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セピアの嘆き

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「どうすれば…いいの…」
 与えられた一室で セピアは頭を抱えていた

 セピアの前には おもちゃで遊んでいるキュアがいる
 キャッキャと声を出して楽しそうなキュアとは正反対にセピアの顔色は悪い


 セピアがキュアの前髪を そっとかきあげる
 キュアの額には 花びらのようなアザが うっすら あった

「昨日より…濃くなった気がする…」
 アザにそっと触れても 痛くないらしく、母に顔を撫でられたと思ってなのか、キュアは 声を出して喜んだ

 
 そんなキュアをセピアはぎゅっと抱きしめる
「どうすれば…いいのよ…」
 ポロポロと大粒の涙を流すセピアはキュアは顔を覗き込んで不思議そうに眺める


「あっ、だー」
「ごめんね…泣き虫なママで…
 元気を出せって言ってくれるのね」
 セピアはぎこちない笑顔をみせる
「アッププ…」
 キュアおもちゃのほうを指差し、ハイハイで またおもちゃで遊び出す



「やぁ、元気そうだね‼︎」
 セピアの嫌いな声が聞こえた
 声の方を向くと、笑顔のピクトが立っていた
 ピクトは セピアに挨拶もせず キュアを抱き上げる

「やぁ キュア、今日も      赤いくりくりお目が可愛いね」

 そういうと 先程セピアがしたように キュアの額のアザを確認する
「うっすらだけど…見えてきたね 花びらが…
 この花びらが全部揃う前に…セピア 決心はついたかい?」

 その質問に セピアはキッとピクトを睨みつける

「決心なんてつくわけないわ‼︎
 夫と子供の命どちらをとるなんて‼︎」
 そんなピクトはセピアをみて楽しそうに笑う

「セピア簡単なことじゃないか…
 この可愛いキュアを救うには 君がライアンを殺せばいいんだよ
 でも 早くしないと この花びらが揃えばキュアが死んじゃうからね
 あと1ヶ月くらいかな…この花びらが揃うのは…」

「そんな…どちらかは…私には無理よ…
 私には選べない‼︎
 そう‼︎私でいいわ!
 ライアンとキュアの代わりに私を殺していいから‼︎」

「うーん」悩むような素振りをピクトはするが すぐに楽しそうにしゃべる
「君が死にたいなら 殺してあげるけど…それはどちらか君が選んでからだね」
 
♫♫♫♫
ちょっと遅くなりすいません
今日もご覧いただきありがとうございました
明日も19時にUPいたします
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