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いつでも一緒

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俺はそれから彼女の近くで過ごした。



ガンッ



「!!」
「だっ大丈夫!?」


今度は遊んでた人のボールが飛んできて運悪く頭にぶつかってきたようだ。



「大丈夫だよ。避けたはずだったんだけど…」
「避けたけどもう1つボールが来てて…」


「あー。」


よくみると転がるボールは3つ。1つは直接。1つらボール同士がぶつかってあらぬ方向に曲がってきたみたいだった。


「保健室いこう?ごめんね…」


彼女は俺の腕を引っ張りいつものように申し訳なさそうに案内する。



たった1週間そばにいるだけでも俺ですら避けられない不幸が訪れるようになった。




クラスメートは怖くて近づかなくなり煩わしくなくなったが始めは寮の鍵が壊れて閉め出される、自分の使ったものがすぐ壊れる、よく転ぶ等々


ついてないなーと思うくらいの不幸がだんだん殺傷能力、そして頻度があがったのは間違いない。



「もう、私から離れた方がいいよ…」

「気にすんな。俺が万一魔法が使えなくなっても問題ないし、最悪死んだとしても悲しむ家族なんていないしな。痛いのにも慣れてるから。」


本当に優しい子だ。
いつも怪我をする俺を気遣い、そして一人で背負おうとする。
自分じゃないと癇癪を起こしてもおかしくないのに受け止めようとする。


「やめて!私はっ私は死んじゃったら悲しいから!」

「ルテシア…」

「レイアは私のたった一人のトモダチだもん。もし何かあったら私…わたしっ」



そのぐちゃぐちゃになった顔はそれでも美しく、本当に顔が整ってるんだな。と場違いな感想を抱いてしまった。


「わかったよ。色々努力するよ。」

「うん…っ」



ルテシアがたった一人しかいない味方の俺に頼る、いや依存してしまうのはわかるしこのままだと俺に万一があったら一緒に死んでやるくらいの思いをもった目で見つめられるのはルテシアのためを思うなら忠告すべきなんだが…

友達りかいしゃとして言いたくない、いや嬉しいと感じてしまうのはヒーローじゃないただのレイアを信頼してくれるからなのだろう。



何も感じない心がなんとなく何かを感じてるような気がした。
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