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スライムがなかまにくわわった!
キースはロックオンした! ※
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今回はキース視点です
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俺がジャスパーから手乗りスライムのロームを譲り受けたのは、1ヶ月前。彼は秋のダンジョン実習で偶然拾ったスライムをテイムして、ロームと名付けて可愛がった。手のひらでふるふる震えるロームは愛らしく、知的で物静かな飼い主のジャスパーと共に好ましく思っていたところ、ロームは成長する代わりに、二体に殖えた。俺はジャスパーに頼み込み、そのうち一体を譲ってもらった。その日から、俺の人生は一変した。
ロームを譲り受けた夜、彼はジャスパーの姿で俺に給餌をせがんだ。彼は魔力を受け取るため、全裸で迫って来ては、無邪気に俺の唇を奪い…それから俺は、ジャスパーの姿のロームを二晩、全力で抱き潰した。放っても放っても、何故か回復する息子。俺の下で艶かしく躍る、ジャスパーの姿のローム。彼にジャスパーへの完璧な擬態を指示したところ、彼は的確に応え、初心なジャスパーが鬼畜セックスで、獣のようにメス堕ちする様を存分に堪能した。たまらん。
さすがに二晩ぶっ続けはやり過ぎだったが、俺はそれから毎晩明け方まで、ジャスパーを余すところなく堪能した。軍人の家系に生まれて受け継いだ、有り余る体力とショートスリーパー体質に、人生でここまで感謝したことはない。小柄で慎ましいジャスパーが、今日も俺の下で無様なイキ顔を晒して喘いでいる。
「キ”ース”し”ゃ”ま”ッ”!!キ”ース”し”ゃ”ま”ッ”!!あ”っ”へ”ぇ”ぇ”ぇ”ッ”!!!」
彼の一番奥の奥、狭い輪っかをぐちょぐちょとブチ犯してブッ放すと、彼は全身をプルプル震わせながら、ぎゅうぎゅう締め付けてイき狂う。たまらん。さあ今夜も、明るくなるまで何度でも可愛がってやる。
冬休みに入り、学園の寮は閑散としている。多くの生徒は夏と冬の長期休暇に、それぞれ領地やタウンハウスに戻り、家族との時間を過ごすものだ。寮に残っているのは、ジャスパーのような辺境から入寮している小規模な貴族の子弟のみ。かく言う俺も、明日からタウンハウスに戻ることが決まっている。
ロームを飼育するテイマー仲間として、彼とは徐々に親密になって行った。なんせ、夜にはあれだけ乱れに乱れ、教え込んだ淫語をアヘ顔で絶叫する彼が、昼には極めて理知的な表情で、俺とこうして談話室で勉強会を繰り広げている。ロームが擬態した彼は、水色の髪と瞳で、その透き通るような美貌は、それはそれで唆る。だが、亜麻色の髪と翠玉の瞳、頬にに浮いたそばかすが稚い印象を与えるジャスパーは、森の小動物のようなえもいわれぬ庇護欲を掻き立てる。
それでいて、彼は学業では常にトップを争う秀才だ。彼のノートは非常によくまとまっており、下手な教師よりも教えるのが上手い。怜悧な横顔に、瞳を縁取る長い睫毛。その視線の先では、細く華奢な指が、止まることなくペンを走らせている。俺が理解に苦しんでいた場所は、彼にかかればまるで魔法のように、なぜ今まで分からなかったのかが分からなくなるほど、スルスルと俺の頭に収まって行く。
大人しく引っ込み思案な性質とは裏腹に、彼の周囲は「勉強を教えて欲しい」という生徒が常に群がっている。お人好しの彼は、その彼らに一々丁寧に勉強を教えてやっている。かつて、ライバルに塩を送ることになるがいいのか、と訊いてみたところ、「人に教えてあげると、僕も理解が深まるんです」とはにかんで答えた。
「キース様が、後輩に剣術を指導されるのと、きっと同じだと思います」
なんと彼は、俺がこっそり後輩を指導しているのを知っていた。俺の場合は、見どころがある後輩を将来騎士団にリクルートする下心があってのものだが、「そういうところ、尊敬します」と頬を染めて見上げる彼に、俺のハートには銀の矢がとっすと刺さった。
今日もそんな彼と、談話室で勉強会という名のデートだ(少なくとも俺はそう思っている)。机の上には、二体のロームが仲良く並んでふるふるしている。彼のロームは、俺にもう一体を引き渡した翌日から、俺の姿に擬態するようになったらしいが、彼も俺と同じように、給餌と称して、俺とその、セッ…セックス、しているんだろうか。いや、彼に限ってまさかあんなぐっちょぐちょに…そうだ。最初にジャスパーの姿をしたロームが、俺にキスを迫って来たように、あんな幼稚な温いキスで満足してるんだろうか。いかん、妄想が止まらない。朝まであれだけヤりまくって来たのに、息子が元気になって来やがった。俺は一旦席を立って、談話室の隣の給湯室でお茶を淹れて来た。
「ふふ。お疲れ様。お茶でもどうかな」
「あ、キース様、ありがとうございます」
猫舌のジャスパーが、ふうふうと紅茶を冷ましながら、おっかなびっくり口を付ける。可愛い。君はその小さな口で、昨夜俺の逸物を頬張って、涙を流しながらザーメンゴックンしていたんだぞ。たまらん。
「キース様って、お茶淹れるのお上手ですよね」
お茶で身体が温まったせいか、彼の頬はほんのり上気している。
「まあ、僕も一応ケネス殿下のお付きだからね」
「剣術を磨かれながら、学業と側近のお仕事に勤しまれるお姿…尊敬します」
彼はそう言って、翠玉のくりくりとした瞳で、俺に微笑み掛けた。俺のハートには、また銀の矢がとっすと刺さった。もう俺の心臓には、ハリネズミのように無数の銀の矢が刺さっている。痛い。俺のハートが痛い。そんな無垢な彼の結腸をブチ抜いて、朝までギャン啼きさせた罪悪感が俺を苛む。そして、目の前の君に同じことをしたいと思う、俺の底無しの浅ましさよ。
しかしそんな彼とも、明日からしばしのお別れだ。王都にタウンハウスを持つ貴族の中で、寮に残っているのは俺だけ。家族からは再三帰って来いとのお達しがある。明日は聖節祭、そして間もなく新年祭。これ以上寮での滞在を引き延ばすわけには行かない。
「僕は明日からタウンハウスに帰るけど、君もどうかな」
俺はやんわりとジャブを放ってみた。俺の邪な思いはともかく、彼は非常に優秀な人材だ。俺のお仕えする第二王子のケネス殿下も、婚約者のクリスティン様も、彼を公爵家に迎えようと画策し、現在はテイマー仲間として彼をサロンに招いている。他のサロンメンバーも、宰相府、財務省、魔法省などにリクルートしようと、彼を虎視眈々と狙っている。もちろん俺もだ。騎士団にだって事務方はあるし、その上彼の属性は水。水属性の治癒師など、何名抱えても足りないくらいだ。彼は王宮の文官を目指して勉強に身を入れているようだが、有用な人材は試験の前に掻っ攫われるのが常。俺も、一刻も早く彼を家族に紹介し、早々に囲い込まなければならない。
だがしかし、
「タウ…ままままさかそんな」
彼は明らかに動揺し、カタカタと震え出した。俺は「ははは、そう恐縮しないで。うちは体育会系だから、細かいことは気にしないんだ」と畳み掛けたが、彼は「あっあのっ、せっかくのご家族の団欒を、僕が水を差すわけには」と困惑した。まあ、村の代官と変わらないような辺境の子爵家の子息では、上位侯爵家のタウンハウスは敷居が高いだろう。なんせ、彼と個人的に親しくなってから、まだ1ヶ月。焦るな。
「まあ、他所の家で新年を迎えるのは、気が休まらないよね。また機会があればね」
俺は話題を切り終えた。また追々だ。今日の本題はそこじゃない。
「ロームを使った実験?」
彼は神妙な顔つきで、声を潜めた。
「そう。どうも彼らは、離れていても情報を共有しているように見える」
元は一体から分裂した二体のロームたちは、離れていても情報共有しているようだ。俺がロームを貰い受けて、部屋に籠もってガンガンに抱き潰していた最初の二日の間に、彼の側のロームは俺に擬態することを覚えたらしい。もし彼らの間の情報共有が共時的で、即時に為されるものならば、俺たちはロームを通してリアルタイムにコミュニケーションが取れることになる。
「なるほど。しかし、実験とはどのように」
俺はこう提案した。今夜消灯時間、俺はロームに、リアルタイムのジャスパーに擬態するように伝える。同様に、ジャスパーも。それで、お互いこうして相対するように会話が出来るかどうか。
「とりあえず、実験の目安は5分。その後は、それぞれ給餌して休もう」
給餌、という単語に下心が見え隠れしないか、細心の注意を払いながら、俺は努めて爽やかな笑顔で返答を待った。彼は快く了承した。
約束の消灯時間が来た。俺はジャスパーの姿のロームを可愛がる手を止めて、「現在のジャスパーとシンクロできるかな」と声を掛ける。さっきまで俺の下であんあんと啼き、顔射を受けて美味しそうにザーメンをごっくんしていたジャスパーは、顔中を白濁で汚したまま、緊張した面持ちでキリリとベッドに掛けた。
「ジャスパー?ジャスパーかい?」
「き、キース様っ」
どうやら実験は成功したらしい。
「驚いたな。想定していたとはいえ、本当にこうして会話が出来るんだね」
しかし彼はどうも落ち着かない様子だ。目が泳いでいる。
「あのっ、ロームは服を「そんなことより
俺は強引に話題転換した。こっちのジャスパーと同様、あちらの俺も全裸らしい。こちら側で彼を模倣したロームが裸体を晒しているのが気になるんだろう。こっちは裸体どころか、尻穴は既に俺の子種でべっちょべちょ、君の顔も白い飛沫でてらてらしているがな。
俺たちはそこから、ロームを介した情報の即時共有技術に関して議論した。離れた場所で、こうして直接会話するように情報の伝播が可能なら、軍事転用どころか外交、内政、商業活動においても、重大なパラダイムシフトが起こるだろう。有用性は限りない。しかし、お互い内心答えは出ていた。
(全裸に人化したスライムと、給餌と称して一体何をしているのか、他人に知られるわけにはいかない)
