136 / 499
第4部
エピローグ
しおりを挟む
ラスティアン宮殿の七階。騎士団長室――。
現在、そこには三人の人物がいた。
一人はこの部屋の主人。ソフィア=アレール騎士団長。
彼女はソファーに座って紅茶を楽しんでいた。その後ろには、ライアン=サウスエンド副団長が後ろ手に腕を組んで控えている。その表情はいつもの鉄面皮だ。
そして最後の一人は――。
「……とてもおいしい紅茶ですわ」
言って、笑みを浮かべる金色の髪の少女。
フェリシア=グレイシア第一皇女だ。
彼女はソフィアの向かいのソファーに座っていた。
「そう仰っていただけると、嬉しく思います。姫殿下」
と、ソフィアもまた笑みをこぼして答える。
――あの騒乱とした誕生祭から一週間が経っていた。
結果的に言えば、市民に軽負傷者はいても死者まではおらず、敵勢力も全員討伐、もしくは捕縛に成功した。完全な勝利だろう。
しかし、やはり戦闘に当たった騎士達からは少なからず戦死者が出た。
当然ながら誕生祭は中止。
この一週間は彼ら英霊の国葬と、損害を受けた地区の復興計画の立案。テロリストの尋問や皇都の地下の調査等やることが目白押しだった。
(はあ……五歳ぐらい一気に老けそうな毎日でしたね)
と、ソフィアは内心で溜息をつく。
そうして忙しい日々を送り、ようやく一段落ついたのだ。
そんな多忙な騎士団長を気遣って、フェリシアが声をかける。
「……随分とお疲れのご様子です。お体は大丈夫なのですか、ソフィア様」
「ふふっ、お心遣い感謝いたします。姫殿下」
と、ソフィアがそう答えた時だった。
――バンッ!
突如、騎士団長室のドアが勢いよく開かれた。
ソフィア達三人の視線が入口に集まる。
「団長! どういうことなの!」
そこに立っていたのは、赤毛の美女――ミランシャ=ハウルだった。
その美麗な顔は今、とてつもなく不機嫌そうであった。
対し、ソフィアは眉をしかめる。
「ミランシャちゃん。姫殿下の御前ですよ」
「あっ、ご、ごめんなさい。失礼しました姫殿下」
と、激昂しつつも謝罪するミランシャ。
――が、それも束の間。すぐにソフィアの元に詰め寄ると、
「どういうことなのよ団長! なんでアタシがちょっと地下調査に行ってる間に、アシュ君が帰っているの!」
それは、ほんの半日ほど前のこと。アッシュとユーリィ。オトハとサーシャ達四人の騎士候補生達は鉄甲船に乗り、帰路についた。
ミランシャは、そのことをついさっき知ったのである。
しかし、ソフィアはミランシャの怒りなどどこ吹く風で、
「あらあら。でも、今日出航するのは知っていたでしょう? だから、昨日の内にお別れ会を済ませたじゃないですか」
「こんな朝一に出航するなんて聞いてないわ! アルフは同行してアティス王国まで送るんでしょう! なんでアタシだけ置いてけぼりなの!? 同行するつもりだったのに!」
「それは……」
と、少し口ごもるソフィア。
彼女は後ろに立つライアンに目配せした。対し、壮年の騎士は嘆息する。
「ミランシャ=ハウル。君を同行から外したのには理由がある」
「……理由って? どういうことなの副団長」
眉根を寄せてそう尋ねるミランシャに、ライアンははっきり告げた。
「君が同行した場合、なんだかんだと理由をつけてクラインの所に一年ぐらい居座りそうな気がしたからだ」
「うちの騎士団、アッシュ君が抜けて結構痛手なのはミランシャちゃんも分かっているでしょう? これ以上《七星》が不在になるのはちょっと困るの」
と、ソフィアも言う。
思わずミランシャは唖然とした。
「じゃ、じゃあアルフどうなのよ! なんでアルフは同行してるの!」
「アルフレッド=ハウルは真面目な少年だ。名残惜しくは思っていても私情をはさむことはない。三日ほどアティス王国に滞在したら、すぐに帰還する予定だ」
と、淡々と告げるライアンに、ミランシャは言葉もなかった。
確かに、あの真面目な弟は、未練たらたらでも馬鹿正直に帰ってくるだろう。
ミランシャは地団駄を踏みたい気分だった。
「うう~、それでも……」
キュッと唇をかむ。また愛しい人が遠くへ行ってしまった。
しかも、警戒すべき女性達を引き連れて、だ。
「そ、そうだ! 今から《鳳火》で追えば――」
「時間からすると、すでにクライン達の船は大河を渡り切り、洋上に出ている頃だぞ。いかに《鳳火》でも間に合うまい」
ライアンの冷静な指摘に、ミランシャは涙目になる。
「まあ、今回は諦めなさい。アッシュ君にはいずれ騎士団に復帰してもらいたいとは思っています。うちの陰険な副団長も色々暗躍しているようですから」
「……陰険とは心外ですな、団長」
と、やり取りする上司二人を背に、ミランシャは走り出した。
