351 / 499
第11部
第八章 そして再会⑤
しおりを挟む
……沈黙が続く。
今から教える。
そう告げたアッシュは、どうも、言葉に迷っているようだった。
一方、それは少年の方も同じようだった。
アッシュを前にして、とても困った顔をしている。
そんな二人の様子に気付いたか、ミランシャ達もいつしか周囲に集まっていた。
彼女達は、全員が神妙な顔をしていた。
サーシャ達としては、ますます困惑を抱くばかりだ。
奇妙な沈黙が、さらに続く。
――と、
「しっかりしないか。クライン」
トン、とオトハが、アッシュの背中を押した。
同時に、
「頑張ってください。コウタ」
メルティアが両手で、コウタの背中を押した。
二人は、それぞれ一歩だけ前に出た。
そして――。
「ああ~、そうだな……」
何から話すべきなのか。
アッシュは、ボリボリと頭をかいた。
聞くべきことが、伝えるべきことが、あまりにも多すぎた。
本当に、迷ってしまう。
だからか、
「人参は……」
最初に出てきたのは、とても平凡な質問だった。
「人参は、食べれるようになったか?」
アッシュの問いかけに、少年は目を丸くする。
「嫌いだったろ? 昔は」
「……うん」
黒髪の少年は、頷いた。
「けど、今は食べれるようになったよ。お世話になってるアシュレイ家に、そんなことで迷惑をかけられないし」
「……そっか」
アッシュは、口元を綻ばせる。
すでに少年の口調は、完全に砕けたものだった。
まるであの頃のように。
続けて、アッシュが尋ねる。
「どうだ? 騎士学校の方は楽しいか?」
少年は「うん」と答えた。
「信頼できる友達が沢山できたよ。特に、リーゼとジェイクは本当に頼りになるんだ」
「ん。そっか」
どこか自慢げに語る少年に、アッシュは優しげに目を細める。と、
「けど、流石に、さっきのは酷いよ」
そこで少年は、少し不満そうに告げた。
次いで頬をかいて、小さく嘆息する。
「そりゃあ、最初に挑んだのはボクの方だけどさ。何も、あそこまでボコボコにしなくてもいいじゃないか。メルも乗っていたのに」
「ははっ、悪かったな」
そう告げて、朗らかに笑うアッシュ。
やけに親しい二人の様子に、ユーリィ達は眉をひそめた。
ここまで来ると、エドワードでさえ、二人が知り合いであると察する。
「そういや」
アッシュは、少年の後ろにいる少女に目をやった。
「確か、アシュレイ家に助けてもらったんだよな」
「……うん。たまたま通りがかったアシュレイ家のご当主さまに。けど、あの日、ボクを守ってくれたのは――」
一拍おいて、
「叔父さんと、父さんだった」
グッと拳を固める。
「叔父さんは、ボクを地下倉庫に避難させてくれた。自分は死ぬのを覚悟して、外からドアを閉めたんだ。父さんは……」
少年の瞳に、はっきりと陰が差す。
「ボクと叔父さんを逃がすために、一人でレオス=ボーダーに向かっていった。農作業用の鎧機兵で」
「……そう、か」
アッシュは、息を吐いた。
父と叔父。多くのことを教えてくれた二人。
アッシュにとっても大切な家族だった。
「母さんだけは、結局、どんな最期だったのかは分からなかった」
「そっか……」
アッシュは、グッと唇を嚙んだ。
見ると、少年は肩を震わせていた。
恐らくその時の光景を思い出しているのだろう。
アッシュは、少し躊躇いつつも手を伸ばそうと思ったが、
――そっと。
少年の後ろにいた少女――メルティアが、その背中に手を触れていた。
(……ああ、なるほど)
どうやら、本当に彼女は義妹になるのかも知れない。
アッシュは、そんなことを思った。
(お前も大切なものを見つけたんだな)
そして、
「お前は強くなったよ、コウタ」
アッシュは、笑った。
多くのものを失い、辛い日々を過ごしたに違いない。
あの炎の日を思い出すことも、一度や二度ではなかったはずだ。
だが、そんな中でも、弟は大切なものを得て、強くなった。
「本当に誇らしいぞ」
「……うん、ありがとう。兄さん」
コウタも笑う。
その瞬間、ユーリィは「え?」と大きく目を見開いた。
サーシャとアリシア、ロックとエドワードも「は?」と呟いている。
オトハは、優しく微笑んでいた。
ミランシャ、シャルロットも微笑み、ルカとリーゼ、アイリは涙ぐんでいた。ジェイクはニヒルに笑い、ゴーレム達は「「「……オオオ」」」と騒いでいた。
「……良かったですね。コウタ」
メルティアは、ずっとコウタの背中に触れていた。
彼女の金色の瞳は、愛おしそうに和らいでいる。
「……ウム! ヨカッタナ! コウタ! アニト、サイカイデキタ!」
オルタナが祝砲のように空高く飛翔した。
鋼の鳥が上空で円を描く。
そんな中、
「お前にまた会えて嬉しいぞ。コウタ」
アッシュは、ガシガシ、と弟の黒い髪をかき回した。
続けて柔らかく瞳を細めると、笑って、願うのであった。
「さあ、兄ちゃんに聞かせてくれ。エリーズ国でのお前の暮らしを」
こうして。
多くの親愛なる者達に囲まれた中、兄と弟は再会した。
八年ぶりの邂逅を、果たしたのである。
「うん。分かったよ、兄さん」
大きく頷き、コウタも笑った。
「それじゃあ、まず何から話そうか」
今から教える。
そう告げたアッシュは、どうも、言葉に迷っているようだった。
一方、それは少年の方も同じようだった。
アッシュを前にして、とても困った顔をしている。
そんな二人の様子に気付いたか、ミランシャ達もいつしか周囲に集まっていた。
彼女達は、全員が神妙な顔をしていた。
サーシャ達としては、ますます困惑を抱くばかりだ。
奇妙な沈黙が、さらに続く。
――と、
「しっかりしないか。クライン」
トン、とオトハが、アッシュの背中を押した。
同時に、
「頑張ってください。コウタ」
メルティアが両手で、コウタの背中を押した。
二人は、それぞれ一歩だけ前に出た。
そして――。
「ああ~、そうだな……」
何から話すべきなのか。
アッシュは、ボリボリと頭をかいた。
聞くべきことが、伝えるべきことが、あまりにも多すぎた。
本当に、迷ってしまう。
だからか、
「人参は……」
最初に出てきたのは、とても平凡な質問だった。
「人参は、食べれるようになったか?」
アッシュの問いかけに、少年は目を丸くする。
「嫌いだったろ? 昔は」
「……うん」
黒髪の少年は、頷いた。
「けど、今は食べれるようになったよ。お世話になってるアシュレイ家に、そんなことで迷惑をかけられないし」
「……そっか」
アッシュは、口元を綻ばせる。
すでに少年の口調は、完全に砕けたものだった。
まるであの頃のように。
続けて、アッシュが尋ねる。
「どうだ? 騎士学校の方は楽しいか?」
少年は「うん」と答えた。
「信頼できる友達が沢山できたよ。特に、リーゼとジェイクは本当に頼りになるんだ」
「ん。そっか」
どこか自慢げに語る少年に、アッシュは優しげに目を細める。と、
「けど、流石に、さっきのは酷いよ」
そこで少年は、少し不満そうに告げた。
次いで頬をかいて、小さく嘆息する。
「そりゃあ、最初に挑んだのはボクの方だけどさ。何も、あそこまでボコボコにしなくてもいいじゃないか。メルも乗っていたのに」
「ははっ、悪かったな」
そう告げて、朗らかに笑うアッシュ。
やけに親しい二人の様子に、ユーリィ達は眉をひそめた。
ここまで来ると、エドワードでさえ、二人が知り合いであると察する。
「そういや」
アッシュは、少年の後ろにいる少女に目をやった。
「確か、アシュレイ家に助けてもらったんだよな」
「……うん。たまたま通りがかったアシュレイ家のご当主さまに。けど、あの日、ボクを守ってくれたのは――」
一拍おいて、
「叔父さんと、父さんだった」
グッと拳を固める。
「叔父さんは、ボクを地下倉庫に避難させてくれた。自分は死ぬのを覚悟して、外からドアを閉めたんだ。父さんは……」
少年の瞳に、はっきりと陰が差す。
「ボクと叔父さんを逃がすために、一人でレオス=ボーダーに向かっていった。農作業用の鎧機兵で」
「……そう、か」
アッシュは、息を吐いた。
父と叔父。多くのことを教えてくれた二人。
アッシュにとっても大切な家族だった。
「母さんだけは、結局、どんな最期だったのかは分からなかった」
「そっか……」
アッシュは、グッと唇を嚙んだ。
見ると、少年は肩を震わせていた。
恐らくその時の光景を思い出しているのだろう。
アッシュは、少し躊躇いつつも手を伸ばそうと思ったが、
――そっと。
少年の後ろにいた少女――メルティアが、その背中に手を触れていた。
(……ああ、なるほど)
どうやら、本当に彼女は義妹になるのかも知れない。
アッシュは、そんなことを思った。
(お前も大切なものを見つけたんだな)
そして、
「お前は強くなったよ、コウタ」
アッシュは、笑った。
多くのものを失い、辛い日々を過ごしたに違いない。
あの炎の日を思い出すことも、一度や二度ではなかったはずだ。
だが、そんな中でも、弟は大切なものを得て、強くなった。
「本当に誇らしいぞ」
「……うん、ありがとう。兄さん」
コウタも笑う。
その瞬間、ユーリィは「え?」と大きく目を見開いた。
サーシャとアリシア、ロックとエドワードも「は?」と呟いている。
オトハは、優しく微笑んでいた。
ミランシャ、シャルロットも微笑み、ルカとリーゼ、アイリは涙ぐんでいた。ジェイクはニヒルに笑い、ゴーレム達は「「「……オオオ」」」と騒いでいた。
「……良かったですね。コウタ」
メルティアは、ずっとコウタの背中に触れていた。
彼女の金色の瞳は、愛おしそうに和らいでいる。
「……ウム! ヨカッタナ! コウタ! アニト、サイカイデキタ!」
オルタナが祝砲のように空高く飛翔した。
鋼の鳥が上空で円を描く。
そんな中、
「お前にまた会えて嬉しいぞ。コウタ」
アッシュは、ガシガシ、と弟の黒い髪をかき回した。
続けて柔らかく瞳を細めると、笑って、願うのであった。
「さあ、兄ちゃんに聞かせてくれ。エリーズ国でのお前の暮らしを」
こうして。
多くの親愛なる者達に囲まれた中、兄と弟は再会した。
八年ぶりの邂逅を、果たしたのである。
「うん。分かったよ、兄さん」
大きく頷き、コウタも笑った。
「それじゃあ、まず何から話そうか」
0
お気に入りに追加
331
あなたにおすすめの小説
外れ婚約者とは言わせない! 〜年下婚約者様はトカゲかと思ったら最強のドラゴンでした〜
秋月真鳥
恋愛
獣の本性を持つものが重用される獣国ハリカリの公爵家の令嬢、アイラには獣の本性がない。
アイラを出来損ないと周囲は言うが、両親と弟はアイラを愛してくれている。
アイラが8歳のときに、もう一つの公爵家で生まれたマウリとミルヴァの双子の本性はトカゲで、二人を産んだ後母親は体調を崩して寝込んでいた。
トカゲの双子を父親は冷遇し、妾腹の子どもに家を継がせるために追放しようとする。
アイラは両親に頼んで、マウリを婚約者として、ミルヴァと共に自分のお屋敷に連れて帰る。
本性が本当は最強のドラゴンだったマウリとミルヴァ。
二人を元の領地に戻すために、酷い父親をザマァして、後継者の地位を取り戻す物語。
※毎日更新です!
※一章はざまぁ、二章からほのぼのになります。
※四章まで書き上げています。
※小説家になろうサイト様でも投稿しています。
表紙は、ひかげそうし様に描いていただきました。
地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件
フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。
だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!?
体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」
「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」
「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」
貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・?
何故、私を愛するふりをするのですか?
[登場人物]
セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。
×
ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。
リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。
アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?
王太子様には優秀な妹の方がお似合いですから、いつまでも私にこだわる必要なんてありませんよ?
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるラルリアは、優秀な妹に比べて平凡な人間であった。
これといって秀でた点がない彼女は、いつも妹と比較されて、時には罵倒されていたのである。
しかしそんなラルリアはある時、王太子の婚約者に選ばれた。
それに誰よりも驚いたのは、彼女自身である。仮に公爵家と王家の婚約がなされるとしても、その対象となるのは妹だと思っていたからだ。
事実として、社交界ではその婚約は非難されていた。
妹の方を王家に嫁がせる方が有益であると、有力者達は考えていたのだ。
故にラルリアも、婚約者である王太子アドルヴに婚約を変更するように進言した。しかし彼は、頑なにラルリアとの婚約を望んでいた。どうやらこの婚約自体、彼が提案したものであるようなのだ。
婚約も結婚も計画的に。
cyaru
恋愛
長年の婚約者だったルカシュとの関係が学園に入学してからおかしくなった。
忙しい、時間がないと学園に入って5年間はゆっくりと時間を取ることも出来なくなっていた。
原因はスピカという一人の女学生。
少し早めに貰った誕生日のプレゼントの髪留めのお礼を言おうと思ったのだが…。
「あ、もういい。無理だわ」
ベルルカ伯爵家のエステル17歳は空から落ちてきた鳩の糞に気持ちが切り替わった。
ついでに運命も切り替わった‥‥はずなのだが…。
ルカシュは婚約破棄になると知るや「アレは言葉のあやだ」「心を入れ替える」「愛しているのはエステルだけだ」と言い出し、「会ってくれるまで通い続ける」と屋敷にやって来る。
「こんなに足繁く来られるのにこの5年はなんだったの?!」エステルはルカシュの行動に更にキレる。
もうルカシュには気持ちもなく、どちらかと居言えば気持ち悪いとすら思うようになったエステルは父親に新しい婚約者を選んでくれと急かすがなかなか話が進まない。
そんな中「うちの息子、どうでしょう?」と声がかかった。
ルカシュと早く離れたいエステルはその話に飛びついた。
しかし…学園を退学してまで婚約した男性は隣国でも問題視されている自己肯定感が地を這う引き籠り侯爵子息だった。
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★8月22日投稿開始、完結は8月25日です。初日2話、2日目以降2時間おき公開(10:10~)
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
World of Fantasia
神代 コウ
ファンタジー
ゲームでファンタジーをするのではなく、人がファンタジーできる世界、それがWorld of Fantasia(ワールド オブ ファンタジア)通称WoF。
世界のアクティブユーザー数が3000万人を超える人気VR MMO RPG。
圧倒的な自由度と多彩なクラス、そして成長し続けるNPC達のAI技術。
そこにはまるでファンタジーの世界で、新たな人生を送っているかのような感覚にすらなる魅力がある。
現実の世界で迷い・躓き・無駄な時間を過ごしてきた慎(しん)はゲーム中、あるバグに遭遇し気絶してしまう。彼はゲームの世界と現実の世界を行き来できるようになっていた。
2つの世界を行き来できる人物を狙う者。現実の世界に現れるゲームのモンスター。
世界的人気作WoFに起きている問題を探る、ユーザー達のファンタジア、ここに開演。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる