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第4章
5.戸惑い
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ガチャンと派手な音を立てて、中身が入ったままのティーカップが机に転がった。慌ててそれを拾いあげるも、時すでに遅し。
判を押したばかりの書類に紅茶色の染みが広がっていくのを眺めながら、わたしは大きくため息をついた。
トーヤに告白を受けてから数日。
今までと同じように、自然にトーヤと向き合いたいのに、いざ本人を目の前にするとあの時のことを思い出してしまってどうにもぎこちなくなってしまう。そんなわたしにトーヤは苦笑いして、無理しなくていいから、と笑ってくれる。これではどちらが告白したのか分からない。
どうすれば自然に話せるのか、今までどうやってトーヤと接していただろうかと、ずっと一人で悶々と考えている。そのせいで、今のようにカップを取り落したり、書類を廊下にばらまいたり、挙句の果てには間違えて男子トイレに入ってしまう始末だ。後ろを歩いていたリサが慌てて止めてくれたからよかったものの、私生活に支障を来していることは確かである。
「はあ……普通に、自然にしたいのになぁ……」
一人ぼやいて、汚れてしまった書類を持って立ち上がる。またソウに謝りに行かなければ。
*
「ソウ、いるー?」
「ユキちゃん? うん、おるよー」
ドアの外から声をかけると、中からのんびりとしたソウの声が返ってきた。それに安心してドアを開けると、ソファでお菓子を片手にくつろいでいるソウがいた。
「……お仕事中、すみませんね」
「あら、もしかしてボク嫌味言われてる? ユキちゃんの分もあるし、怒らんといてぇな」
「そういう問題じゃありません。……けど、お菓子は頂きます」
「現金な子やなぁ」
隣に座ると、ソウが笑いながらクッキーを手渡してくれる。それをかじりながら、わたしは今日何度目か分からないため息をついた。
「どないしたん、ため息なんかついて」
「……ごめんなさい。またミスしちゃった」
言いながら、紅茶のせいでよれよれになった書類をソウに手渡す。それを受け取ると、ソウはけらけらと笑った。
今週に入って、こうして書類を駄目にしてしまったのは三度目だ。さして重要な書類ではないからまだ良かったものの、同じ失敗を何度も繰り返してしまう自分に嫌気がさす。
「珍しなぁ、ユキちゃんがこない続けてドジすんの。あ、もしかしてこれを口実にボクに会いたかったん?」
「……これでも、結構落ち込んでるんだからね」
「そない気にせんでええよ。ただ、ぼーっとして怪我だけはせんといてな」
「うん……ありがと」
優しく頭を撫でられて、少しだけ気分が和らいだ。
思えば、サウスに来たばかりの頃はソウと話す際も緊張していた。いつの間にかその緊張は消え去って、こうして自然と会話もできる。ただ、ふとしたときに胸が高鳴るのだけはどうしても止められないのだが。
「ねぇ、ソウ。ソウはわたしと話すとき緊張する?」
「緊張? そんなんするわけないやん」
「……そうね。ソウは誰と話すときも緊張しなさそうだもんね……」
「それ、褒めてくれてるん? ……まぁ、ユキちゃんが誰と話すときに緊張してるんかは知らんけど、そない気張らんでええんちゃう? 無理に顔合わす必要も、わざと避ける必要もないやろ」
「それは、分かってるんだけど……」
「……はぁ。ほんま、手ぇのかかる子やなぁ……」
「え? どういうこと?」
「なんでもあらへん。独り言や」
なぜかソウまでもがため息をつく。かと思うと、残っていたクッキーを丸ごと一枚口に放り込んでから、面倒そうに立ち上がった。
「さて、ボクもそろそろ仕事しよかな。宰相に急ぎでって言われた件、忘れとったわ」
「……本当に忘れてたの?」
「さあ? ほら、ユキちゃんがここにおったらいつまで経っても仕事に戻られへんわ。部屋戻ってお昼寝でもしとき」
「……ここにいたら、駄目? 邪魔しないから」
「あらら、なんや今日は甘えん坊さんやねぇ? そこまで言うんやったら、仕事なんてしてる場合ちゃうな。おいで、可愛がったげるわ」
「なっ……! もうっ! そういう意味で言ったんじゃないから! 失礼しますっ!」
空気が変わったのを敏感に察知して、わたしはそそくさとソウの部屋を後にする。なんだか一人でいるのが嫌でソウと同じ空間にいたかっただけなのに、危うく昼間から大声で言えないような目に遭うところだった。
仕方なく、とぼとぼと自分の部屋に向かうことにする。
「なんか、体よく追い出されたって感じ……」
城の中央にある大時計が、いつもと同じように鐘を鳴らしている。まだ針は三時を回ったところだ。
仕事も失敗こそしたものの終えてしまったし、いつも相手をしてくれるリサは連休を取って実家に帰省している最中だ。怪我も病気もないのにタカミのいる医務室に行くわけにもいかないし、庭師のカンジも今日は城に来ていない。
ソウに言われた通り部屋に戻って読書でもしていればいいのだが、今の状態では内容が頭に入ってくるはずもない。残る選択肢は、あと一つだ。
「……トーヤ、いるかな」
あの時以降、自分からトーヤに会いに行ったことはなかった。廊下でばったり行き会って挨拶をした程度だ。
その程度でも緊張して固まってしまう自分が嫌になって、今のような状態になっているのだが。前のわたしだったら、迷わずトーヤの部屋に向かっていたことだろう。
「もしかしたら、仕事でいないかもしれないし……行くだけ、行ってみようかな」
そう自分に言い聞かせて、方向を変えてトーヤの部屋を目指した。
判を押したばかりの書類に紅茶色の染みが広がっていくのを眺めながら、わたしは大きくため息をついた。
トーヤに告白を受けてから数日。
今までと同じように、自然にトーヤと向き合いたいのに、いざ本人を目の前にするとあの時のことを思い出してしまってどうにもぎこちなくなってしまう。そんなわたしにトーヤは苦笑いして、無理しなくていいから、と笑ってくれる。これではどちらが告白したのか分からない。
どうすれば自然に話せるのか、今までどうやってトーヤと接していただろうかと、ずっと一人で悶々と考えている。そのせいで、今のようにカップを取り落したり、書類を廊下にばらまいたり、挙句の果てには間違えて男子トイレに入ってしまう始末だ。後ろを歩いていたリサが慌てて止めてくれたからよかったものの、私生活に支障を来していることは確かである。
「はあ……普通に、自然にしたいのになぁ……」
一人ぼやいて、汚れてしまった書類を持って立ち上がる。またソウに謝りに行かなければ。
*
「ソウ、いるー?」
「ユキちゃん? うん、おるよー」
ドアの外から声をかけると、中からのんびりとしたソウの声が返ってきた。それに安心してドアを開けると、ソファでお菓子を片手にくつろいでいるソウがいた。
「……お仕事中、すみませんね」
「あら、もしかしてボク嫌味言われてる? ユキちゃんの分もあるし、怒らんといてぇな」
「そういう問題じゃありません。……けど、お菓子は頂きます」
「現金な子やなぁ」
隣に座ると、ソウが笑いながらクッキーを手渡してくれる。それをかじりながら、わたしは今日何度目か分からないため息をついた。
「どないしたん、ため息なんかついて」
「……ごめんなさい。またミスしちゃった」
言いながら、紅茶のせいでよれよれになった書類をソウに手渡す。それを受け取ると、ソウはけらけらと笑った。
今週に入って、こうして書類を駄目にしてしまったのは三度目だ。さして重要な書類ではないからまだ良かったものの、同じ失敗を何度も繰り返してしまう自分に嫌気がさす。
「珍しなぁ、ユキちゃんがこない続けてドジすんの。あ、もしかしてこれを口実にボクに会いたかったん?」
「……これでも、結構落ち込んでるんだからね」
「そない気にせんでええよ。ただ、ぼーっとして怪我だけはせんといてな」
「うん……ありがと」
優しく頭を撫でられて、少しだけ気分が和らいだ。
思えば、サウスに来たばかりの頃はソウと話す際も緊張していた。いつの間にかその緊張は消え去って、こうして自然と会話もできる。ただ、ふとしたときに胸が高鳴るのだけはどうしても止められないのだが。
「ねぇ、ソウ。ソウはわたしと話すとき緊張する?」
「緊張? そんなんするわけないやん」
「……そうね。ソウは誰と話すときも緊張しなさそうだもんね……」
「それ、褒めてくれてるん? ……まぁ、ユキちゃんが誰と話すときに緊張してるんかは知らんけど、そない気張らんでええんちゃう? 無理に顔合わす必要も、わざと避ける必要もないやろ」
「それは、分かってるんだけど……」
「……はぁ。ほんま、手ぇのかかる子やなぁ……」
「え? どういうこと?」
「なんでもあらへん。独り言や」
なぜかソウまでもがため息をつく。かと思うと、残っていたクッキーを丸ごと一枚口に放り込んでから、面倒そうに立ち上がった。
「さて、ボクもそろそろ仕事しよかな。宰相に急ぎでって言われた件、忘れとったわ」
「……本当に忘れてたの?」
「さあ? ほら、ユキちゃんがここにおったらいつまで経っても仕事に戻られへんわ。部屋戻ってお昼寝でもしとき」
「……ここにいたら、駄目? 邪魔しないから」
「あらら、なんや今日は甘えん坊さんやねぇ? そこまで言うんやったら、仕事なんてしてる場合ちゃうな。おいで、可愛がったげるわ」
「なっ……! もうっ! そういう意味で言ったんじゃないから! 失礼しますっ!」
空気が変わったのを敏感に察知して、わたしはそそくさとソウの部屋を後にする。なんだか一人でいるのが嫌でソウと同じ空間にいたかっただけなのに、危うく昼間から大声で言えないような目に遭うところだった。
仕方なく、とぼとぼと自分の部屋に向かうことにする。
「なんか、体よく追い出されたって感じ……」
城の中央にある大時計が、いつもと同じように鐘を鳴らしている。まだ針は三時を回ったところだ。
仕事も失敗こそしたものの終えてしまったし、いつも相手をしてくれるリサは連休を取って実家に帰省している最中だ。怪我も病気もないのにタカミのいる医務室に行くわけにもいかないし、庭師のカンジも今日は城に来ていない。
ソウに言われた通り部屋に戻って読書でもしていればいいのだが、今の状態では内容が頭に入ってくるはずもない。残る選択肢は、あと一つだ。
「……トーヤ、いるかな」
あの時以降、自分からトーヤに会いに行ったことはなかった。廊下でばったり行き会って挨拶をした程度だ。
その程度でも緊張して固まってしまう自分が嫌になって、今のような状態になっているのだが。前のわたしだったら、迷わずトーヤの部屋に向かっていたことだろう。
「もしかしたら、仕事でいないかもしれないし……行くだけ、行ってみようかな」
そう自分に言い聞かせて、方向を変えてトーヤの部屋を目指した。
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