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第四章 其は神威を略奪せしモノ④
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(……これは、俺の手にあまる内容だぞ……)
冬馬は完全に放心していた。話の規模が大きすぎる。
幻想種の正体。《銃》の秘密。どちらも想像を遥かに超えていた。
もはや気力まで失いかけていたが、ふと、隣に座る雪姫の不安そうな視線に気付き、冬馬は自分を奮い立たせた。――そうだ。まだ肝心なことを聞いていない。
「幻想種と銃の秘密は分かりました。ですが、だからこそ分からないことがあります」
冬馬は威圧するように重悟を見据えて問う。
「あの少女は一体何者なんですか? 何故、銃で幻想種を倒すことが出来たんですか!」
――そう。あの少女、フィオナ=メルザリオは銃で幻想種を倒していた。
だが、重悟達の話が真実ならば、神話に登場しない銃では幻想種を倒せないはずだ。
(何か秘密があるはず。多分メルザリオ博士が何か対策を考えたんだ……)
冬馬はそう睨んでいた。そして、その予想は見事に的中する。
「……フィオが銃を使えること。それは、すべてアイリーンのおかげなのだ」
訥々と、重悟は語り始める。
「幻想種の秘密を見抜いたアイリーンは、次にその対抗策を検討した」
「――ッ! やはり対抗策を!」
期待が膨らみ、冬馬が前に身を乗り出した。
重悟はそんな少年を一瞥して告げる。
「……神が設けたルールは主に二つ。①使用できる武器は神話に登場するもののみ。②それを扱うのは生身の人間であること。その点においては機械的なサポートも一切禁じられている。強化服の使用や矢の装填にモーターを使うことさえもだ。だが、アイリーンは言った。その条件の場合、②の方はどうしようもないが、①ならば対抗策がある、と」
要するにだね、と続け、
「彼女はこう考えたのだよ。既存の神話に《近代兵器》がないのならば、《近代兵器》を記した新たな神話を作ればいい、と」
さすれば《近代兵器》は神話の中に組み込まれ幻想種に通じるはず、と重悟は言う。
「……し、神話の創造、ですか……?」
思わず眉をしかめる雪姫に、
「はは、何か聞きたいことがあるという顔だね。柄森君」
と、指摘する重悟。雪姫は一瞬戸惑うが、折角なので質問することにした。
「……《近代兵器の神話》など、物語として破綻しかねないのでは?」
近代兵器とは極論でいえばお手軽な殺戮道具だ。物語の要素としては扱いづらい。
どうしても殺伐とした物語しか、彼女には思い浮かばなかったのだ。
「うむ……。確かにその通りだよ。強力かつ、無慈悲すぎる兵器は物語を破綻させる可能性が高い。ゆえに我々は導入する武器をまずは《銃》に限定し、試行してみることにしたんだ。我々はその段階を《フェイズⅠ》と呼称した」
「《銃》なら扱い的には弓に近いから、まだ物語に導入しやすいやろ? そんで成功したら戦車とかさらに強力な兵器を……って感じで計画しとったんや」
二人の説明に「なるほど」と雪姫が相槌を打つ。重悟は先を続けた。
「そして、新たなる《銃の神話》を作る際、我々は神話を構成する三要素に着目した」
と、そこで冬馬へと視線を向け質問する。
「神話の三要素とは何か。分かるかね、冬馬君」
「え? ……えっと、信者がいること、かな。他には……ちょっと思い浮かばないっす」
「いや、一つでも思い浮かべばいい方さ。それに正解だよ。確かに一つは《信仰》だ」
重悟はコホンと喉を鳴らす。
「残り二つについてだが……一つは神や英雄、怪物などが登場する《物語》であること。そしてもう一つは、途方もなく長い《歴史》を持っていることだ」
「……? あの、どうして長い歴史が必要なんですか?」
手を挙げて冬馬が尋ねる。すると、サチエが肩をすくめながら言った。
