10 / 23
ほんの小さな覚悟
ねぇちょっと待って勘違いだからぁ!!
しおりを挟む
買い物を終えて店を出ると、ホムンクルスは何故か出入り口で立ち止まった。
「何してるんだよ?そこで止まると入ったりする人の邪魔になる。行くぞ」
「うん」
注意を受けたホムンクルスは歩き始めるが、そのペースがとても遅い。
まるで、何か考え込んでいるかのようだ。
「何だよ?」
「どうすればいいのか分からない」
「面倒なやつだな。何がだよ?」
ホムンクルスは一瞬躊躇うように顔をうつむかせ、そして無表情のまま俺を見た。
こいつ、笑うときは目が死んでるし、そうじゃない時は顔が死んでる。怖いな。
「服······」
「あ?服?」
「大儀であった」
「よし、シメる」
「嘘!嘘。今の無し。訂正したい」
一歩引いたホムンクルスは、今度は熟考するように顎に手を添えた。
見た目だけは一丁前だな、本当に。形から入るタイプか?
「こういう時、なんて言えばいい?何かを貰った。無償の優しさを受け取った。お礼。何故か?分からない、理解不能」
なにやらブツブツと呟いているホムンクルスの頭頂部にチョップをかまし、手首を掴んで引っ張る。
「あぅ。酷い。私は今、あなたのために思考を巡らせていた。中断はなし」
「うん。じゃあ、その気力を金のために使ってくれよ」
「金、金、金と。そんなに金が好き?」
「大好きだね。なんか悪いか?」
「悪くはない。でも、何か違うと思う」
ま、金にばかり固執するやつは、大抵ろくなものじゃない。自覚はあるさ。
「ほら、もう暗くなり始めてるんだから。早く帰るぞ」
「りょーかい」
そうして宿まで戻ると、俺は受付に向かった。
―――俺とセリアが住んでいた家は、すぐに家賃が払えなくなって追い出された。
つまり、俺には特定の家がない。
だからこの宿の一室を長期で借りているのだが、その期限がちょうど今日で切れてしまう。延長手続きが必要になる。
「すみません。今日で······ってフレイか。敬語使って損した。また一ヶ月借りるから。これ代金ね」
毎月払う銀貨二十枚を、乱暴に受付に置く。
受付に立っているのはフレイと言って、この宿の一人娘だ。
髪の毛は金色に輝いていて、わずかに耳が長い。
確か、エルフと妖精族の混血だったと思う。
そのせいで身長は低く、145あるかないかといった程度だ。目鼻立ちは幼く、庇護欲を駆り立てられるのに、ふとした仕草は色を帯びている。
エルフは人間で言う美形、特に美しい容姿を持つことで知られ、逆に妖精族は可愛い、幼い容姿を持つことで知られている。
そして、どちらの種族も魔力適正が異常に高く、スキルを得なくても大抵の魔術を扱えるらしい。羨ましい。
そんな二つの血を受け継いだフレイは、馬鹿みたいに魔力が高いらしい。本人が得たスキルは只の占いであったらしいのだが。
「んじゃ、それ確認しといて」
「ちょっと、その女は何?」
「関係ないだろ?銀貨の枚数でも数えてろよ」
弁明も面倒くさく、適当にあしらう。すると、フレイは僅かに顔をしかめた。
「あんたねぇ?年頃の女の子を部屋に連れ込むのに、何で受付を通さないのよ?え?それに、そもそも何よそいつ!見たことないわよ?」
はぁ。俺が女を連れ込むことの何がいけない。いいだろ。どうせあと何年かは童貞のままなんだから。
「体が小さいと心まで小さいのか?」
「そうそう。どうせ私は小さいですよー。だから、受け入れられる分も少ないわよ?」
「まあ確かに、お前ってそっちの需要高そうだもんな。胸だけは微妙に大きいし」
「んな!?」
フレイは羞恥と怒りで顔を赤く染め上げ、胸の前で両手を交差させた。
「あんたね!どこ見てんのよ、変態!それを年頃の女の子の前で言う?!頭おかしいんじゃないの?!あっち行け!変態!」
「はいはーい。で、銀貨何枚だった?」
「ちゃんとあったわよ!!」
良し。ホムンクルスのことを聞かれずに済んだ。
フレイは何かと直情バカなところがあるから、ああやって言えば頭が回らなくなるんだよな。
それでも銀貨を数えているところあたり、あいつらしいっちゃらしいけど。
「胸は大きいほうが人間に好まれる?」
「そうとも限らないぞ?あいつの場合は親が特殊だからな。疎まれもしてるだろ、きっと」
エルフも妖精も、一般人からしたら遠い世界の種族だもんな。それがこの宿を切り盛りしてるのは異常だ。
「そうだ。部屋に行ったら白いワンピースも着てみてくれ。サイズが合わなければ、向こうに返さなきゃいけないから」
「分かった」
無表情で言葉を返しながら、ホムンクルス葉部屋の扉を開いた。
それからベッドの脇に荷物を置いて、勝手に座りだしてしまう。
「オイ、服着てくれって言っただろ?」
「あ、そうだった」
ホムンクルスは思い出したように立ち上がり、荷物の中から白いワンピースを引っ張り出すと、おもむろに服を脱ぎ始めた。
「お前さ?俺の前で脱ぐことに抵抗ないの?」
「私の感性は人間のそれとは大きく異なる。特質すべき何かを感じるわけではない」
「ふーん」
適当に返事をしてそっぽを向くが、どうしても視線がホムンクルスに向かってしまう。
何ていうか、あれだ。不可抗力だ。
これは抗いようがない。
ちら、ちらちら。ちらちらちらりんこ。
「あの······」
「ん?」
「やめて、ほしい」
顔を真っ赤に染め上げ、恥ずかしさから体を震わせるホムンクルス。己を両手で抱きしめると、布団の中に籠もってしまった。
え、何その反応。普通にやばいんですけど。
「おい、せめて服を着てくれ?後、ベッドは俺の場所だから!見ないから、見ないからそこから出てこい」
ホムンクルスを引っ張り出すために布団を引っ剥がすが、ホムンクルスは頑なに抵抗する。そうしてワチャワチャしていると、部屋の扉が開かれた。
「シオン?さっきの銀貨一枚多かっ···た、わよ?」
扉を開けた状態で静止したフレイ。手に持っていた銀貨を落とし、ふらりふらりと俺に近づいてくる。
「何してるのよ?ねえ、何してるのよ?」
うん。ワンピースはホムンクルスが脱ぎ散らかしたから、床でぐちゃぐちゃになってるよね。
ホムンクルスが抵抗するから、ベッドもぐちゃぐちゃだよね。
俺、完全にやっちゃってるようにしか見えないよね。
「ちょ、ちょっと待て!フレイ、お前は大きな誤解をしてる!話せば分か······ごばぁっ!!」
下顎に強い衝撃が響いた。
そのまま、翌朝までの記憶が欠落していたとだけ記載しておこう。
「何してるんだよ?そこで止まると入ったりする人の邪魔になる。行くぞ」
「うん」
注意を受けたホムンクルスは歩き始めるが、そのペースがとても遅い。
まるで、何か考え込んでいるかのようだ。
「何だよ?」
「どうすればいいのか分からない」
「面倒なやつだな。何がだよ?」
ホムンクルスは一瞬躊躇うように顔をうつむかせ、そして無表情のまま俺を見た。
こいつ、笑うときは目が死んでるし、そうじゃない時は顔が死んでる。怖いな。
「服······」
「あ?服?」
「大儀であった」
「よし、シメる」
「嘘!嘘。今の無し。訂正したい」
一歩引いたホムンクルスは、今度は熟考するように顎に手を添えた。
見た目だけは一丁前だな、本当に。形から入るタイプか?
「こういう時、なんて言えばいい?何かを貰った。無償の優しさを受け取った。お礼。何故か?分からない、理解不能」
なにやらブツブツと呟いているホムンクルスの頭頂部にチョップをかまし、手首を掴んで引っ張る。
「あぅ。酷い。私は今、あなたのために思考を巡らせていた。中断はなし」
「うん。じゃあ、その気力を金のために使ってくれよ」
「金、金、金と。そんなに金が好き?」
「大好きだね。なんか悪いか?」
「悪くはない。でも、何か違うと思う」
ま、金にばかり固執するやつは、大抵ろくなものじゃない。自覚はあるさ。
「ほら、もう暗くなり始めてるんだから。早く帰るぞ」
「りょーかい」
そうして宿まで戻ると、俺は受付に向かった。
―――俺とセリアが住んでいた家は、すぐに家賃が払えなくなって追い出された。
つまり、俺には特定の家がない。
だからこの宿の一室を長期で借りているのだが、その期限がちょうど今日で切れてしまう。延長手続きが必要になる。
「すみません。今日で······ってフレイか。敬語使って損した。また一ヶ月借りるから。これ代金ね」
毎月払う銀貨二十枚を、乱暴に受付に置く。
受付に立っているのはフレイと言って、この宿の一人娘だ。
髪の毛は金色に輝いていて、わずかに耳が長い。
確か、エルフと妖精族の混血だったと思う。
そのせいで身長は低く、145あるかないかといった程度だ。目鼻立ちは幼く、庇護欲を駆り立てられるのに、ふとした仕草は色を帯びている。
エルフは人間で言う美形、特に美しい容姿を持つことで知られ、逆に妖精族は可愛い、幼い容姿を持つことで知られている。
そして、どちらの種族も魔力適正が異常に高く、スキルを得なくても大抵の魔術を扱えるらしい。羨ましい。
そんな二つの血を受け継いだフレイは、馬鹿みたいに魔力が高いらしい。本人が得たスキルは只の占いであったらしいのだが。
「んじゃ、それ確認しといて」
「ちょっと、その女は何?」
「関係ないだろ?銀貨の枚数でも数えてろよ」
弁明も面倒くさく、適当にあしらう。すると、フレイは僅かに顔をしかめた。
「あんたねぇ?年頃の女の子を部屋に連れ込むのに、何で受付を通さないのよ?え?それに、そもそも何よそいつ!見たことないわよ?」
はぁ。俺が女を連れ込むことの何がいけない。いいだろ。どうせあと何年かは童貞のままなんだから。
「体が小さいと心まで小さいのか?」
「そうそう。どうせ私は小さいですよー。だから、受け入れられる分も少ないわよ?」
「まあ確かに、お前ってそっちの需要高そうだもんな。胸だけは微妙に大きいし」
「んな!?」
フレイは羞恥と怒りで顔を赤く染め上げ、胸の前で両手を交差させた。
「あんたね!どこ見てんのよ、変態!それを年頃の女の子の前で言う?!頭おかしいんじゃないの?!あっち行け!変態!」
「はいはーい。で、銀貨何枚だった?」
「ちゃんとあったわよ!!」
良し。ホムンクルスのことを聞かれずに済んだ。
フレイは何かと直情バカなところがあるから、ああやって言えば頭が回らなくなるんだよな。
それでも銀貨を数えているところあたり、あいつらしいっちゃらしいけど。
「胸は大きいほうが人間に好まれる?」
「そうとも限らないぞ?あいつの場合は親が特殊だからな。疎まれもしてるだろ、きっと」
エルフも妖精も、一般人からしたら遠い世界の種族だもんな。それがこの宿を切り盛りしてるのは異常だ。
「そうだ。部屋に行ったら白いワンピースも着てみてくれ。サイズが合わなければ、向こうに返さなきゃいけないから」
「分かった」
無表情で言葉を返しながら、ホムンクルス葉部屋の扉を開いた。
それからベッドの脇に荷物を置いて、勝手に座りだしてしまう。
「オイ、服着てくれって言っただろ?」
「あ、そうだった」
ホムンクルスは思い出したように立ち上がり、荷物の中から白いワンピースを引っ張り出すと、おもむろに服を脱ぎ始めた。
「お前さ?俺の前で脱ぐことに抵抗ないの?」
「私の感性は人間のそれとは大きく異なる。特質すべき何かを感じるわけではない」
「ふーん」
適当に返事をしてそっぽを向くが、どうしても視線がホムンクルスに向かってしまう。
何ていうか、あれだ。不可抗力だ。
これは抗いようがない。
ちら、ちらちら。ちらちらちらりんこ。
「あの······」
「ん?」
「やめて、ほしい」
顔を真っ赤に染め上げ、恥ずかしさから体を震わせるホムンクルス。己を両手で抱きしめると、布団の中に籠もってしまった。
え、何その反応。普通にやばいんですけど。
「おい、せめて服を着てくれ?後、ベッドは俺の場所だから!見ないから、見ないからそこから出てこい」
ホムンクルスを引っ張り出すために布団を引っ剥がすが、ホムンクルスは頑なに抵抗する。そうしてワチャワチャしていると、部屋の扉が開かれた。
「シオン?さっきの銀貨一枚多かっ···た、わよ?」
扉を開けた状態で静止したフレイ。手に持っていた銀貨を落とし、ふらりふらりと俺に近づいてくる。
「何してるのよ?ねえ、何してるのよ?」
うん。ワンピースはホムンクルスが脱ぎ散らかしたから、床でぐちゃぐちゃになってるよね。
ホムンクルスが抵抗するから、ベッドもぐちゃぐちゃだよね。
俺、完全にやっちゃってるようにしか見えないよね。
「ちょ、ちょっと待て!フレイ、お前は大きな誤解をしてる!話せば分か······ごばぁっ!!」
下顎に強い衝撃が響いた。
そのまま、翌朝までの記憶が欠落していたとだけ記載しておこう。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。

神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる