15 / 54
15.生きる世界(2)
しおりを挟む
日が落ちていくにつれ、ミーアの表情はさらに暗くなっていった。
今夜もまたあの行為が行われるのかと思うと、今すぐここから逃げ出したい衝動に駆られる。しかし、父のことを思うと一人だけでこの城から出ていくわけにもいかず、ミーアは途方に暮れた。
「ミーア、私だ。入ってもいいか?」
唐突に聞こえてきたその声に、ミーアはびくっと身を縮ませた。リオンの声だ。
――リオンには会いたくない。ただただ、彼が恐ろしい。
しかし、ここでわずかに抵抗したところで扉に鍵がかかっているわけでもなく、ミーアに拒否権があるはずもない。黙り込んだまま彼女が動けずにいると、「失礼するよ」と声をかけてリオンが部屋に入ってきた。
来ないで、とミーアは口に出そうとしたが、リオンの背後にいる人物に気が付いて目を丸くした。
「お父様……!?」
「ミーア! 会いたかった……!」
父は椅子に腰かけていたミーアに駆け寄ると、その体をぎゅっと強く抱きしめた。
いつもと変わらない父の匂いと温かさに、鼻の奥がツンとする。
「たった一日離れただけだというのに、おまえのことが気になって仕方なくてな。リオン殿下に無理を言って、連れてきてもらったんだ」
「そ……そうだったの。私も、寂しかった……!」
「ははっ、ミーアもまだまだ子どもだなあ」
そう言って笑う父の体にしがみつくように腕を回して、ミーアは零れそうになる涙を必死に堪えた。
しばらくの間そうして再会を喜んだあと、その様子を微笑ましく見つめていたリオンに父が深々と頭を下げる。
「リオン殿下、わがままを聞いてくださりありがとうございます。それに、私のためにお医者様まで呼んでくださって……」
「えっ……」
「ああ、ミーアにはまだ言っていなかったね。早い方がいいと思って、さっそく今日お父上に医者を手配させてもらったよ。私たち王族も世話になっている腕のいい医者だ」
ミーアが驚いて父の方を見ると、父は申し訳なさそうに眉を下げる。
「いやあ、王太子妃となるミーアならともかく、私なんかのためにそこまでしてもらわなくともいいと言ったんだが……お言葉に甘えて、さっき診てもらったんだ。新しい薬も頂いたよ」
「病状もそこまで重いものではないと言っていた。そのうち快方に向かうとよいのですが」
「いえいえ、これ以上悪くならなければそれだけで十分ですよ。本当に、ありがとうございました」
もう一度深く頭を垂れる父に、リオンは優しく微笑みを返す。
「とんでもない。ああ、そういえば医者が視力の低下も気になると言っていました。近いうちにお父上のために眼鏡を誂えたいので、技師を呼んでおきます」
「えっ!? いやいや、さすがにそこまでして頂くわけには……!」
「ミーアのお父上でいらっしゃるのだから、あなたは私の父も同然です。私がそうしたいだけですから、どうかお気になさらず」
恐縮しきりの父と楽しそうに話すリオンを、ミーアはただ黙って見つめていることしかできなかった。
約束した通り――いや、それ以上に手厚く父を扱ってくれるのはありがたいが、昨晩この男にされたことを忘れることはできない。今はこんなにも和気藹々とした雰囲気だが、ミーアの行動次第では父を手にかけるとも言っていたのだ。
「どうした、ミーア。怖い顔をして」
「あ……ううん、なんでもないの。ちょっと、疲れたみたいで……」
「そうか……ゆうべ、よく眠れなかったんじゃないか? 顔色も良くないし……本当に大丈夫か?」
険しい表情をしていると、そんなミーアに気付いた父が心配そうに声をかけてくる。
リオンの非道な行いを洗いざらい父に話して、二人でこの城から逃げられたら――ふとそんな考えが過ぎったが、無力なミーアと老いた父の二人だけで、城の者たちから逃げきれるとは到底思えない。それに、昨夜リオンに体を嬲られたことを父に打ち明けたくはなかった。
ミーアさえこの状況を受け入れれば、父は医者にも診てもらえるうえ、額に汗して働かなくとも何不自由ない生活を送ることができるのだ。
「……大丈夫よ。本当に、少し疲れただけだから。早くこの生活に慣れないとね」
「ああ、そうだな。リオン殿下、ミーアのことをどうかよろしくお願いします」
父がリオンに向かってまた深々と頭を下げる。リオンは、「分かりました」と力強く返事をした。
「さて、それではお父上を第三王宮の方へお送りしよう。誰か、付き添ってくれ。私はミーアに少し話があるのでここに残る」
「かしこまりました。それではお父上様、こちらへ」
「ああ、はい……じゃあな、ミーア。また会いに来る」
娘の肩をぽんぽんと優しく叩いてから、父は侍女とともに部屋を後にした。
閉じられた扉を名残惜しそうにじっと見つめるミーアに、リオンがふっと笑みをこぼす。
「お父上に会いたくなったら、いつでも言うといい。約束した通り、きみが会いたくなったらまたお呼びしよう」
「……その口で『約束』だなんて、よく言えますね」
「心外だな。お父上を王都の医者に診せるという約束は果たしただろう?」
「それは……ありがとう、ございます」
もごもごと口ごもりながら礼を言うと、リオンはそんなミーアを見て目を細めた。
「……何か?」
「いや。自分を手篭めにした男に対して、優しすぎると思ってね。甘い、とも言えるが……きみは平和な暮らしをしてきたんだな」
「っ……! 王族の方々の暮らしの方が、よっぽど平和だと思いますが。明日食べるものに困ったこともないでしょう」
「食べるものには困らないが、平和とは言い難いな。王族なら、みな一度は命を狙われる……私も昔、間者に毒を盛られて三日三晩生死の境を彷徨ったことがある」
「えっ!?」
ミーアが驚いて声を上げると、リオンは彼女の隣に腰掛けて「まあ、今はこの通り生きているわけだが」と笑った。
想像もしていなかった物騒な話に、ミーアは顔を顰める。王子様やお姫様たちは、みんな揃って優雅で悠々自適な暮らしを送っているものとばかり思っていたが、王族の日常はそんな華やかな一面だけではないようだ。
「きみも思っているんじゃないか? 私を殺したいと」
「そんな……! 正直、逃げたいとは思っていますが……誰かを殺したいなどと思ったことはありません」
「はははっ! きみは本当に正直だな。面白い娘だ」
珍しく大口を開けて笑ったリオンを、ミーアは物珍しげな視線で見つめた。
過ごしてきた環境も考え方もまったく違う彼を理解できないのは、ある意味当然なのかもしれない。だからと言ってリオンの行いを許せるわけではないが、いつ命を狙われるかも分からない殺伐とした世界を生きている彼が少しだけ不憫に思えた。
「……さて。それでは、今夜も始めようか」
「っ……! い、いやっ……!」
「大丈夫だ。見届け人が必要なのは初夜だけだから、今日は誰にも見られない。これからは、二人きりで夜を過ごそう」
優しい口調でリオンは言うが、それでも易々と彼を受け入れられるほどミーアは大人ではない。しかし、彼に抗っても無駄だということは昨夜これでもかというくらい思い知った。
ミーアは身を震わせながらも、そっと肩を抱いて寝台へと誘うリオンの手を振り払うことができなかった。
「うっ、うぅっ……! や、いやあっ……!」
「ふう……まだ狭いな。私のものに慣れるまで、しばらくかかりそうだ」
今夜も身勝手に体を弄ばれ、痛みに顔を歪ませながらミーアは思った。
――この行為に耐えているだけで父の平穏が保たれるなら、それでいい。何も持たない私は、こうすることでしか父に育ててもらった恩を返すことができないのだ。
そう自分に言い聞かせ、ミーアは他に何も考えないようにした。身体中を這う男の手も、胎内を満たす生温かい液体も静かに受け入れて、ミーアは伽が終わるのをひたすら待ち侘びた。
今夜もまたあの行為が行われるのかと思うと、今すぐここから逃げ出したい衝動に駆られる。しかし、父のことを思うと一人だけでこの城から出ていくわけにもいかず、ミーアは途方に暮れた。
「ミーア、私だ。入ってもいいか?」
唐突に聞こえてきたその声に、ミーアはびくっと身を縮ませた。リオンの声だ。
――リオンには会いたくない。ただただ、彼が恐ろしい。
しかし、ここでわずかに抵抗したところで扉に鍵がかかっているわけでもなく、ミーアに拒否権があるはずもない。黙り込んだまま彼女が動けずにいると、「失礼するよ」と声をかけてリオンが部屋に入ってきた。
来ないで、とミーアは口に出そうとしたが、リオンの背後にいる人物に気が付いて目を丸くした。
「お父様……!?」
「ミーア! 会いたかった……!」
父は椅子に腰かけていたミーアに駆け寄ると、その体をぎゅっと強く抱きしめた。
いつもと変わらない父の匂いと温かさに、鼻の奥がツンとする。
「たった一日離れただけだというのに、おまえのことが気になって仕方なくてな。リオン殿下に無理を言って、連れてきてもらったんだ」
「そ……そうだったの。私も、寂しかった……!」
「ははっ、ミーアもまだまだ子どもだなあ」
そう言って笑う父の体にしがみつくように腕を回して、ミーアは零れそうになる涙を必死に堪えた。
しばらくの間そうして再会を喜んだあと、その様子を微笑ましく見つめていたリオンに父が深々と頭を下げる。
「リオン殿下、わがままを聞いてくださりありがとうございます。それに、私のためにお医者様まで呼んでくださって……」
「えっ……」
「ああ、ミーアにはまだ言っていなかったね。早い方がいいと思って、さっそく今日お父上に医者を手配させてもらったよ。私たち王族も世話になっている腕のいい医者だ」
ミーアが驚いて父の方を見ると、父は申し訳なさそうに眉を下げる。
「いやあ、王太子妃となるミーアならともかく、私なんかのためにそこまでしてもらわなくともいいと言ったんだが……お言葉に甘えて、さっき診てもらったんだ。新しい薬も頂いたよ」
「病状もそこまで重いものではないと言っていた。そのうち快方に向かうとよいのですが」
「いえいえ、これ以上悪くならなければそれだけで十分ですよ。本当に、ありがとうございました」
もう一度深く頭を垂れる父に、リオンは優しく微笑みを返す。
「とんでもない。ああ、そういえば医者が視力の低下も気になると言っていました。近いうちにお父上のために眼鏡を誂えたいので、技師を呼んでおきます」
「えっ!? いやいや、さすがにそこまでして頂くわけには……!」
「ミーアのお父上でいらっしゃるのだから、あなたは私の父も同然です。私がそうしたいだけですから、どうかお気になさらず」
恐縮しきりの父と楽しそうに話すリオンを、ミーアはただ黙って見つめていることしかできなかった。
約束した通り――いや、それ以上に手厚く父を扱ってくれるのはありがたいが、昨晩この男にされたことを忘れることはできない。今はこんなにも和気藹々とした雰囲気だが、ミーアの行動次第では父を手にかけるとも言っていたのだ。
「どうした、ミーア。怖い顔をして」
「あ……ううん、なんでもないの。ちょっと、疲れたみたいで……」
「そうか……ゆうべ、よく眠れなかったんじゃないか? 顔色も良くないし……本当に大丈夫か?」
険しい表情をしていると、そんなミーアに気付いた父が心配そうに声をかけてくる。
リオンの非道な行いを洗いざらい父に話して、二人でこの城から逃げられたら――ふとそんな考えが過ぎったが、無力なミーアと老いた父の二人だけで、城の者たちから逃げきれるとは到底思えない。それに、昨夜リオンに体を嬲られたことを父に打ち明けたくはなかった。
ミーアさえこの状況を受け入れれば、父は医者にも診てもらえるうえ、額に汗して働かなくとも何不自由ない生活を送ることができるのだ。
「……大丈夫よ。本当に、少し疲れただけだから。早くこの生活に慣れないとね」
「ああ、そうだな。リオン殿下、ミーアのことをどうかよろしくお願いします」
父がリオンに向かってまた深々と頭を下げる。リオンは、「分かりました」と力強く返事をした。
「さて、それではお父上を第三王宮の方へお送りしよう。誰か、付き添ってくれ。私はミーアに少し話があるのでここに残る」
「かしこまりました。それではお父上様、こちらへ」
「ああ、はい……じゃあな、ミーア。また会いに来る」
娘の肩をぽんぽんと優しく叩いてから、父は侍女とともに部屋を後にした。
閉じられた扉を名残惜しそうにじっと見つめるミーアに、リオンがふっと笑みをこぼす。
「お父上に会いたくなったら、いつでも言うといい。約束した通り、きみが会いたくなったらまたお呼びしよう」
「……その口で『約束』だなんて、よく言えますね」
「心外だな。お父上を王都の医者に診せるという約束は果たしただろう?」
「それは……ありがとう、ございます」
もごもごと口ごもりながら礼を言うと、リオンはそんなミーアを見て目を細めた。
「……何か?」
「いや。自分を手篭めにした男に対して、優しすぎると思ってね。甘い、とも言えるが……きみは平和な暮らしをしてきたんだな」
「っ……! 王族の方々の暮らしの方が、よっぽど平和だと思いますが。明日食べるものに困ったこともないでしょう」
「食べるものには困らないが、平和とは言い難いな。王族なら、みな一度は命を狙われる……私も昔、間者に毒を盛られて三日三晩生死の境を彷徨ったことがある」
「えっ!?」
ミーアが驚いて声を上げると、リオンは彼女の隣に腰掛けて「まあ、今はこの通り生きているわけだが」と笑った。
想像もしていなかった物騒な話に、ミーアは顔を顰める。王子様やお姫様たちは、みんな揃って優雅で悠々自適な暮らしを送っているものとばかり思っていたが、王族の日常はそんな華やかな一面だけではないようだ。