「歴史のない神話ってただの漫画やん。漫画には創作神話や、なんちゃって異聞伝は山ほどあるけど、そんなんを神話とは呼ばんやろ」
「……まあ、確かに言いませんけど……」
「少なくとも、物語が生まれてから気の遠くなるような熟成期間がないと、物語は神話にまで昇華されないということだよ」
重悟達の言葉に、冬馬は一応納得する。と、今度は雪姫が手を挙げた。
「……一つ質問してよろしいでしょうか」
「何かね、柄森君」
「今の条件ですと、新たな神話を作るのには、恐らく数百年かかるのでは?」
神話の三要素の内、《物語》と《信仰》はともかく、《歴史》だけはどうしようもない。
この計画は完遂するまで数百年以上はかかる。雪姫はそう思ったのだ。
「……ふふ、君の質問は実に的確だな。確かに君の指摘通りだよ。だからこそ、その問題を解決するために、アイリーンは、とある装置を開発したんだ」
重悟の回答に雪姫は首を傾げた。
「……装置? 一体何を作れば今の問題がクリア出来るのですか?」
「……《クロック・ホール》と我々は呼んでいる」
「……《クロック・ホール》、ですか?」
聞いたこともない名称に、眉根を寄せる雪姫。冬馬の方も首を捻っている。
「まっ、ぶっちゃけた話、タイムマシンやね。要するにアイリーンは過去に戻って《銃の神話》を追加する気やったんや」
「……え?」「……は?」
唐突に割って入ったサチエの言葉に、冬馬達は唖然とした。
……タイムマシン? どこのお伽話だそれは。
そんな二人の困惑がよく理解できるのか、重悟が苦笑を浮かべて補足説明を始める。
「いや、実際はタイムマシンではなくてな。正確には、時空の穴を開けたのだよ」
「「時空の穴……?」」
声を合わせて尋ねる少年と少女に対し、
「アイリーンが《PKT》の開発者というのは知っているだろう。それを応用したんだ」
重悟は、分かりやすいように言葉を選びながら続ける。
「《PKT》の空間圧縮。あれを極限まで圧縮させたのが時空の穴――《クロック・ホール》だ。しかし、これは本当にただの穴。しかも、場所も時間も固定された穴だった」
その台詞からある種の重さを感じ取り、冬馬達の表情に緊張が走る。
「繋がった場所は今の地名でいう所のイタリアのトリエステ。奇しくもアイリーンの故郷だ。そして時間は――約千二百年前と、調査の結果判明した」
具体的な内容まで告げられ、冬馬達は息を呑んだ。どうやら本当の話らしい。
「だが、これは不安定な技術で、何故完成したのかアイリーンにも分からないそうだ」
威厳を宿した声でそう語る重悟。
「まあ、そんな幸運もあり、我々は最難関と思われた《歴史》をクリアした。従って次の段階、神話となる物語の制作と、過去に跳ぶ人間の選別に入ったんだ」
重悟はサチエに目配せし、
「物語制作はアイリーンに任せたが、人選の方はここにいる服部君と共に私が行ったよ」
その言葉に、サチエはうんうんと頷いた。
「ホンマあれは苦労しましたわ。なにせこの計画は過去に移住して、さらに千二百年以上も神話を伝承せなあかんという、とんでもないもんでしたから」
「い、移住! そこまで考えていたんですか!」
冬馬は驚愕の声を上げた。雪姫も口元を押さえて驚いている。
「当然や。石碑があっても守り続ける人間がおらんかったら、すぐ消えてしまうやろ」
「選別者には過去に永住してもらい、子々孫々に渡って神話を守り続けてもらう。これはそれほどまでに重要な計画だったのだよ」
あまりに重いその内容に、冬馬達は言葉を失った。
――しかし、ここで終わらせてはいけない。
さらに冬馬は質問する。
「結局その計画はどうなったんですか? 今の話だと順調に思えますけど……」
その問いに、重悟とサチエは暗く視線を落とした。
訝しげに眉根を寄せる冬馬と雪姫。すると、重悟が重苦しく口を開き、
「確かに計画は順調だったよ。《クロック・ホール》、物語、選別者――。新たな神話を生み出す要素はすべて揃った。後は実行するだけの段階だった……」
そう――、と彼は血を吐くように呟いた。
「あの、《首都血戦》さえ起こらなければな」
冬馬は完全に放心していた。話の規模が大きすぎる。
幻想種の正体。《銃》の秘密。どちらも想像を遥かに超えていた。
もはや気力まで失いかけていたが、ふと、隣に座る雪姫の不安そうな視線に気付き、冬馬は自分を奮い立たせた。――そうだ。まだ肝心なことを聞いていない。
「幻想種と銃の秘密は分かりました。ですが、だからこそ分からないことがあります」
冬馬は威圧するように重悟を見据えて問う。
「あの少女は一体何者なんですか? 何故、銃で幻想種を倒すことが出来たんですか!」
――そう。あの少女、フィオナ=メルザリオは銃で幻想種を倒していた。
だが、重悟達の話が真実ならば、神話に登場しない銃では幻想種を倒せないはずだ。
(何か秘密があるはず。多分メルザリオ博士が何か対策を考えたんだ……)
冬馬はそう睨んでいた。そして、その予想は見事に的中する。
「……フィオが銃を使えること。それは、すべてアイリーンのおかげなのだ」
訥々と、重悟は語り始める。
「幻想種の秘密を見抜いたアイリーンは、次にその対抗策を検討した」
「――ッ! やはり対抗策を!」
期待が膨らみ、冬馬が前に身を乗り出した。
重悟はそんな少年を一瞥して告げる。
「……神が設けたルールは主に二つ。①使用できる武器は神話に登場するもののみ。②それを扱うのは生身の人間であること。その点においては機械的なサポートも一切禁じられている。強化服の使用や矢の装填にモーターを使うことさえもだ。だが、アイリーンは言った。その条件の場合、②の方はどうしようもないが、①ならば対抗策がある、と」
要するにだね、と続け、
「彼女はこう考えたのだよ。既存の神話に《近代兵器》がないのならば、《近代兵器》を記した新たな神話を作ればいい、と」
さすれば《近代兵器》は神話の中に組み込まれ幻想種に通じるはず、と重悟は言う。
「……し、神話の創造、ですか……?」
思わず眉をしかめる雪姫に、
「はは、何か聞きたいことがあるという顔だね。柄森君」
と、指摘する重悟。雪姫は一瞬戸惑うが、折角なので質問することにした。
「……《近代兵器の神話》など、物語として破綻しかねないのでは?」
近代兵器とは極論でいえばお手軽な殺戮道具だ。物語の要素としては扱いづらい。
どうしても殺伐とした物語しか、彼女には思い浮かばなかったのだ。
「うむ……。確かにその通りだよ。強力かつ、無慈悲すぎる兵器は物語を破綻させる可能性が高い。ゆえに我々は導入する武器をまずは《銃》に限定し、試行してみることにしたんだ。我々はその段階を《フェイズⅠ》と呼称した」
「《銃》なら扱い的には弓に近いから、まだ物語に導入しやすいやろ? そんで成功したら戦車とかさらに強力な兵器を……って感じで計画しとったんや」
二人の説明に「なるほど」と雪姫が相槌を打つ。重悟は先を続けた。
「そして、新たなる《銃の神話》を作る際、我々は神話を構成する三要素に着目した」
と、そこで冬馬へと視線を向け質問する。
「神話の三要素とは何か。分かるかね、冬馬君」
「え? ……えっと、信者がいること、かな。他には……ちょっと思い浮かばないっす」
「いや、一つでも思い浮かべばいい方さ。それに正解だよ。確かに一つは《信仰》だ」
重悟はコホンと喉を鳴らす。
「残り二つについてだが……一つは神や英雄、怪物などが登場する《物語》であること。そしてもう一つは、途方もなく長い《歴史》を持っていることだ」
「……? あの、どうして長い歴史が必要なんですか?」
手を挙げて冬馬が尋ねる。すると、サチエが肩をすくめながら言った。
「歴史のない神話ってただの漫画やん。漫画には創作神話や、なんちゃって異聞伝は山ほどあるけど、そんなんを神話とは呼ばんやろ」
「……まあ、確かに言いませんけど……」
「少なくとも、物語が生まれてから気の遠くなるような熟成期間がないと、物語は神話にまで昇華されないということだよ」
重悟達の言葉に、冬馬は一応納得する。と、今度は雪姫が手を挙げた。
「……一つ質問してよろしいでしょうか」
「何かね、柄森君」
「今の条件ですと、新たな神話を作るのには、恐らく数百年かかるのでは?」
神話の三要素の内、《物語》と《信仰》はともかく、《歴史》だけはどうしようもない。
この計画は完遂するまで数百年以上はかかる。雪姫はそう思ったのだ。
「……ふふ、君の質問は実に的確だな。確かに君の指摘通りだよ。だからこそ、その問題を解決するために、アイリーンは、とある装置を開発したんだ」
重悟の回答に雪姫は首を傾げた。
「……装置? 一体何を作れば今の問題がクリア出来るのですか?」
「……《クロック・ホール》と我々は呼んでいる」
「……《クロック・ホール》、ですか?」
聞いたこともない名称に、眉根を寄せる雪姫。冬馬の方も首を捻っている。
「まっ、ぶっちゃけた話、タイムマシンやね。要するにアイリーンは過去に戻って《銃の神話》を追加する気やったんや」
「……え?」「……は?」
唐突に割って入ったサチエの言葉に、冬馬達は唖然とした。
……タイムマシン? どこのお伽話だそれは。
そんな二人の困惑がよく理解できるのか、重悟が苦笑を浮かべて補足説明を始める。
「いや、実際はタイムマシンではなくてな。正確には、時空の穴を開けたのだよ」
「「時空の穴……?」」
声を合わせて尋ねる少年と少女に対し、
「アイリーンが《PKT》の開発者というのは知っているだろう。それを応用したんだ」
重悟は、分かりやすいように言葉を選びながら続ける。
「《PKT》の空間圧縮。あれを極限まで圧縮させたのが時空の穴――《クロック・ホール》だ。しかし、これは本当にただの穴。しかも、場所も時間も固定された穴だった」
その台詞からある種の重さを感じ取り、冬馬達の表情に緊張が走る。
「繋がった場所は今の地名でいう所のイタリアのトリエステ。奇しくもアイリーンの故郷だ。そして時間は――約千二百年前と、調査の結果判明した」
具体的な内容まで告げられ、冬馬達は息を呑んだ。どうやら本当の話らしい。
「だが、これは不安定な技術で、何故完成したのかアイリーンにも分からないそうだ」
威厳を宿した声でそう語る重悟。
「まあ、そんな幸運もあり、我々は最難関と思われた《歴史》をクリアした。従って次の段階、神話となる物語の制作と、過去に跳ぶ人間の選別に入ったんだ」
重悟はサチエに目配せし、
「物語制作はアイリーンに任せたが、人選の方はここにいる服部君と共に私が行ったよ」
その言葉に、サチエはうんうんと頷いた。
「ホンマあれは苦労しましたわ。なにせこの計画は過去に移住して、さらに千二百年以上も神話を伝承せなあかんという、とんでもないもんでしたから」
「い、移住! そこまで考えていたんですか!」
冬馬は驚愕の声を上げた。雪姫も口元を押さえて驚いている。
「当然や。石碑があっても守り続ける人間がおらんかったら、すぐ消えてしまうやろ」
「選別者には過去に永住してもらい、子々孫々に渡って神話を守り続けてもらう。これはそれほどまでに重要な計画だったのだよ」
あまりに重いその内容に、冬馬達は言葉を失った。
――しかし、ここで終わらせてはいけない。
さらに冬馬は質問する。
「結局その計画はどうなったんですか? 今の話だと順調に思えますけど……」
その問いに、重悟とサチエは暗く視線を落とした。
訝しげに眉根を寄せる冬馬と雪姫。すると、重悟が重苦しく口を開き、
「確かに計画は順調だったよ。《クロック・ホール》、物語、選別者――。新たな神話を生み出す要素はすべて揃った。後は実行するだけの段階だった……」
そう――、と彼は血を吐くように呟いた。
「あの、《首都血戦》さえ起こらなければな」
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