「ま、まあ、ロームの取り扱いには慎重にならざるを得ないかと…」
「うん、僕もそう思っていたよ。ははは…」
最後は何だか奥歯にものが挟まったような様子で、お互いおやすみの挨拶をしてから、この実験は終了となった。
そしてここからが本番だ。
「ジャスパー。魔力、ちょうだい?」
俺はロームと距離を詰め、抱き寄せた。
「ちょっ、ローム、待って…」
ジャスパーは身じろぎする。よし、このセリフで合ってたか。てか、こっちのジャスパーは全裸だが、あっちはパジャマを着込んでいる。素肌に触ろうとしたら、不思議な斥力に阻まれる。見えないパジャマを脱がせるの、地味に難易度高いな。俺の方は裸で良かった。
「ジャスパー。魔力、ちょうだい?」
俺はロームのフリをして、彼を押し倒しながら口付けた。ちょっと俺の精液の味がしたのは失敗した。だが、顔を真っ赤にしてぎゅっと瞼を閉じ、俺のキスを受け入れるジャスパーの可憐さが、それを埋めて余りある。
「ふ、んんっ…」
彼の唇は次第に快感にほどけ、俺のキスにおずおずと応える。ああ、これまで何度となくジャスパーの擬態をするロームを味わって来たが、それでも今、リアルタイムで彼が俺の舌に舌を絡め、甘いため息を溢していることに、俺は尋常じゃなく興奮している。
「あ、はっ…んちゅうっ…」
唇を合わせながら、見えないパジャマをもどかしく剥いで行く。初心なジャスパーを驚かせないよう、とろとろとあやすように舌を絡めながら。時折額と鼻先をくっつけて見つめ合ったり。指を絡め合った手を口元まで運んで、手首にキスしたり。ああ、いい。処女に一つ一つ性技を教え込むように、ゆっくりゆっくりと事を進めると、彼は潤んだ瞳で見つめ返してくる。
「キ、キース様っ…」
俺は彼をふわりと抱きしめ、耳元で囁いた。
「ジャスパー。魔力、美味しい」
「は、あんっ…ダメっ、そこは…」
ヤバい。何だこの愛らしい生き物は。どこを触っても、どこにキスしても、敏感に感じては、控えめに喘ぐ。髪を掻き上げ、頸に息を吹きかけただけで、びくりと身体を震わせ、大きな瞳から涙が溢れそうだ。これまで彼を欲望のままに蹂躙してきたことが、非常に勿体無い。いや、あれはロームの擬態で、俺から魔力を得るための給餌行動であって------彼はジャスパーの行動パターンを完璧に模倣しつつ、一方で俺がスムーズに魔力を放出するよう、巧みに行為を誘導していた。俺は改めて、ロームの恐るべき知性の高さと、本来のジャスパーの清廉な色香に、眩暈すら感じていた。
それにしても、どうしたものか。肝心なところに触れないまま、ずっと焦らして愛でていたい気持ちもある。そして、実際のところ「給餌」と称して、ジャスパーが俺の姿をしたロームとどこまで進んでいるのかも分からない。しかし、俺の息子はもう限界だ。挿れたい。突っ込みたい。いつものあの狭い孔にハメハメして、存分にぶっ放したい。いや、さっきまで実際そうしてたんだが…ああ、この無垢なジャスパーは、どんな風に啼くんだろう。居ても立っても居られない。
よし。俺も男だ。
「…ジャスパー。ちょうだい?」
俺は彼の膝を持ち上げ、M字に開く。そしていつものように、可愛らしいピンクの陰茎を扱きつつ、慎ましい菊門に舌を伸ばした。
「やっ、ダメっ、ダメですキース様っ」
彼は慌てて脚を閉じようとしたが、俺はもう彼の良いところは全て熟知している。この1ヶ月、どんだけ味わい尽くしたと思っているんだ。カリ首を中心にやわやわと扱きながら、鈴口を人差し指で優しく摩ってやると、もういやらしく蜜を垂らし、射精寸前になっている。舌は一旦裏筋を舐め上げてから陰嚢を弄び、再び彼の内側へ。しっかりと口付けて、舌を奥までぐりぐりと挿入してやると、「ひうっ」と鋭く悲鳴を上げながら、腰がびくりと跳ねる。ダメだダメだと言いながら、俺の顔にアナルを押し付ける形になっているのを、彼は自覚しているのだろうか。何度か舌を抜き差しすると、彼はあっという間に達して、精を吐き出した。
よし、行けるな。
俺は彼に見せつけるように、彼の吐き出したザーメンを自分のペニスに塗りつけた。彼は喉をゴクリと鳴らし、その様子を目で追っている。
「ジャスパー、ちょうだい?」
俺はぬめぬめと光るいやらしいそれを、彼の入り口にぴたりと当て、前後にぬるぬると這わせながら、ロームのように小首を傾げ、彼の反応を待った。彼はうわごとのように「あ…やっ…」と声を漏らしながら、バキバキのそれから目が離せない。純潔の乙女のような顔をしながら、彼の下の口はもう、物欲しそうにパクパクしている。彼も我慢の限界だったようだ。顔を真っ赤にして、情欲に濡れた瞳を俺に向け、蚊の鳴くような声で呟いた。
「キース様…来て…」
俺はその様子に満足し、彼の中にズブリと身を沈めた。
「あっ♡、あっ♡、キース、様っ♡」
いつものようにずっぽりと奥まで突っ込んでは、じゅぶじゅぶと無遠慮に掻き回したい欲望はあった。だがしかし、いつもと違う初心な彼も堪能したい。俺は後者を選択し、閨教育で教わった通り、初めて男を知る妻を導く作法で、彼を愛でることにした。自慢じゃないが、俺のそれは、一般的なブツよりもかなり立派らしい。先っぽだけを使って、彼の浅いところをわずかに抜き差しする。
「へあっ♡あっ♡キ…んちゅっ…♡」
彼の狭い入り口は、先を飲み込むのに多少苦労したが、一度ぐぷりと呑み込むと、鼻にかかった甘い啼き声を上げる。視線と舌を絡め合いながら、敢えて前立腺を外して一定のリズムを刻んでいると、彼は強い酒に酩酊しているかのように、俺に合わせていやらしく腰を振っている。先っぽだけの緩い営みで、トロットロに感じ切っているジャスパーが、愛おしくてたまらない。しかしある瞬間から、彼の身体がふるふると震え出した。
「やだっ、キース様っ…来るっ、何か、来ちゃう…ッ」
ジャスパーは瞳を大きく見開き、目尻からぽろぽろと涙を溢す。甘イキを繰り返し、止まらなくなってきたようだ。彼の下の口が、俺をぱくぱくと貪欲に喰んでいる。
「怖いッ、助けてっ、キース様っ、僕ッ…」
俺のちんぽで怖いほど感じまくって、必死にしがみついてくるジャスパーが可愛くてたまらない。俺は彼を優しく抱きしめて微笑みかけながら、しかし緩い抽送は止めない。俺にはまだまだ余裕がある。このまま延々とイき狂わせてやろう。
「あ、やだっ、イっく…!イくイくイくッ…!!!」
しかし、その企みは脆くも崩れ去った。彼は背中に爪を立てながら激しく絶頂し、彼のアナルは俺を痛いほど締め付ける。中もキュンキュンと蠕動して、俺のペニスを全力で絞りにかかる。何て名器だ。ここへ来て牙を剥く彼の本性が、俺の余裕を一気に削り取る。
「くッ…!」
たまらず俺も彼の中に押し込み、思い切りブチ撒ける。それどころか、俺のペニスは彼の淫乱アナルにちゅうちゅうと吸い尽くされ、陰嚢の中身を一滴残らず飲み干される。
「あ、あ、あ…」
彼はしばらくびくびくと痙攣していたが、やがてガクリと意識を失った。
俺は、ジャスパーに折り重なったまま、愕然としていた。
性を知らない彼に優しく手解きをしてやろうと手を出したところが、俺の方が全部持って行かれた。何という魔性。初々しく愛撫に応じたかと思えば、全身を性感帯にして歓び、ちょっと挿入を焦らしてやれば、「キース様…来て…」だ。もうこれだけで何回でも抜ける。そして先っぽだけでちゅくちゅくと可愛がってやれば、感じ過ぎて「怖い助けて」としがみつき、最後は喰い千切られるかという締め付けで、全部搾り取られた。
嫁だ。嫁にするしかない。
俺はまだ若い。婚約者候補はいるが、結婚はもっと遊んでからと思っていた。だが、ジャスパーを知ってしまった以上、彼を手放すわけには行かない。彼が女を抱くのは許せないし、況してや他の男に抱かれるのなんてもっての他だ。これは俺のものだ。そのペニスは一生使わせないし、そのケツマンコは俺が一生塞いであんあん啼かせてやる。異論は認めない。うむ。絶対彼を嫁にしよう。そうしよう。
改めて、気を失った彼の唇に、優しくキスを落とす。ああ、彼はどこもかしこも甘い。夢中になって味わっていると、彼はぱちりと目を開いた。
「キース、魔力、美味しい」
ロームはにこにこと、無邪気にキスに応えている。ジャスパーが気を失い、共時接続が切断されたらしい。
「さあジャスパー。いつもの通り、僕を受け入れてくれるね?」
そう告げると、ロームは途端に頬を染め、ジャスパーに精巧に擬態を始める。
彼はジャスパーの姿をしただけのスライムだ。俺がどんなに過酷なプレイを強いても、彼は歓んで受け入れることを知っている。ジャスパーとの甘いセックスに心から満たされている俺ではあるが、これは別腹というものだ。どういう仕組みだか分からないが、彼と交わっていると、どれだけ放っても回復する。ここからは、ジャスパーとでは味わえない、ボーナスステージだ。
「ジャスパー。さっきの『キース様…来て…』っていうの、もう一度言ってくれないかな」
俺は復活した息子を見せつけながら命令する。彼はすぐに、先ほどのジャスパーの切ない表情を再現し、か細く震える声で囁いた。
「キース様…来て…」
完璧だ。俺はギンギンに滾ったものを一気に根元までブチ込み、そのまま奥をブチ抜いて、全力でズコズコと犯した。
翌日、俺はジャスパーの見送りを受けて、タウンハウスへの帰路についた。彼の様子はいつも通りだったし、俺も淡々と別れを告げた。しかし馬車に乗り込んだ俺は、漏れ出す笑みを隠せない。
彼とは「遠距離でも共時的コミュニケーションは可能か」というお題で、ロームを介した通信実験の延長を勝ち取った。このまま済し崩しに習慣化に持ち込む。これで長い休暇の間も、ジャスパーを開発し放題だ。
一方で、彼を俺の伴侶にするに当たり、急いで根回しを始めなければならない。俺の兄は既婚で、既に子を儲けているため、侯爵家の後継は問題ない。両親もきっとジャスパーを気に入るだろう。後は辺境のジュール子爵家にコンタクトを取って婚姻の許諾を求め、俺の所属予定の第三騎士団に彼のポジションを用意し…彼を狙うケネス殿下、他諸々の省庁から入るであろう横槍を、未然に防がねばならない。やることが山積みだ。俺は俄然燃えた。
「ジャスパー。魔力、ちょうだい?」
今夜も通信実験を終え、俺のその一言から、給餌が始まる。
「んぁっ…キース、様っ…」
まずは、ジャスパーが俺なしではいられないように、その肉体に俺の味を叩き込む。今夜も俺に中をかき回されて、うっとりと揺すられている彼を見下ろしながら、俺は舌なめずりした。
今回はキース視点です
✳︎✳︎✳︎
俺がジャスパーから手乗りスライムのロームを譲り受けたのは、1ヶ月前。彼は秋のダンジョン実習で偶然拾ったスライムをテイムして、ロームと名付けて可愛がった。手のひらでふるふる震えるロームは愛らしく、知的で物静かな飼い主のジャスパーと共に好ましく思っていたところ、ロームは成長する代わりに、二体に殖えた。俺はジャスパーに頼み込み、そのうち一体を譲ってもらった。その日から、俺の人生は一変した。
ロームを譲り受けた夜、彼はジャスパーの姿で俺に給餌をせがんだ。彼は魔力を受け取るため、全裸で迫って来ては、無邪気に俺の唇を奪い…それから俺は、ジャスパーの姿のロームを二晩、全力で抱き潰した。放っても放っても、何故か回復する息子。俺の下で艶かしく躍る、ジャスパーの姿のローム。彼にジャスパーへの完璧な擬態を指示したところ、彼は的確に応え、初心なジャスパーが鬼畜セックスで、獣のようにメス堕ちする様を存分に堪能した。たまらん。
さすがに二晩ぶっ続けはやり過ぎだったが、俺はそれから毎晩明け方まで、ジャスパーを余すところなく堪能した。軍人の家系に生まれて受け継いだ、有り余る体力とショートスリーパー体質に、人生でここまで感謝したことはない。小柄で慎ましいジャスパーが、今日も俺の下で無様なイキ顔を晒して喘いでいる。
「キ”ース”し”ゃ”ま”ッ”!!キ”ース”し”ゃ”ま”ッ”!!あ”っ”へ”ぇ”ぇ”ぇ”ッ”!!!」
彼の一番奥の奥、狭い輪っかをぐちょぐちょとブチ犯してブッ放すと、彼は全身をプルプル震わせながら、ぎゅうぎゅう締め付けてイき狂う。たまらん。さあ今夜も、明るくなるまで何度でも可愛がってやる。
冬休みに入り、学園の寮は閑散としている。多くの生徒は夏と冬の長期休暇に、それぞれ領地やタウンハウスに戻り、家族との時間を過ごすものだ。寮に残っているのは、ジャスパーのような辺境から入寮している小規模な貴族の子弟のみ。かく言う俺も、明日からタウンハウスに戻ることが決まっている。
ロームを飼育するテイマー仲間として、彼とは徐々に親密になって行った。なんせ、夜にはあれだけ乱れに乱れ、教え込んだ淫語をアヘ顔で絶叫する彼が、昼には極めて理知的な表情で、俺とこうして談話室で勉強会を繰り広げている。ロームが擬態した彼は、水色の髪と瞳で、その透き通るような美貌は、それはそれで唆る。だが、亜麻色の髪と翠玉の瞳、頬にに浮いたそばかすが稚い印象を与えるジャスパーは、森の小動物のようなえもいわれぬ庇護欲を掻き立てる。
それでいて、彼は学業では常にトップを争う秀才だ。彼のノートは非常によくまとまっており、下手な教師よりも教えるのが上手い。怜悧な横顔に、瞳を縁取る長い睫毛。その視線の先では、細く華奢な指が、止まることなくペンを走らせている。俺が理解に苦しんでいた場所は、彼にかかればまるで魔法のように、なぜ今まで分からなかったのかが分からなくなるほど、スルスルと俺の頭に収まって行く。
大人しく引っ込み思案な性質とは裏腹に、彼の周囲は「勉強を教えて欲しい」という生徒が常に群がっている。お人好しの彼は、その彼らに一々丁寧に勉強を教えてやっている。かつて、ライバルに塩を送ることになるがいいのか、と訊いてみたところ、「人に教えてあげると、僕も理解が深まるんです」とはにかんで答えた。
「キース様が、後輩に剣術を指導されるのと、きっと同じだと思います」
なんと彼は、俺がこっそり後輩を指導しているのを知っていた。俺の場合は、見どころがある後輩を将来騎士団にリクルートする下心があってのものだが、「そういうところ、尊敬します」と頬を染めて見上げる彼に、俺のハートには銀の矢がとっすと刺さった。
今日もそんな彼と、談話室で勉強会という名のデートだ(少なくとも俺はそう思っている)。机の上には、二体のロームが仲良く並んでふるふるしている。彼のロームは、俺にもう一体を引き渡した翌日から、俺の姿に擬態するようになったらしいが、彼も俺と同じように、給餌と称して、俺とその、セッ…セックス、しているんだろうか。いや、彼に限ってまさかあんなぐっちょぐちょに…そうだ。最初にジャスパーの姿をしたロームが、俺にキスを迫って来たように、あんな幼稚な温いキスで満足してるんだろうか。いかん、妄想が止まらない。朝まであれだけヤりまくって来たのに、息子が元気になって来やがった。俺は一旦席を立って、談話室の隣の給湯室でお茶を淹れて来た。
「ふふ。お疲れ様。お茶でもどうかな」
「あ、キース様、ありがとうございます」
猫舌のジャスパーが、ふうふうと紅茶を冷ましながら、おっかなびっくり口を付ける。可愛い。君はその小さな口で、昨夜俺の逸物を頬張って、涙を流しながらザーメンゴックンしていたんだぞ。たまらん。
「キース様って、お茶淹れるのお上手ですよね」
お茶で身体が温まったせいか、彼の頬はほんのり上気している。
「まあ、僕も一応ケネス殿下のお付きだからね」
「剣術を磨かれながら、学業と側近のお仕事に勤しまれるお姿…尊敬します」
彼はそう言って、翠玉のくりくりとした瞳で、俺に微笑み掛けた。俺のハートには、また銀の矢がとっすと刺さった。もう俺の心臓には、ハリネズミのように無数の銀の矢が刺さっている。痛い。俺のハートが痛い。そんな無垢な彼の結腸をブチ抜いて、朝までギャン啼きさせた罪悪感が俺を苛む。そして、目の前の君に同じことをしたいと思う、俺の底無しの浅ましさよ。
しかしそんな彼とも、明日からしばしのお別れだ。王都にタウンハウスを持つ貴族の中で、寮に残っているのは俺だけ。家族からは再三帰って来いとのお達しがある。明日は聖節祭、そして間もなく新年祭。これ以上寮での滞在を引き延ばすわけには行かない。
「僕は明日からタウンハウスに帰るけど、君もどうかな」
俺はやんわりとジャブを放ってみた。俺の邪な思いはともかく、彼は非常に優秀な人材だ。俺のお仕えする第二王子のケネス殿下も、婚約者のクリスティン様も、彼を公爵家に迎えようと画策し、現在はテイマー仲間として彼をサロンに招いている。他のサロンメンバーも、宰相府、財務省、魔法省などにリクルートしようと、彼を虎視眈々と狙っている。もちろん俺もだ。騎士団にだって事務方はあるし、その上彼の属性は水。水属性の治癒師など、何名抱えても足りないくらいだ。彼は王宮の文官を目指して勉強に身を入れているようだが、有用な人材は試験の前に掻っ攫われるのが常。俺も、一刻も早く彼を家族に紹介し、早々に囲い込まなければならない。
だがしかし、
「タウ…ままままさかそんな」
彼は明らかに動揺し、カタカタと震え出した。俺は「ははは、そう恐縮しないで。うちは体育会系だから、細かいことは気にしないんだ」と畳み掛けたが、彼は「あっあのっ、せっかくのご家族の団欒を、僕が水を差すわけには」と困惑した。まあ、村の代官と変わらないような辺境の子爵家の子息では、上位侯爵家のタウンハウスは敷居が高いだろう。なんせ、彼と個人的に親しくなってから、まだ1ヶ月。焦るな。
「まあ、他所の家で新年を迎えるのは、気が休まらないよね。また機会があればね」
俺は話題を切り終えた。また追々だ。今日の本題はそこじゃない。
「ロームを使った実験?」
彼は神妙な顔つきで、声を潜めた。
「そう。どうも彼らは、離れていても情報を共有しているように見える」
元は一体から分裂した二体のロームたちは、離れていても情報共有しているようだ。俺がロームを貰い受けて、部屋に籠もってガンガンに抱き潰していた最初の二日の間に、彼の側のロームは俺に擬態することを覚えたらしい。もし彼らの間の情報共有が共時的で、即時に為されるものならば、俺たちはロームを通してリアルタイムにコミュニケーションが取れることになる。
「なるほど。しかし、実験とはどのように」
俺はこう提案した。今夜消灯時間、俺はロームに、リアルタイムのジャスパーに擬態するように伝える。同様に、ジャスパーも。それで、お互いこうして相対するように会話が出来るかどうか。
「とりあえず、実験の目安は5分。その後は、それぞれ給餌して休もう」
給餌、という単語に下心が見え隠れしないか、細心の注意を払いながら、俺は努めて爽やかな笑顔で返答を待った。彼は快く了承した。
約束の消灯時間が来た。俺はジャスパーの姿のロームを可愛がる手を止めて、「現在のジャスパーとシンクロできるかな」と声を掛ける。さっきまで俺の下であんあんと啼き、顔射を受けて美味しそうにザーメンをごっくんしていたジャスパーは、顔中を白濁で汚したまま、緊張した面持ちでキリリとベッドに掛けた。
「ジャスパー?ジャスパーかい?」
「き、キース様っ」
どうやら実験は成功したらしい。
「驚いたな。想定していたとはいえ、本当にこうして会話が出来るんだね」
しかし彼はどうも落ち着かない様子だ。目が泳いでいる。
「あのっ、ロームは服を「そんなことより
俺は強引に話題転換した。こっちのジャスパーと同様、あちらの俺も全裸らしい。こちら側で彼を模倣したロームが裸体を晒しているのが気になるんだろう。こっちは裸体どころか、尻穴は既に俺の子種でべっちょべちょ、君の顔も白い飛沫でてらてらしているがな。
俺たちはそこから、ロームを介した情報の即時共有技術に関して議論した。離れた場所で、こうして直接会話するように情報の伝播が可能なら、軍事転用どころか外交、内政、商業活動においても、重大なパラダイムシフトが起こるだろう。有用性は限りない。しかし、お互い内心答えは出ていた。
(全裸に人化したスライムと、給餌と称して一体何をしているのか、他人に知られるわけにはいかない)
「ま、まあ、ロームの取り扱いには慎重にならざるを得ないかと…」
「うん、僕もそう思っていたよ。ははは…」
最後は何だか奥歯にものが挟まったような様子で、お互いおやすみの挨拶をしてから、この実験は終了となった。
そしてここからが本番だ。
「ジャスパー。魔力、ちょうだい?」
俺はロームと距離を詰め、抱き寄せた。
「ちょっ、ローム、待って…」
ジャスパーは身じろぎする。よし、このセリフで合ってたか。てか、こっちのジャスパーは全裸だが、あっちはパジャマを着込んでいる。素肌に触ろうとしたら、不思議な斥力に阻まれる。見えないパジャマを脱がせるの、地味に難易度高いな。俺の方は裸で良かった。
「ジャスパー。魔力、ちょうだい?」
俺はロームのフリをして、彼を押し倒しながら口付けた。ちょっと俺の精液の味がしたのは失敗した。だが、顔を真っ赤にしてぎゅっと瞼を閉じ、俺のキスを受け入れるジャスパーの可憐さが、それを埋めて余りある。
「ふ、んんっ…」
彼の唇は次第に快感にほどけ、俺のキスにおずおずと応える。ああ、これまで何度となくジャスパーの擬態をするロームを味わって来たが、それでも今、リアルタイムで彼が俺の舌に舌を絡め、甘いため息を溢していることに、俺は尋常じゃなく興奮している。
「あ、はっ…んちゅうっ…」
唇を合わせながら、見えないパジャマをもどかしく剥いで行く。初心なジャスパーを驚かせないよう、とろとろとあやすように舌を絡めながら。時折額と鼻先をくっつけて見つめ合ったり。指を絡め合った手を口元まで運んで、手首にキスしたり。ああ、いい。処女に一つ一つ性技を教え込むように、ゆっくりゆっくりと事を進めると、彼は潤んだ瞳で見つめ返してくる。
「キ、キース様っ…」
俺は彼をふわりと抱きしめ、耳元で囁いた。
「ジャスパー。魔力、美味しい」
「は、あんっ…ダメっ、そこは…」
ヤバい。何だこの愛らしい生き物は。どこを触っても、どこにキスしても、敏感に感じては、控えめに喘ぐ。髪を掻き上げ、頸に息を吹きかけただけで、びくりと身体を震わせ、大きな瞳から涙が溢れそうだ。これまで彼を欲望のままに蹂躙してきたことが、非常に勿体無い。いや、あれはロームの擬態で、俺から魔力を得るための給餌行動であって------彼はジャスパーの行動パターンを完璧に模倣しつつ、一方で俺がスムーズに魔力を放出するよう、巧みに行為を誘導していた。俺は改めて、ロームの恐るべき知性の高さと、本来のジャスパーの清廉な色香に、眩暈すら感じていた。
それにしても、どうしたものか。肝心なところに触れないまま、ずっと焦らして愛でていたい気持ちもある。そして、実際のところ「給餌」と称して、ジャスパーが俺の姿をしたロームとどこまで進んでいるのかも分からない。しかし、俺の息子はもう限界だ。挿れたい。突っ込みたい。いつものあの狭い孔にハメハメして、存分にぶっ放したい。いや、さっきまで実際そうしてたんだが…ああ、この無垢なジャスパーは、どんな風に啼くんだろう。居ても立っても居られない。
よし。俺も男だ。
「…ジャスパー。ちょうだい?」
俺は彼の膝を持ち上げ、M字に開く。そしていつものように、可愛らしいピンクの陰茎を扱きつつ、慎ましい菊門に舌を伸ばした。
「やっ、ダメっ、ダメですキース様っ」
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よし、行けるな。
俺は彼に見せつけるように、彼の吐き出したザーメンを自分のペニスに塗りつけた。彼は喉をゴクリと鳴らし、その様子を目で追っている。
「ジャスパー、ちょうだい?」
俺はぬめぬめと光るいやらしいそれを、彼の入り口にぴたりと当て、前後にぬるぬると這わせながら、ロームのように小首を傾げ、彼の反応を待った。彼はうわごとのように「あ…やっ…」と声を漏らしながら、バキバキのそれから目が離せない。純潔の乙女のような顔をしながら、彼の下の口はもう、物欲しそうにパクパクしている。彼も我慢の限界だったようだ。顔を真っ赤にして、情欲に濡れた瞳を俺に向け、蚊の鳴くような声で呟いた。
「キース様…来て…」
俺はその様子に満足し、彼の中にズブリと身を沈めた。
「あっ♡、あっ♡、キース、様っ♡」
いつものようにずっぽりと奥まで突っ込んでは、じゅぶじゅぶと無遠慮に掻き回したい欲望はあった。だがしかし、いつもと違う初心な彼も堪能したい。俺は後者を選択し、閨教育で教わった通り、初めて男を知る妻を導く作法で、彼を愛でることにした。自慢じゃないが、俺のそれは、一般的なブツよりもかなり立派らしい。先っぽだけを使って、彼の浅いところをわずかに抜き差しする。
「へあっ♡あっ♡キ…んちゅっ…♡」
彼の狭い入り口は、先を飲み込むのに多少苦労したが、一度ぐぷりと呑み込むと、鼻にかかった甘い啼き声を上げる。視線と舌を絡め合いながら、敢えて前立腺を外して一定のリズムを刻んでいると、彼は強い酒に酩酊しているかのように、俺に合わせていやらしく腰を振っている。先っぽだけの緩い営みで、トロットロに感じ切っているジャスパーが、愛おしくてたまらない。しかしある瞬間から、彼の身体がふるふると震え出した。
「やだっ、キース様っ…来るっ、何か、来ちゃう…ッ」
ジャスパーは瞳を大きく見開き、目尻からぽろぽろと涙を溢す。甘イキを繰り返し、止まらなくなってきたようだ。彼の下の口が、俺をぱくぱくと貪欲に喰んでいる。
「怖いッ、助けてっ、キース様っ、僕ッ…」
俺のちんぽで怖いほど感じまくって、必死にしがみついてくるジャスパーが可愛くてたまらない。俺は彼を優しく抱きしめて微笑みかけながら、しかし緩い抽送は止めない。俺にはまだまだ余裕がある。このまま延々とイき狂わせてやろう。
「あ、やだっ、イっく…!イくイくイくッ…!!!」
しかし、その企みは脆くも崩れ去った。彼は背中に爪を立てながら激しく絶頂し、彼のアナルは俺を痛いほど締め付ける。中もキュンキュンと蠕動して、俺のペニスを全力で絞りにかかる。何て名器だ。ここへ来て牙を剥く彼の本性が、俺の余裕を一気に削り取る。
「くッ…!」
たまらず俺も彼の中に押し込み、思い切りブチ撒ける。それどころか、俺のペニスは彼の淫乱アナルにちゅうちゅうと吸い尽くされ、陰嚢の中身を一滴残らず飲み干される。
「あ、あ、あ…」
彼はしばらくびくびくと痙攣していたが、やがてガクリと意識を失った。
俺は、ジャスパーに折り重なったまま、愕然としていた。
性を知らない彼に優しく手解きをしてやろうと手を出したところが、俺の方が全部持って行かれた。何という魔性。初々しく愛撫に応じたかと思えば、全身を性感帯にして歓び、ちょっと挿入を焦らしてやれば、「キース様…来て…」だ。もうこれだけで何回でも抜ける。そして先っぽだけでちゅくちゅくと可愛がってやれば、感じ過ぎて「怖い助けて」としがみつき、最後は喰い千切られるかという締め付けで、全部搾り取られた。
嫁だ。嫁にするしかない。
俺はまだ若い。婚約者候補はいるが、結婚はもっと遊んでからと思っていた。だが、ジャスパーを知ってしまった以上、彼を手放すわけには行かない。彼が女を抱くのは許せないし、況してや他の男に抱かれるのなんてもっての他だ。これは俺のものだ。そのペニスは一生使わせないし、そのケツマンコは俺が一生塞いであんあん啼かせてやる。異論は認めない。うむ。絶対彼を嫁にしよう。そうしよう。
改めて、気を失った彼の唇に、優しくキスを落とす。ああ、彼はどこもかしこも甘い。夢中になって味わっていると、彼はぱちりと目を開いた。
「キース、魔力、美味しい」
ロームはにこにこと、無邪気にキスに応えている。ジャスパーが気を失い、共時接続が切断されたらしい。
「さあジャスパー。いつもの通り、僕を受け入れてくれるね?」
そう告げると、ロームは途端に頬を染め、ジャスパーに精巧に擬態を始める。
彼はジャスパーの姿をしただけのスライムだ。俺がどんなに過酷なプレイを強いても、彼は歓んで受け入れることを知っている。ジャスパーとの甘いセックスに心から満たされている俺ではあるが、これは別腹というものだ。どういう仕組みだか分からないが、彼と交わっていると、どれだけ放っても回復する。ここからは、ジャスパーとでは味わえない、ボーナスステージだ。
「ジャスパー。さっきの『キース様…来て…』っていうの、もう一度言ってくれないかな」
俺は復活した息子を見せつけながら命令する。彼はすぐに、先ほどのジャスパーの切ない表情を再現し、か細く震える声で囁いた。
「キース様…来て…」
完璧だ。俺はギンギンに滾ったものを一気に根元までブチ込み、そのまま奥をブチ抜いて、全力でズコズコと犯した。
翌日、俺はジャスパーの見送りを受けて、タウンハウスへの帰路についた。彼の様子はいつも通りだったし、俺も淡々と別れを告げた。しかし馬車に乗り込んだ俺は、漏れ出す笑みを隠せない。
彼とは「遠距離でも共時的コミュニケーションは可能か」というお題で、ロームを介した通信実験の延長を勝ち取った。このまま済し崩しに習慣化に持ち込む。これで長い休暇の間も、ジャスパーを開発し放題だ。
一方で、彼を俺の伴侶にするに当たり、急いで根回しを始めなければならない。俺の兄は既婚で、既に子を儲けているため、侯爵家の後継は問題ない。両親もきっとジャスパーを気に入るだろう。後は辺境のジュール子爵家にコンタクトを取って婚姻の許諾を求め、俺の所属予定の第三騎士団に彼のポジションを用意し…彼を狙うケネス殿下、他諸々の省庁から入るであろう横槍を、未然に防がねばならない。やることが山積みだ。俺は俄然燃えた。
「ジャスパー。魔力、ちょうだい?」
今夜も通信実験を終え、俺のその一言から、給餌が始まる。
「んぁっ…キース、様っ…」
まずは、ジャスパーが俺なしではいられないように、その肉体に俺の味を叩き込む。今夜も俺に中をかき回されて、うっとりと揺すられている彼を見下ろしながら、俺は舌なめずりした。
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