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ライアンの告白2

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ライアンは血気盛んな少年であった


 産まれながらの神獣としての魔力を持ち、誰もが歯向かうことも諌めることもしなかった少年時代であった


 ライアンは大体視察に訪れる際に 白い瞳と髪を持つ少女がいないか国々の王に調査させていた
 偶然 とある小さな国の村にそのような容姿の少女がいると聞き、自分の番ではないかと思い その村を訪れたのだった

 その村にいた少女は マリア…
 神獣の鷲の番であった


ライアンが15歳、マリアが13歳の頃二人は出会った
 

 マリアは その容姿から村人から敬遠されていた時期もあったが、持ち前の明るい性格で 村人からの人気者だった

 
神獣の本に番として書かれているような そっくりな白い容姿でライアンは驚いた

 マリアを見てからすぐに自分の番ではないとライアンは思った
 香りも違うし、本能がこの少女は番ではないと訴えていた

 
 自分のものではない番…

 ライアンにいたずらな心がわく…

 今自分の番はどこにいるか分からない…
 見つかるまでの暇つぶしに 他の神獣の番を弄んでやってはどうかと…


 ライアンはマリアと偶然を装って出会った 

 一目惚れだと言い マリアの後をつけ回し、手紙やプレゼントを送った

 真っ赤な髪と瞳をもつ男、マリアは最初はライアンを怖くて拒否していたが、会うたびに優しい言葉や態度で マリアに愛を囁く…
 次第にマリアもライアンに心を開くようになっていった

 ライアンは マリアが自分に少しずつでも好意を持ってくれていることに内心ほくそ笑みながら マリアと付き合っていた


 ライアンとマリアが出会って半年がたった


 ライアンは毎日マリアの元に足繁く通っていた

 マリアの両親にも会った。

 両親も 最初はライアンの容姿に驚きながらも、仲が良さそうな二人の様子を見て、近頃ではライアンに夕食まで食べて帰るようにすすめていた


 その頃にはライアンもマリアに情がうつり 他の神獣の番ということも忘れて 付き合うようになっていた



 
「ライアン…愛しているの…」
 ライアンとマリアは体を結んでしまった

 自分の番ではない…番…

 これが マリアの神獣に見つかれば大変なことになる…と思いつつも ライアンは快楽にまけ、マリアの体に溺れる

 マリアの体に溺れつつ、ライアンは罪悪感に苛まれた

 


 ライアンとマリアが付き合うようになり 一年ほど経った
 
 ライアンはほぼ毎日マリアの元を訪れ、愛しあう…
 
 ライアンはマリアの神獣に対しての罪悪感はなくなっていた
 
 このまま マリアを見つからないように隠せばいい…とも思っていた
 
 いるか分からない自分の番より マリアの方が愛せるかもしれないとも思っていた…

 あの日までは…

♫♫♫♫♫
 おはようございます~
 ライアンの告白まだ続きます
 19時のUPでまたお会いしましょう


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