たとえ無駄でも追わずにはいられなかったのだ。
ドアを開けたまま走り去って行ったミランシャを見つめて、フェリシアが問う。
「あの、ミランシャ様をお止めにならなくてもよろしいのですか?」
「問題ありません姫殿下。海岸まで行って途方に暮れるだけでしょう」
と、答えるライアンに、ソフィアも続く。
「……けど、若いとは羨ましいことです。行動的で」
「えっ、ソフィア様も充分お若いではないですか」
と、キョトンとした顔で告げるフェリシア。
途端、シンとした空気が団長室に訪れた。
ソフィアの表情は固まり、ライアンは石像のように佇んでいる。
そうして、誰も何も語らないまま――数秒後。
少し涙目になってソフィアは微笑んだ。
「……ひ、姫殿下ぁ」
――鳴呼、この子はなんていい子なんだろう。
不敬ながらも、心の底からそう思うソフィアであった。
◆
「う~、流石に少し寒いな。もう冬の季節か」
そこは海上。鉄甲船の船尾にて。
遠ざかるセラ大陸を見つめながら、アッシュは両手に息を吹きかけそう呟く。
「寒いのなら船室に入ればいいのに」
すると、不意に後ろから声を掛けられた。
振り向くと、そこには空色の髪の少女――ユーリィがいた。彼女はクライン工房のつなぎの上に赤いマフラーを巻いている。今のアッシュと同じ格好だ。
「まあ、この景色は当分見納めだしな」
と、寒さを堪えてアッシュは嘯く。
「……うん、確かに。なら、私も少し付き合う」
言って、ユーリィはアッシュの隣に立った。
アッシュはユーリィを一瞥してから、再び大陸に目を向けた。
「……今回は本当に色々あったな」
「うん。けど、皇女様と友達になれた」
「ああ、そうだな」
アッシュはユーリィの頭を撫でた。
空色の髪の少女は、青年を見上げて告げる。
「文通することになった」
「へえ~。そうなのか」
「今度は私の家に呼ぶと約束した」
「……は? えっ、ちょっと待てユーリィ。それって国賓だろ?」
「けど、約束した」
「う~ん。そっか。けどなあ……」
「……無理なの?」
と、ユーリィが少しだけ眉をハの字にする。
アッシュは、はあっと嘆息しつつも、
「うん、まあ、そうだな。その時になったらアリシアの親父さんでも通じて、アティス王国の王様と相談すっか」
「うん、分かった。ありがとう、アッシュ」
と、笑みを浮かべるユーリィに、アッシュは苦笑する。
そしてボリボリと頭をかき、
「けどよ、随分と長居しちまったな」
「うん。少し店の方が心配」
結局、一ヶ月以上も店を空けてしまった。流石に不安を感じる。
「はは、帰ったら誰かが工房を差し押さえしてたりしてな」
「……アッシュ。それ、あり得そうで怖い」
と、そんなことを話題にして二人は笑う。
「はははっ、まあ、冗談はさておき、帰ったら早速仕事だな。まずはお得意さんの挨拶回りかな。これからまた忙しくなるぞ」
「うん。私も頑張る」
そう返して、グッと両の拳を持ちあげるユーリィ。
そんな愛娘の頭をアッシュは再び撫でた。
「ああ。頑張ろうな、ユーリィ」
そうして、二人は自分達が生まれたセラ大陸を見つめた。
波をかき分け、鉄甲船は真直ぐ進む。
彼らの第二の故郷――アティス王国へと向かって。
第四部〈了〉
現在、そこには三人の人物がいた。
一人はこの部屋の主人。ソフィア=アレール騎士団長。
彼女はソファーに座って紅茶を楽しんでいた。その後ろには、ライアン=サウスエンド副団長が後ろ手に腕を組んで控えている。その表情はいつもの鉄面皮だ。
そして最後の一人は――。
「……とてもおいしい紅茶ですわ」
言って、笑みを浮かべる金色の髪の少女。
フェリシア=グレイシア第一皇女だ。
彼女はソフィアの向かいのソファーに座っていた。
「そう仰っていただけると、嬉しく思います。姫殿下」
と、ソフィアもまた笑みをこぼして答える。
――あの騒乱とした誕生祭から一週間が経っていた。
結果的に言えば、市民に軽負傷者はいても死者まではおらず、敵勢力も全員討伐、もしくは捕縛に成功した。完全な勝利だろう。
しかし、やはり戦闘に当たった騎士達からは少なからず戦死者が出た。
当然ながら誕生祭は中止。
この一週間は彼ら英霊の国葬と、損害を受けた地区の復興計画の立案。テロリストの尋問や皇都の地下の調査等やることが目白押しだった。
(はあ……五歳ぐらい一気に老けそうな毎日でしたね)
と、ソフィアは内心で溜息をつく。
そうして忙しい日々を送り、ようやく一段落ついたのだ。
そんな多忙な騎士団長を気遣って、フェリシアが声をかける。
「……随分とお疲れのご様子です。お体は大丈夫なのですか、ソフィア様」
「ふふっ、お心遣い感謝いたします。姫殿下」
と、ソフィアがそう答えた時だった。
――バンッ!
