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ストーカー

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実は龍綺と一緒のクラスだったのは1年生の年だけで高2.3は別のクラスだったし、龍綺は転校してきた奴だったから、一緒のクラスだったのは1年の2学期からだったと記憶してる。


じゃあなんで高2でも一緒の教室にいたみたいなことになってるかというと…


龍綺「○○~~!小テストどうだった!?」
○○「龍綺のお陰で満点だった。」

良かったあ~~!! 


龍綺は横でオーバーにホッとしたことを表現している。







コイツは朝のHR始まる前の時間、昼休み、帰りのHRが始まる前の時間、果ては授業の間の10分休憩すら毎日いや毎回欠かさず俺の教室にやってくるからである。部活も俺に内緒で勝手に同じの入部してたし。



俺もさすがに友人他にも作れよと思った。だから、仲良くできるよう橋渡ししたりしたものの無理だった。という背景がある。


今はとりあえず有効活用もかねて龍綺の持ち前の記憶力をフルに活かして小テストの問題を暗記して貰い横流ししてもらってる。



まあ、俺も過去色々あり、可笑しいことなのはわかっていたが本気で解決しようと思ってなかった。この過去話については後程余裕があれば話そう。



龍綺「てか、さっき一緒に来なかったのはなんで!!一緒に見に行こって約束してたじゃん。」
○○「約束した覚えはない。」



ええ~~


彼はキュン死場面を一緒に見てくれなかったことにご立腹なようだ。



龍綺「じゃ、さっき見た小日向さん、鈴木さんだっけ?あの絡みは話さないよ!」
○○「それは困る!」

プンプンしてる彼は俺が授業前小テストの勉強をしてたからと理由を言っても簡単には許してくれないようだった。

龍綺の血色が良いということは間違いなく最高なシチュだったはずだ。



彼は病弱かなと心配するほど元々色白で、色白を通り越して青白いことだってある。だが、興奮すると顔色が途端によくなる。

龍綺「え~~どうしよっかなあ…」


?「龍崎さーん!」

龍崎「げっ」


そんな楽しい時に水を差す龍崎のクラスメートの声。

日直の子「今日日直だから業務頼んでもいい?」

龍崎「わかったよ。」

日直の子「じゃ!」


日直の相方の彼女は必要事項だけ言ってサッサと帰って行った。


龍崎「はあ…嫌だな~面倒くさい。」
○○「でも、お前さ…」


龍崎はぐちぐち言いながら黒板を消してるのだ。


俺のクラスの黒板を。


龍崎「○○の日直の仕事をやるのはいいの!日直の仕事はやりたくない!」


○○(どっちも黒板消すの変わらんのに…)


可愛くぷんぷん怒りながら当て付けのようにふんふん黒板を消す龍崎に


ぽんぽんっ

龍崎「わわっ」


○○「頭にチョークの粉ついてるよ。」

龍崎「あり…がと。」



頭をぽんぽんして構えばあら不思議。可愛くなりました。


その後なんとか宥めて隣の黒板も毎時間一緒に消しましたとさ。


ちなみに龍崎の日直のペアになる子はランダムであるが面倒な日誌書きや先生の御用聞きは龍崎に任せない。



なんだかんだクラスメートに嫌われてはないんだろうなーと思う出来事だった。



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感想 1

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