こうして、前後に揺するだけでもいい」
「あっ! んんっ、そ、そんなのっ……!」
リオンが手本を示すようにミーアの腰を掴んで前後に揺さぶってみせる。それだけでも確かに快感を得られるが、これをミーア自ら行うとなるとどうしても抵抗があった。
「どうした? これでは物足りないだろうか」
「ち、ちがっ……! そ、その、自分で腰を動かすなんて……はしたない、気がします」
ぼそぼそと消え入りそうな声でミーアが言うと、リオンは喉の奥でくくっと笑った。
「そうか。ならば、私は毎夜はしたない姿をきみに晒していたことになるな」
「あっ……そ、そういうことでは」
「いや、いいんだ。……そうだな、きみは好きで私に抱かれているわけではないのだから、抵抗があって当たり前だ」
どこか哀しげにそう言ったリオンに、ミーアは返す言葉が見つからなかった。その通りだ、と憤慨するような雰囲気ではないし、かと言ってそれは違うと否定することもできない。
あれだけリオンを憎んでいたはずなのに、今はそれよりも、誰かを愛し慈しむことを知らない彼への憐れみの方が強かった。
――もしかしたら、リオン殿下は、私に特別な感情を抱いているのではないだろうか。
今日の彼の言動で、ミーアはそんな自惚れのような憶測が間違ってはいないのだと確信しつつあった。
いつの頃からか、ミーアを見つめるリオンの眼差しが温かいものに変わった。セイレン家に由来するというその血筋にしか興味がなかったはずの彼が、彼女自身の意思に目を向けるようになっていたのだ。
ミーアはその変化を察知したが、リオン自身はきっとそれに気付いていない。
王太子という地位にあり何不自由ない暮らしを送っていても、たった一人の人間を愛する方法さえ知らない彼は、何も持たないミーアよりもずっと不憫に思えてならなかった。
己の人生を狂わせた男に対して甘すぎるとは承知の上で、ミーアは彼に情が湧いてしまっていることを自覚する。共に過ごす時間が長すぎたのだろうか、と彼女は複雑な思いでリオンを見つめた。
「あ、あの……少しだけ、でしたら……最後までしないと、約束してくださるのなら、リオン殿下の言うとおりにします」
「だが……ミーア、無理はしなくていいんだよ」
心配そうにミーアの表情を窺うリオンは、やはり出会った時の彼とは別人のようだった。
冷たい笑みを浮かべながらミーアの心身を何度も甚振ったはずの彼が、拙く腰を動かし始めた彼女に向かって躊躇いがちに手を伸ばす。その手をぎゅっと握り返しながら、ミーアは微かに吐息を漏らした。
「んんっ……! こ、れで、合っていますか……?」
「っ……、ああ。……すまない、ミーア。私の我儘に付き合わせて」
「……そう、何度も謝らなくていいのです。分かっていますから」
ミーアがぽつりとそう零すと、リオンははっとしたように目を剝いた。それから、感情を押し殺すように顔を歪め、声を震わせながら言う。
「ミーア……すまない。本当に、私は……」
そこまで言うと、リオンはぐっと唇を噛みしめて黙り込んでしまった。
「……リオン、殿下?」
「ああ……もう、終わりにしようか。きみと触れ合えたおかげで、気持ちが落ち着いたよ。ありがとう」
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こんなにも悲しげに笑っておきながら、リオンは彼女の体を支えてその胎内に埋め込まれていた一物をずるりと抜き去る。それはまだ硬さを残していたが、彼は何も言わずにそっとミーアの体に羽織を被せた。
「もう、いいのですか……?」
「もちろんだ。きみと約束しただろう? 最後まではしないと」
「で、ですが……」
「……体を繋げるのは、もういい。その代わり、隣にいてくれないだろうか」
その言葉にミーアがこくりと頷くと、リオンは怪我をしていない方の腕でその体を抱き寄せる。そして、ミーアの手首で微かに光る腕輪をそっと撫でた。
「きみにとって一番の災厄は、私と出会ってしまったことなのだろうな……」
「え……殿下、さっきのトガミさんの言葉を気にして……?」
「ふふ、駄目だな。体が弱ると意志も弱くなるらしい。今日のことは、どうか忘れてくれ」
そのまま寝台に横になると、彼は何も言わずに目を閉じてしまう。
もう眠ってしまったのだろうか、とミーアは普段と違うリオンの様子に疑問を抱きつつも、声を掛けることはできずに自分も目をつぶる。暖かなその腕の中で、ミーアはいつの間にか眠りに落ちていた。
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