突如、騎士団長室のドアが勢いよく開かれた。
ソフィア達三人の視線が入口に集まる。
「団長! どういうことなの!」
そこに立っていたのは、赤毛の美女――ミランシャ=ハウルだった。
その美麗な顔は今、とてつもなく不機嫌そうであった。
対し、ソフィアは眉をしかめる。
「ミランシャちゃん。姫殿下の御前ですよ」
「あっ、ご、ごめんなさい。失礼しました姫殿下」
と、激昂しつつも謝罪するミランシャ。
――が、それも束の間。すぐにソフィアの元に詰め寄ると、
「どういうことなのよ団長! なんでアタシがちょっと地下調査に行ってる間に、アシュ君が帰っているの!」
それは、ほんの半日ほど前のこと。アッシュとユーリィ。オトハとサーシャ達四人の騎士候補生達は鉄甲船に乗り、帰路についた。
ミランシャは、そのことをついさっき知ったのである。
しかし、ソフィアはミランシャの怒りなどどこ吹く風で、
「あらあら。でも、今日出航するのは知っていたでしょう? だから、昨日の内にお別れ会を済ませたじゃないですか」
「こんな朝一に出航するなんて聞いてないわ! アルフは同行してアティス王国まで送るんでしょう! なんでアタシだけ置いてけぼりなの!? 同行するつもりだったのに!」
「それは……」
と、少し口ごもるソフィア。
彼女は後ろに立つライアンに目配せした。対し、壮年の騎士は嘆息する。
「ミランシャ=ハウル。君を同行から外したのには理由がある」
「……理由って? どういうことなの副団長」
眉根を寄せてそう尋ねるミランシャに、ライアンははっきり告げた。
「君が同行した場合、なんだかんだと理由をつけてクラインの所に一年ぐらい居座りそうな気がしたからだ」
「うちの騎士団、アッシュ君が抜けて結構痛手なのはミランシャちゃんも分かっているでしょう? これ以上《七星》が不在になるのはちょっと困るの」
と、ソフィアも言う。
思わずミランシャは唖然とした。
「じゃ、じゃあアルフどうなのよ! なんでアルフは同行してるの!」
「アルフレッド=ハウルは真面目な少年だ。名残惜しくは思っていても私情をはさむことはない。三日ほどアティス王国に滞在したら、すぐに帰還する予定だ」
と、淡々と告げるライアンに、ミランシャは言葉もなかった。
確かに、あの真面目な弟は、未練たらたらでも馬鹿正直に帰ってくるだろう。
ミランシャは地団駄を踏みたい気分だった。
「うう~、それでも……」
キュッと唇をかむ。また愛しい人が遠くへ行ってしまった。
しかも、警戒すべき女性達を引き連れて、だ。
「そ、そうだ! 今から《鳳火》で追えば――」
「時間からすると、すでにクライン達の船は大河を渡り切り、洋上に出ている頃だぞ。いかに《鳳火》でも間に合うまい」
ライアンの冷静な指摘に、ミランシャは涙目になる。
「まあ、今回は諦めなさい。アッシュ君にはいずれ騎士団に復帰してもらいたいとは思っています。うちの陰険な副団長も色々暗躍しているようですから」
「……陰険とは心外ですな、団長」
と、やり取りする上司二人を背に、ミランシャは走り出した。
たとえ無駄でも追わずにはいられなかったのだ。
ドアを開けたまま走り去って行ったミランシャを見つめて、フェリシアが問う。
「あの、ミランシャ様をお止めにならなくてもよろしいのですか?」
「問題ありません姫殿下。海岸まで行って途方に暮れるだけでしょう」
と、答えるライアンに、ソフィアも続く。
「……けど、若いとは羨ましいことです。行動的で」
「えっ、ソフィア様も充分お若いではないですか」
と、キョトンとした顔で告げるフェリシア。
途端、シンとした空気が団長室に訪れた。
ソフィアの表情は固まり、ライアンは石像のように佇んでいる。
そうして、誰も何も語らないまま――数秒後。
少し涙目になってソフィアは微笑んだ。
「……ひ、姫殿下ぁ」
――鳴呼、この子はなんていい子なんだろう。
不敬ながらも、心の底からそう思うソフィアであった。
◆
「う~、流石に少し寒いな。もう冬の季節か」
そこは海上。鉄甲船の船尾にて。
遠ざかるセラ大陸を見つめながら、アッシュは両手に息を吹きかけそう呟く。
「寒いのなら船室に入ればいいのに」
すると、不意に後ろから声を掛けられた。
振り向くと、そこには空色の髪の少女――ユーリィがいた。彼女はクライン工房のつなぎの上に赤いマフラーを巻いている。今のアッシュと同じ格好だ。
「まあ、この景色は当分見納めだしな」
と、寒さを堪えてアッシュは嘯く。
「……うん、確かに。なら、私も少し付き合う」
言って、ユーリィはアッシュの隣に立った。
アッシュはユーリィを一瞥してから、再び大陸に目を向けた。
「……今回は本当に色々あったな」
「うん。けど、皇女様と友達になれた」
「ああ、そうだな」
アッシュはユーリィの頭を撫でた。
空色の髪の少女は、青年を見上げて告げる。
「文通することになった」
「へえ~。そうなのか」
「今度は私の家に呼ぶと約束した」
「……は? えっ、ちょっと待てユーリィ。それって国賓だろ?」
「けど、約束した」
「う~ん。そっか。けどなあ……」
「……無理なの?」
と、ユーリィが少しだけ眉をハの字にする。
アッシュは、はあっと嘆息しつつも、
「うん、まあ、そうだな。その時になったらアリシアの親父さんでも通じて、アティス王国の王様と相談すっか」
「うん、分かった。ありがとう、アッシュ」
と、笑みを浮かべるユーリィに、アッシュは苦笑する。
そしてボリボリと頭をかき、
「けどよ、随分と長居しちまったな」
「うん。少し店の方が心配」
結局、一ヶ月以上も店を空けてしまった。流石に不安を感じる。
「はは、帰ったら誰かが工房を差し押さえしてたりしてな」
「……アッシュ。それ、あり得そうで怖い」
と、そんなことを話題にして二人は笑う。
「はははっ、まあ、冗談はさておき、帰ったら早速仕事だな。まずはお得意さんの挨拶回りかな。これからまた忙しくなるぞ」
「うん。私も頑張る」
そう返して、グッと両の拳を持ちあげるユーリィ。
そんな愛娘の頭をアッシュは再び撫でた。
「ああ。頑張ろうな、ユーリィ」
そうして、二人は自分達が生まれたセラ大陸を見つめた。
波をかき分け、鉄甲船は真直ぐ進む。
彼らの第二の故郷――アティス王国へと向かって。
第四部〈了〉
0
お気に入りに追加
331
あなたにおすすめの小説
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜【毎日更新】
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
悪竜の騎士とゴーレム姫【第12部まで公開】
雨宮ソウスケ
ファンタジー
【第12部まで公開。他サイトでは第14部まで公開中】
幼き日に故郷を失った少年コウタはエリーズ国の公爵家であるアシュレイ家の当主に拾われ、人が乗る巨人――鎧機兵を操る騎士見習いとして平穏に生きていた。
しかし、そのアシュレイ家には、少し変わったお嬢様がいた。庭園の一角にある館、通称魔窟館に引きこもる公爵令嬢。コウタの幼馴染でもある少女だ。
外出を嫌い、ひたすら魔窟館に引きこもる幼馴染に対し、コウタは常々思っていた。次期当主がこのままではいけないと。そして内心では彼女をどうにか更生させようと思いつつ、今日も魔窟館に通うのだが……。
一応、王道っぽいファンタジーを目指した作品です。
1部ごとでライトノベル一冊分ほどの文量になります。
□本作品のクロスオーバー作品『クライン工房へようこそ!』も投稿しています。よろしければそちらもよろしくお願いします。
□『小説家になろう』さま『カクヨム』さま『マグネットマクロリンク』さま『ノベルアップ+』さまにも投稿しています。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
クラスで一人だけ男子な僕のズボンが盗まれたので仕方無くチ○ポ丸出しで居たら何故か女子がたくさん集まって来た
pelonsan
恋愛
ここは私立嵐爛学校(しりつらんらんがっこう)、略して乱交、もとい嵐校(らんこう) ━━。
僕の名前は 竿乃 玉之介(さおの たまのすけ)。
昨日この嵐校に転校してきた至極普通の二年生。
去年まで女子校だったらしくクラスメイトが女子ばかりで不安だったんだけど、皆優しく迎えてくれて ほっとしていた矢先の翌日……
※表紙画像は自由使用可能なAI画像生成サイトで制作したものを加工しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる