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薔薇のようなアザ

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「お入り下さい…」
 セピアがアッシュに声をかけ、アンナがドアを開ける

「お待たせいたしました…」
 待ちきれず アッシュがリリーラの元に駆けよる
 すぐさまリリーラの様子を観察するが さきほどと何も変わらず 眠っているだけだった


「何があった…セピア」
 セピアは戸惑いながら応える
「は…い
 以前リリーラ様に私が来ているドレスが素敵と褒めらいただきまして…
 今日そのドレスをプレゼントしに こちらに訪れたのです…」


 セピアが掛け布団をそっとめくると 白い生地にレース 金のバラの刺繍がされたドレスがリリーラに着せられいた

「あぁ リリーラを着替えさせくれたのか…よく似合っている…」
「はい…アッシュ様に身なりを整えてるようにいったので せっかくなので リリーラ様にもオシャレをと思いまして…アンナと着替えをしていたのですが…」


「ごめんなさいね…」とリリーラに小さく謝りながら セピアは胸元のリボンを外していく


 リリーラの胸が見えそうになり、アッシュは顔を赤らめて 視線を外す
「アッシュ様…こちらをご覧ください…」
 セピアに促されて 仕方なくアッシュはリリーラの胸元をみる


 見た瞬間 目を大きく見開いた後、

「ライアンを呼べ‼︎」
 と 叫んだ







緊急の呼び出しをしたせいかライアンは30分後にはアッシュの城を訪れていた


 ライアンは最近ある問題を抱え、気が立っていた。
 
 緊急の呼び出しに イライラしながら 現れた
 


「入るぞ‼︎」

 アンナにアッシュの執務室に案内されたライアンは 相変わらずノックもせずに入る
 
執務室には 机に項垂れている様子のアッシュと 気分を落ち着かせるために ソファーに座って紅茶を飲んでいるセピアがいた。


「セ…ピア…お前も来ていたのか…」
「えぇ、ライアンは最近お忙しいみたいですので…ねぇ…」
 セピアは意味深な視線をライアンに送る


「えっ…いや…忙しくないんだが…」一瞬でライアンの怒りが鎮まる

「で…アッシュ 緊急の用とはなんだ?」
 セピアと視線をそらし、ライアンはアッシュに話を振る


「……リリーラがまた目覚めなくなった…」
「は?またラックスの花の香りでも嗅がされたのか?」

 どん!とアッシュは机を叩く

「いや…冗談で言ったわけではないんだ…
 でも、冗談に聞こえたかもしれない…すまない」


「ライアン…リリーラの胸に薔薇のようなアザがあった…何か覚えはないか?」
 

 
♫♫♫♫♫
次話は22時にUPいたしまーす



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