「きみも思っているんじゃないか? 私を殺したいと」
「そんな……! 正直、逃げたいとは思っていますが……誰かを殺したいなどと思ったことはありません」
「はははっ! きみは本当に正直だな。面白い娘だ」
珍しく大口を開けて笑ったリオンを、ミーアは物珍しげな視線で見つめた。
過ごしてきた環境も考え方もまったく違う彼を理解できないのは、ある意味当然なのかもしれない。だからと言ってリオンの行いを許せるわけではないが、いつ命を狙われるかも分からない殺伐とした世界を生きている彼が少しだけ不憫に思えた。
「……さて。それでは、今夜も始めようか」
「っ……! い、いやっ……!」
「大丈夫だ。見届け人が必要なのは初夜だけだから、今日は誰にも見られない。これからは、二人きりで夜を過ごそう」
優しい口調でリオンは言うが、それでも易々と彼を受け入れられるほどミーアは大人ではない。しかし、彼に抗っても無駄だということは昨夜これでもかというくらい思い知った。
ミーアは身を震わせながらも、そっと肩を抱いて寝台へと誘うリオンの手を振り払うことができなかった。
「うっ、うぅっ……! や、いやあっ……!」
「ふう……まだ狭いな。私のものに慣れるまで、しばらくかかりそうだ」
今夜も身勝手に体を弄ばれ、痛みに顔を歪ませながらミーアは思った。
――この行為に耐えているだけで父の平穏が保たれるなら、それでいい。何も持たない私は、こうすることでしか父に育ててもらった恩を返すことができないのだ。
そう自分に言い聞かせ、ミーアは他に何も考えないようにした。身体中を這う男の手も、胎内を満たす生温かい液体も静かに受け入れて、ミーアは伽が終わるのをひたすら待ち侘びた。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
【R18】カッコウは夜、羽ばたく 〜従姉と従弟の托卵秘事〜
船橋ひろみ
恋愛
【エロシーンには※印がついています】
お急ぎの方や濃厚なエロシーンが見たい方はタイトルに「※」がついている話をどうぞ。読者の皆様のお気に入りのお楽しみシーンを見つけてくださいね。
表紙、挿絵はAIイラストをベースに私が加工しています。著作権は私に帰属します。
【ストーリー】
見覚えのあるレインコート。鎌ヶ谷翔太の胸が高鳴る。
会社を半休で抜け出した平日午後。雨がそぼ降る駅で待ち合わせたのは、従姉の人妻、藤沢あかねだった。
手をつないで歩きだす二人には、翔太は恋人と、あかねは夫との、それぞれ愛の暮らしと違う『もう一つの愛の暮らし』がある。
親族同士の結ばれないが離れがたい、二人だけのひそやかな関係。そして、会うたびにさらけだす『むき出しの欲望』は、お互いをますます離れがたくする。
いつまで二人だけの関係を続けられるか、という不安と、従姉への抑えきれない愛情を抱えながら、翔太はあかねを抱き寄せる……
托卵人妻と従弟の青年の、抜け出すことができない愛の関係を描いた物語。
◆登場人物
・ 鎌ヶ谷翔太(26) パルサーソリューションズ勤務の営業マン
・ 藤沢あかね(29) 三和ケミカル勤務の経営企画員
・ 八幡栞 (28) パルサーソリューションズ勤務の業務管理部員。翔太の彼女
・ 藤沢茂 (34) シャインメディカル医療機器勤務の経理マン。あかねの夫。
壁の花令嬢の最高の結婚
晴 菜葉
恋愛
壁の花とは、舞踏会で誰にも声を掛けてもらえず壁に立っている適齢期の女性を示す。
社交デビューして五年、一向に声を掛けられないヴィンセント伯爵の実妹であるアメリアは、兄ハリー・レノワーズの悪友であるブランシェット子爵エデュアルト・パウエルの心ない言葉に傷ついていた。
ある日、アメリアに縁談話がくる。相手は三十歳上の財産家で、妻に暴力を働いてこれまでに三回離縁を繰り返していると噂の男だった。
アメリアは自棄になって家出を決行する。
行く当てもなく彷徨いていると、たまたま賭博場に行く途中のエデュアルトに出会した。
そんなとき、彼が暴漢に襲われてしまう。
助けたアメリアは、背中に消えない傷を負ってしまった。
乙女に一生の傷を背負わせてしまったエデュアルトは、心底反省しているようだ。
「俺が出来ることなら何だってする」
そこでアメリアは考える。
暴力を振るう亭主より、女にだらしない放蕩者の方がずっとマシ。
「では、私と契約結婚してください」
R18には※をしています。
【R18】娼館エンドを迎えた元悪役令嬢ですが、この度王子殿下の護衛に身請けされました。愛されるなんて聞いてない!
夏琳トウ(明石唯加)
恋愛
「余計なことは考えないでください。俺が、全て解決しますので」――そう言われても、これは予想外すぎるんですけれど!?
婚約者である王太子に婚約の破棄を告げられた瞬間、侯爵令嬢カーティアは前世を思い出す。
どうやら、ここは前世でプレイしていたR18乙女ゲームの世界らしい。
そのうえで自分は悪役令嬢カーティア・ヴァイスに転生していた。
呆然とするカーティアを他所に、断罪は続く。
気が付いたときには、自身は娼館に落ちることに。
頭が付いていかないまま、初めての客を取ることになったカーティア。前世でも男性経験がない所為で、極度に緊張してしまう。
そんなカーティアのハジメテの客になったのは、ヴィクトル・アリーヴァという名の騎士。彼に、カーティアは覚えがあった。
なんといっても彼は――自身の元婚約者である王太子の側近なのだから。
「俺があなたを身請けします。今すぐ、娼館から出ていく準備をしてください」
挙句、そんなことを言われてしまって――……!?
初恋拗らせ騎士(27)×元悪役令嬢の娼婦(仮)(19)のぎこちなくも甘いラブえっちなお話です。
◇hotランキング 最高36位ありがとうございます♡
――
◇掲載先→アルファポリス、エブリスタ、ムーンライトノベルズ
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【R18】黒髪メガネのサラリーマンに監禁された話。
猫足02
恋愛
ある日、大学の帰り道に誘拐された美琴は、そのまま犯人のマンションに監禁されてしまう。
『ずっと君を見てたんだ。君だけを愛してる』
一度コンビニで見かけただけの、端正な顔立ちの男。一見犯罪とは無縁そうな彼は、狂っていた。
快楽のエチュード〜父娘〜
狭山雪菜
恋愛
眞下未映子は、実家で暮らす社会人だ。週に一度、ストレスがピークになると、夜中にヘッドフォンをつけて、AV鑑賞をしていたが、ある時誰かに見られているのに気がついてしまい……
父娘の禁断の関係を描いてますので、苦手な方はご注意ください。
月に一度の更新頻度です。基本的にはエッチしかしてないです。
こちらの作品は、「小説家になろう」でも掲載しております。
絶倫獣人は溺愛幼なじみを懐柔したい
なかな悠桃
恋愛
前作、“静かな獣は柔い幼なじみに熱情を注ぐ”のヒーロー視点になってます。そちらも読んで頂けるとわかりやすいかもしれません。
※誤字脱字等確認しておりますが見落としなどあると思います。ご了承ください。
ドS騎士団長のご奉仕メイドに任命されましたが、私××なんですけど!?
yori
恋愛
*ノーチェブックスさまより書籍化&コミカライズ連載7/5~startしました*
コミカライズは最新話無料ですのでぜひ!
読み終わったらいいね♥もよろしくお願いします!
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
ふりふりのエプロンをつけたメイドになるのが夢だった男爵令嬢エミリア。
王城のメイド試験に受かったはいいけど、処女なのに、性のお世話をする、ご奉仕メイドになってしまった!?
担当する騎士団長は、ある事情があって、専任のご奉仕メイドがついていないらしい……。
だけど普通のメイドよりも、お給金が倍だったので、貧乏な実家のために、いっぱい稼ぎます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる