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第2章
3.庭師の代わりに
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「ぎっくり腰ですね。少なくとも一週間は安静にしてください」
「困ったなぁ……まだ手入れが終わってないのに……」
「カンジさん、今はお庭よりご自分のことを心配なさってください」
「はは、王妃様に怒られちゃったら、言う事聞かないわけにいかないねぇ」
カンジは明るく軽口を叩いてはいるが、腰の痛みは強いようで時折顔を歪めている。トーヤもリサも、心配そうにその様子を見つめた。
その時、医務室のドアが軽くノックされる。タカミがそれに応じると、入ってきたのはソウだった。
「侍女の子に聞いてん、カンジのおっちゃんが医務室に運ばれたって。大丈夫なん?」
「いやぁ、陛下。わざわざ来てくれたのかい」
「調子悪かったんなら言うてくれたらよかったやん。そしたら無理に頼まんかったのに……」
「年寄りの冷や水ってやつでね、つい調子に乗ってしまったよ」
「軽口叩いてる場合ちゃうで。もう年なんやから、じっとしときいや。ちゃんと治るまで庭いじり禁止や」
「あはは、これは手厳しいね」
ぶっきらぼうな言い方だが、ソウもかなり心配して来たようである。みんなを心配させないためか、へらへらと笑うカンジを見てソウが眉を下げた。
「中庭の手入れはほとんど終わってるからいいんだけど、城門のあたりは手つかずなんだよ。あのあたりは蔓が伸びるのが早くてね、何とかしないとみっともないなぁ」
「何言うてんの、おっちゃんはしばらくここに軟禁や」
「でも、あんな状態でお客様を迎えるなんて庭師として耐えられないよ。今日は休むから、明日の朝ちょっとだけでも……」
「駄目ですよ、カンジさん。今無理をすると痛みが長引きますからね」
「でもなぁ……」
カンジはどうしても城門の蔓の手入れが気にかかるようだ。しかし、素人目に見てもカンジの様子はとても作業をできる状態ではない。そこで、ふと思いついたことを提案してみることにした。
「あ、あの! 城門の手入れ、わたしが代わりにやってもいいですか?」
わたしの急な発言に、一番に反応したのはソウだった。
「あかん。ユキちゃん、手入れ言うても難しいんやで? 脚立上って高いとこの枝切ったり、蔓も片付けたりしなあかんし、ユキちゃんにそんな危ないことさせられへん」
「でも……」
「いや、良い考えかもしれませんよ、陛下。危ない作業は私がやりますから、殿下には手の届く範囲を片付けて頂くというのはどうでしょう」
「それなら、俺も手伝ってやるよ。手は多い方がいいだろ?」
「じゃあ、私もお手伝いします!」
タカミに続いて、トーヤとリサまで作業を買って出てくれた。承諾を得るようにカンジの方を見ると、苦笑しながらも頷いてくれる。
「いやぁ、申し訳ないねえ。それじゃあ今回は、みなさんにお願いしようかな」
「はい、任せてください!」
「王妃様直々に手入れしてくれるだなんて、城門だって思っちゃいないだろうねえ」
それから、カンジに道具の置いてある場所や作業の方法を教えてもらった。タカミが言ったように、高いところの作業はタカミとトーヤが、脚立に上らなくても出来る作業はわたしとリサで行うことになった。
今日はもう作業を始めるには遅いということで、明日の早朝から作業をしようと約束して、医務室を出る。
「じゃあ、また明日な。俺は部屋戻って寝るわ」
「うん、また明日! トーヤ、夜勤明けなのにごめんね」
「気にすんなって。じゃあな!」
「それではユキ様、わたしも部屋に戻りますね。明日の朝、部屋までお迎えに参ります」
「ありがとう、リサちゃん。また明日ね!」
手を振ってから二人と別れる。わたしも部屋に戻ろうと踵を返したけれど、その瞬間後ろから強く手を引っ張られた。
「わっ!?」
「……なぁ、ユキちゃん。ボクのこと忘れてへん?」
振り返ると、ふてくされた顔をしたソウが恨めしそうにわたしの手を握っていた。
明日のことで頭がいっぱいで、ソウのことをすっかり忘れていた。
ソウは確か明日も朝から会議の予定だったはずだ。それを知っていたからこそ、城門の手入れにソウを誘うことは初めから考えていなかったのだが、おそらくソウが気に入らないのはそこだろう。
「なーんや楽しそやなぁ、みんなで一緒に作業やってぇ。ボクも行きたいわぁ」
「だ、だって……ソウは仕事だし」
「あーあ、こうやって仕事に追われてるうちにユキちゃんは他の誰かと勝手に仲良うなって、いつかボクのことなんてポイするんやろなぁ。はあ、寂しいわぁ」
わざとらしく泣き真似をするソウを一瞥して、ため息をつく。
二人きりになったとたん、これだ。仕事なのは仕方ないだなんて、誰よりもソウが一番よく分かっているはずである。分かっていながら、こうやってわたしの気を引こうとして大げさに嘆いているのだ。
ソウの性格や行動パターンが読めてきたのは嬉しいのだが、読めたら読めたでかなり面倒だ。そんなことは、口が裂けても本人には言えないが。
「あー、もうあかん。悲しすぎてもう歩かれへん。どないしよー」
「もうっ、どうしたらいいのよ?」
「キスして。口に」
「はっ……!? こ、こんなところじゃできないよ!」
「ほな、ボクは一生この廊下で過ごすことになるで」
「な……! もうっ! ほんとにわがままなんだから……!」
駄々をこねる子どものように、廊下の壁に寄りかかって動かないソウに近づく。
面倒だと思いながらも、ソウのわがままに付き合ってしまう自分がいる。これも惚れた弱みと言うのだろうか。
少し背伸びをして、ソウの唇に自分のそれを重ね合わせた。わがままを言うソウに苛々していたはずなのに、一瞬触れ合うだけで幸福感に包まれるのだから不思議だ。
唇を離すと、ソウが満足げに笑っていた。
「うん、満足。ほなユキちゃん、部屋戻ろか。はよおいで」
「はあっ!? なんなのよもうっ……!」
*
同時刻、医務室内にて。
「……全部聞こえてるんですが、わざとなんですかね」
「ははは、二人とも仲良くやってるようで安心したよ!」
タカミのため息と、カンジの笑い声が響いていた。
「困ったなぁ……まだ手入れが終わってないのに……」
「カンジさん、今はお庭よりご自分のことを心配なさってください」
「はは、王妃様に怒られちゃったら、言う事聞かないわけにいかないねぇ」
カンジは明るく軽口を叩いてはいるが、腰の痛みは強いようで時折顔を歪めている。トーヤもリサも、心配そうにその様子を見つめた。
その時、医務室のドアが軽くノックされる。タカミがそれに応じると、入ってきたのはソウだった。
「侍女の子に聞いてん、カンジのおっちゃんが医務室に運ばれたって。大丈夫なん?」
「いやぁ、陛下。わざわざ来てくれたのかい」
「調子悪かったんなら言うてくれたらよかったやん。そしたら無理に頼まんかったのに……」
「年寄りの冷や水ってやつでね、つい調子に乗ってしまったよ」
「軽口叩いてる場合ちゃうで。もう年なんやから、じっとしときいや。ちゃんと治るまで庭いじり禁止や」
「あはは、これは手厳しいね」
ぶっきらぼうな言い方だが、ソウもかなり心配して来たようである。みんなを心配させないためか、へらへらと笑うカンジを見てソウが眉を下げた。
「中庭の手入れはほとんど終わってるからいいんだけど、城門のあたりは手つかずなんだよ。あのあたりは蔓が伸びるのが早くてね、何とかしないとみっともないなぁ」
「何言うてんの、おっちゃんはしばらくここに軟禁や」
「でも、あんな状態でお客様を迎えるなんて庭師として耐えられないよ。今日は休むから、明日の朝ちょっとだけでも……」
「駄目ですよ、カンジさん。今無理をすると痛みが長引きますからね」
「でもなぁ……」
カンジはどうしても城門の蔓の手入れが気にかかるようだ。しかし、素人目に見てもカンジの様子はとても作業をできる状態ではない。そこで、ふと思いついたことを提案してみることにした。
「あ、あの! 城門の手入れ、わたしが代わりにやってもいいですか?」
わたしの急な発言に、一番に反応したのはソウだった。
「あかん。ユキちゃん、手入れ言うても難しいんやで? 脚立上って高いとこの枝切ったり、蔓も片付けたりしなあかんし、ユキちゃんにそんな危ないことさせられへん」
「でも……」
「いや、良い考えかもしれませんよ、陛下。危ない作業は私がやりますから、殿下には手の届く範囲を片付けて頂くというのはどうでしょう」
「それなら、俺も手伝ってやるよ。手は多い方がいいだろ?」
「じゃあ、私もお手伝いします!」
タカミに続いて、トーヤとリサまで作業を買って出てくれた。承諾を得るようにカンジの方を見ると、苦笑しながらも頷いてくれる。
「いやぁ、申し訳ないねえ。それじゃあ今回は、みなさんにお願いしようかな」
「はい、任せてください!」
「王妃様直々に手入れしてくれるだなんて、城門だって思っちゃいないだろうねえ」
それから、カンジに道具の置いてある場所や作業の方法を教えてもらった。タカミが言ったように、高いところの作業はタカミとトーヤが、脚立に上らなくても出来る作業はわたしとリサで行うことになった。
今日はもう作業を始めるには遅いということで、明日の早朝から作業をしようと約束して、医務室を出る。
「じゃあ、また明日な。俺は部屋戻って寝るわ」
「うん、また明日! トーヤ、夜勤明けなのにごめんね」
「気にすんなって。じゃあな!」
「それではユキ様、わたしも部屋に戻りますね。明日の朝、部屋までお迎えに参ります」
「ありがとう、リサちゃん。また明日ね!」
手を振ってから二人と別れる。わたしも部屋に戻ろうと踵を返したけれど、その瞬間後ろから強く手を引っ張られた。
「わっ!?」
「……なぁ、ユキちゃん。ボクのこと忘れてへん?」
振り返ると、ふてくされた顔をしたソウが恨めしそうにわたしの手を握っていた。
明日のことで頭がいっぱいで、ソウのことをすっかり忘れていた。
ソウは確か明日も朝から会議の予定だったはずだ。それを知っていたからこそ、城門の手入れにソウを誘うことは初めから考えていなかったのだが、おそらくソウが気に入らないのはそこだろう。
「なーんや楽しそやなぁ、みんなで一緒に作業やってぇ。ボクも行きたいわぁ」
「だ、だって……ソウは仕事だし」
「あーあ、こうやって仕事に追われてるうちにユキちゃんは他の誰かと勝手に仲良うなって、いつかボクのことなんてポイするんやろなぁ。はあ、寂しいわぁ」
わざとらしく泣き真似をするソウを一瞥して、ため息をつく。
二人きりになったとたん、これだ。仕事なのは仕方ないだなんて、誰よりもソウが一番よく分かっているはずである。分かっていながら、こうやってわたしの気を引こうとして大げさに嘆いているのだ。
ソウの性格や行動パターンが読めてきたのは嬉しいのだが、読めたら読めたでかなり面倒だ。そんなことは、口が裂けても本人には言えないが。
「あー、もうあかん。悲しすぎてもう歩かれへん。どないしよー」
「もうっ、どうしたらいいのよ?」
「キスして。口に」
「はっ……!? こ、こんなところじゃできないよ!」
「ほな、ボクは一生この廊下で過ごすことになるで」
「な……! もうっ! ほんとにわがままなんだから……!」
駄々をこねる子どものように、廊下の壁に寄りかかって動かないソウに近づく。
面倒だと思いながらも、ソウのわがままに付き合ってしまう自分がいる。これも惚れた弱みと言うのだろうか。
少し背伸びをして、ソウの唇に自分のそれを重ね合わせた。わがままを言うソウに苛々していたはずなのに、一瞬触れ合うだけで幸福感に包まれるのだから不思議だ。
唇を離すと、ソウが満足げに笑っていた。
「うん、満足。ほなユキちゃん、部屋戻ろか。はよおいで」
「はあっ!? なんなのよもうっ……!」
*
同時刻、医務室内にて。
「……全部聞こえてるんですが、わざとなんですかね」
「ははは、二人とも仲良くやってるようで安心したよ!」
タカミのため息と、カンジの笑い声が響いていた。
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