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「災厄のルーだ!」
「は?なにそれ」
「おまっ、知らねえのかよ!」


″関わったら不幸が訪れるんだよ!″


「あ!アイツがそうか!!」



俺を殴ってた奴らは蜘蛛の子を散らすようにいなくなる。


「だ、だいじょうぶ?」

不安そうな顔で俺を覗き込む彼女。



彼女の薄紫色の目は心配、恐れ、不安、怯え……



「安心して。何で助けたんだよ!なーんて言わないから。」


「えっ!?」

図星だったらしく彼女は酷く驚いていた。

俺はサッと服についた土を払って立ち上がり


「ありがとね。」

「えっ、ちがくて!私のこと怖くないの?」


「怖くないさ。君はこんな僕を助けてくれるくらい君は優しい。」


彼女は小さい体でプルプル震えていたが俺の態度に目を真ん丸にして驚いた。

「っ…」

「あっ、痛いよね!すぐ手当てするから!」



こうして彼女はずっと苛められてきた俺に唯一救いの手を差し伸べてくれたのだった。
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