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koyumi

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夫婦

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「で、行くのか?やっぱり。」

 宗一郎の目は「やめてくれ」と明らかに願っている。

 それはそうと、私は何故同窓会にこだわっていたのだろう。
 そりゃ久々に友人に会いたいとは思っていたけれど……。
 あぁ、そっか、この人の束縛に理不尽さを感じていたからか。

「私に仕事をさせてくれる?それか、GPSを外して。どちらかの条件をのんでくれたら行かないわ。」

 どうせなら仕事がしたい。
 一人でずっと家に閉じこもるなど、おかしくなりそうだ。

 それなのに、宗一郎が選んだのは、GPSで追跡しないことだった。

「そんなに口をぽかんとさせるな。俺は弥生子に仕事をさせないわけじゃない。ただ、今は俺を待っていてほしい。
 俺のために時間を使ってほしいんだ。
 正直、もう仕事とやらに弥生子を取られたくない……。」

「な、に?それ……。」

「ねぇ、こんなに焦って帰ってきたんだ。たまには夫婦らしいことがしたい。」

 宗一郎はグッと弥生子に近づき、最近触れていなかったその柔らかな体を引き寄せた。

「ちょ、ちょっと、ここ、玄関だし……!」

「じゃ、奥、行こ。」

 突然のことに、弥生子は顔を真っ赤にして引きづられるようにリビングに入った。

「んっ!ぁっ…」

 リビングに入るなり、宗一郎は弥生子の唇をとらえ、噛みつくような口づけをした。弥生子はバランスを崩し、後ろに倒れこんだが、そこはクッション性抜群の元寝所のソファ。
 よく見れば、弥生子がこぼしたワインのシミもまだ残っている。

「ずっと、ずっと我慢したんだ。荒くしても許せよっ。」

 宗一郎はそう言いながら、弥生子の肌を直接触る。

「はぁ……ぁ、ぁ、ぁ……。」

 荒くするという割には蕩けるような指遣いに、弥生子は翻弄されていく。

 突然現れた元彼、そして現夫。

 今日がこんな日になるなど、想像できただろうか。

「……弥生子……綺麗だ……。」

 気がつくと身ぐるみ全て剥がされ、全裸で横たわる弥生子を視姦する宗一郎が呟く。それだけで、体中が熱を持ち、頬が火照ってきて、中心が疼く。

「……今日から……本気だ……。」

 その発言は、今までは遊びだったのかと反発心を煽るものだったが、隅々まで唇で触れられ、舌を這わされ、指先で弄られた後にされる行為で、真意がわかった。

「……あ、あん……え……宗、一郎?」

 弥生子と宗一郎に隔てるものは1ミリもなかった。
 弥生子のナカは、熱を持った宗一郎のソレが密着し、初めての感触に二人は酔いしれる。

「もう、何にも、誰にも、邪魔させないっ……いいな?弥生子……」

 切なすぎる瞳で愛する夫に懇願されれば、拒むことなどあるはずがないし、拒めない。

 
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