上 下
337 / 499
第11部

第五章 その場所へ②

しおりを挟む
「……アッシュ。ただいま」


 クライン工房の作業場ガレージに入った一行。
 まず、この工房の主人の養女でもあるユーリィが声を上げた。
 しかし、二階か奥にいるのか、返答は返ってこない。


「……むう」


 ユーリィが少し頬を膨らませる。と、


「あ、オトハさんだ」


 サーシャが指差す。


「まあ! 確かに本物のオトハさまですわ!」


 オトハに憧れる少女――リーゼが、喜びと共にポンと手を打った。


「……これまた、凄い美人さんだよ」と、リーゼの隣に立つ小さなメイドさんがポツリと呟き、「……オオ、ビジン」「……ネムレル、モリノビジョ」「……オチツケ。ココハ、モリデハ、ナイ」と、鎧の幼児達がはしゃいでいた。


 オトハは作業机の前。パイプ椅子に座っていた。
 ただ、珍しいことに居眠りをしているようだ。
 アリシアは、少し驚いた顔で目を瞬かせて。


「なんか、オトハさんの寝顔って初めて見るかも」

「うん。疲れてるのかな?」


 と、サーシャが小首を傾げた。
 ともあれ、お客さんだ。眠りこけていられては困る。
 代表してユーリィが、トコトコと駆け寄り、


「……オトハさん」


 肩を揺さぶって起こそうとするが、オトハは中々起きない。
 小さな声で「や、休ませて……ん」「え、なんで抱き寄せる? う、うん。確かに落ち着くが、こ、こんな休ませ方は、ずるい……んっ」とか呟いている。
 どうやら寝言のようだ。


「……オトハさん?」


 ここまで爆睡するオトハも珍しい。
 と、そこへ。


「……どいて。ユーリィちゃん」

「え?」


 ユーリィが振り向くと、そこにはミランシャがいた。
 赤い髪の美女は、どうしてか、少しだけ不機嫌そうだった。
 そしてその憤りを込めてか、バシンッとオトハの頭を強く叩いた。


「――ふわっ!?」


 いきなりの衝撃に、オトハは目を開いた。
 次いで、自分の頭を押さえて、「え? え?」と動揺する。


「え? 何だ?」


 何故か、自分の前には知っている人間や知らない人間で一杯になっていた。
 オトハが、状況が掴めず困惑していると、


「目が覚めた? オトハちゃん」

「ハ、ハウルか?」


 片方を眼帯スカーフで隠した紫紺色の瞳を瞬かせる。
 そんなオトハに対し、ミランシャは自分の腰に両手を当てると、身を乗り出すように屈めてオトハの耳元に顔を近付けて。


「(オトハちゃん)」


 少し嫉妬が混じった声で囁く。


「(あなた、昨晩、とうとうアシュ君に抱かれたんでしょう)」

「(――なっ!?)」


 目を見開き、オトハが仰天する。


「(お、お前、なんでそのことをっ!?)」

「(やっぱりそうなのね)」


 ミランシャは、流石に、無念を込めて嘆息した。


「(……嫌な予感はしてたの)」


 眉をひそめて、ミランシャは言葉を続ける。


「(そしてさっき確信したわ。オトハちゃんが、こんな大勢の前で無防備に眠りこけるぐらい消耗するなんて、それぐらいしか考えられないもの)」

「(な、ななな……)」


 パクパクと唇を動かすオトハ。ミランシャはなお語り続ける。


「(今回の件は凄く重い話だからね。アシュ君だって当然ヘコむだろうし、オトハちゃんなら、絶対に励ますでしょう? しかも、昨晩は二人きりだったし、相手がサーシャちゃんやアリシアちゃんならともかく、オトハちゃん相手なら、鈍感王のアシュ君でも、もしくはって思って……)」


 淡々と自分の推測を語る恋敵に、オトハは唖然とした。


「(いや、お前? どうして、その、そこまで冷静なんだ……?)」


 自分が言うのも何だが、これは、完全に出し抜いた状況である。
 本来ならば、もっと嫉妬や怒りにかられてもいいはずだ。
 けれど、ミランシャに、そこまで激しい負の感情は見られない。


「(……あのね。オトハちゃん)」


 ミランシャは、両手でオトハの肩を掴むと、真顔になった。
 初めて見るぐらい真剣な顔である。


「(確かに無念ではあるわ。けど、もう誰が最初に結ばれるかなんて段階は、とっくに過ぎてるのよ。少なくとも、アタシとシャルロットさんはね。あの女が現れた以上、形振り構っていられないし)」

「(あ、あの女? ハウル? お前、何を言って……?)」

「(そう。アタシ達はもう恋敵なんかじゃない。七人の同志なの。あの女のことは、後日に教えるけど、今は――)」


 ミランシャは、オトハの肩をより強く掴んで告げる。


「(オトハちゃんは、遂にアタシ達の中でになったわ。だから昨夜のことは後で詳細に聞かせて。まずは年長組のアタシとシャルロットさんに。順当に行けば、次はアタシかシャルロットさんだろうし、その時の対策にするから)」

「……え? はあっ!?」


 オトハは、ガタンッとパイプ椅子を倒して叫んだ。


「お、お前、何を言っているんだ!?」


 が、すぐにその場で膝を崩した。
 唐突に力が抜けた感じだ。


「あっ、危ないわよ」


 咄嗟に、ミランシャがオトハの片腕を掴んで支える。
 だが、想像以上に重く、思わず自分まで倒れそうになった。


「うわっ、重っ」


 強く踏ん張って、どうにか倒れずに済む。
 それから、オトハの横顔を見つめた。


「……オトハちゃん。本当にしんどそうね」


 オトハは、ふうっと小さく息を吐き出してた。
 ぐったりとした彼女の重さに、ミランシャは微かに喉を鳴らす。


「それって、やっぱり昨夜のせいなの? アタシ達の中で、一番体力のあるオトハちゃんでさえ、そこまで疲労困憊になっちゃうものなの?」

「う、うん。本当に凄くて……」


 オトハが、顔を上げて言う。


「結局、夜通しなんてとても無理で――じゃなくて!?」


 そこで正気に返る。


「ハウル。お前な」


 重たい体を何とか動かして、オトハが、ミランシャに詰め寄ろうとした時、


「オ、オトハさん? どうかしたんですか?」


 サーシャが、怪訝そうな顔で声を掛けてきた。


「う、うむ。いや、何もない」


 内容が内容だけに、オトハは言葉を濁す。
 とりあえず大きく息を吐き出して、冷静さを取り戻した。


「すまない。少し疲れて眠っていた。それよりも客人か?」

「あ、はい」と、サーシャが頷く。「彼らがエリーズ国の人達です」

「……そうか」


 オトハは、視線を客人達に向けた。
 まず目に付いたのは鋼の巨人。次いで何故か鎧を着た幼児達。異国の騎士服を着た、礼儀正しそうな蜂蜜色の髪の少女に、彼女の隣に立つ薄緑色の長い髪の幼いメイド。
 少女と同じ騎士服を着た大柄な少年もいる。
 中々の体幹だ。鍛え上げていることがよく分かる少年だ。
 近くには、昨日やって来たシャルロットの姿もある。彼女は頭を下げてきた。
 そして、最後に目をやったのが――黒髪の少年だった。
 優しい顔立ちの少年。しかし、その佇まいにはまるで隙がない。


(そうか。彼が……)


 オトハは、目を細めた。
 あまり容姿は似ていない。
 だが、彼には、オトハが愛する青年と同じ気配があった。


「君が……」


 オトハは、唇を動かした。


「コウタ=ヒラサカなのだな」

「……はい。初めまして。オトハ=タチバナさん」


 少年は深々と頭を下げた。


「……? オトハさん?」


 ユーリィが、小首を傾げる。


「コウタ君と知り合いなの?」

「いや、初めて会う。だが、彼は――」


 ――と、オトハが少し困ったような顔をした時だった。
 二階へと続く階段から人の気配がした。
 全員が階段の方に注目した。
 そして、一人の青年が現れる。
 雪のような白い髪と、黒い瞳を持つ青年が。


「よく来たな。いらっしゃい」


 その青年――アッシュ=クラインは、歓迎の言葉を告げた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

外れ婚約者とは言わせない! 〜年下婚約者様はトカゲかと思ったら最強のドラゴンでした〜

秋月真鳥
恋愛
 獣の本性を持つものが重用される獣国ハリカリの公爵家の令嬢、アイラには獣の本性がない。  アイラを出来損ないと周囲は言うが、両親と弟はアイラを愛してくれている。  アイラが8歳のときに、もう一つの公爵家で生まれたマウリとミルヴァの双子の本性はトカゲで、二人を産んだ後母親は体調を崩して寝込んでいた。  トカゲの双子を父親は冷遇し、妾腹の子どもに家を継がせるために追放しようとする。  アイラは両親に頼んで、マウリを婚約者として、ミルヴァと共に自分のお屋敷に連れて帰る。  本性が本当は最強のドラゴンだったマウリとミルヴァ。  二人を元の領地に戻すために、酷い父親をザマァして、後継者の地位を取り戻す物語。 ※毎日更新です! ※一章はざまぁ、二章からほのぼのになります。 ※四章まで書き上げています。 ※小説家になろうサイト様でも投稿しています。 表紙は、ひかげそうし様に描いていただきました。

地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件

フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。 だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!? 体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました

海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」 「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」 「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」 貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・? 何故、私を愛するふりをするのですか? [登場人物] セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。  × ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。 リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。 アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?

王太子様には優秀な妹の方がお似合いですから、いつまでも私にこだわる必要なんてありませんよ?

木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるラルリアは、優秀な妹に比べて平凡な人間であった。 これといって秀でた点がない彼女は、いつも妹と比較されて、時には罵倒されていたのである。 しかしそんなラルリアはある時、王太子の婚約者に選ばれた。 それに誰よりも驚いたのは、彼女自身である。仮に公爵家と王家の婚約がなされるとしても、その対象となるのは妹だと思っていたからだ。 事実として、社交界ではその婚約は非難されていた。 妹の方を王家に嫁がせる方が有益であると、有力者達は考えていたのだ。 故にラルリアも、婚約者である王太子アドルヴに婚約を変更するように進言した。しかし彼は、頑なにラルリアとの婚約を望んでいた。どうやらこの婚約自体、彼が提案したものであるようなのだ。

婚約も結婚も計画的に。

cyaru
恋愛
長年の婚約者だったルカシュとの関係が学園に入学してからおかしくなった。 忙しい、時間がないと学園に入って5年間はゆっくりと時間を取ることも出来なくなっていた。 原因はスピカという一人の女学生。 少し早めに貰った誕生日のプレゼントの髪留めのお礼を言おうと思ったのだが…。 「あ、もういい。無理だわ」 ベルルカ伯爵家のエステル17歳は空から落ちてきた鳩の糞に気持ちが切り替わった。 ついでに運命も切り替わった‥‥はずなのだが…。 ルカシュは婚約破棄になると知るや「アレは言葉のあやだ」「心を入れ替える」「愛しているのはエステルだけだ」と言い出し、「会ってくれるまで通い続ける」と屋敷にやって来る。 「こんなに足繁く来られるのにこの5年はなんだったの?!」エステルはルカシュの行動に更にキレる。 もうルカシュには気持ちもなく、どちらかと居言えば気持ち悪いとすら思うようになったエステルは父親に新しい婚約者を選んでくれと急かすがなかなか話が進まない。 そんな中「うちの息子、どうでしょう?」と声がかかった。 ルカシュと早く離れたいエステルはその話に飛びついた。 しかし…学園を退学してまで婚約した男性は隣国でも問題視されている自己肯定感が地を這う引き籠り侯爵子息だった。 ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★8月22日投稿開始、完結は8月25日です。初日2話、2日目以降2時間おき公開(10:10~) ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

World of Fantasia

神代 コウ
ファンタジー
ゲームでファンタジーをするのではなく、人がファンタジーできる世界、それがWorld of Fantasia(ワールド オブ ファンタジア)通称WoF。 世界のアクティブユーザー数が3000万人を超える人気VR MMO RPG。 圧倒的な自由度と多彩なクラス、そして成長し続けるNPC達のAI技術。 そこにはまるでファンタジーの世界で、新たな人生を送っているかのような感覚にすらなる魅力がある。 現実の世界で迷い・躓き・無駄な時間を過ごしてきた慎(しん)はゲーム中、あるバグに遭遇し気絶してしまう。彼はゲームの世界と現実の世界を行き来できるようになっていた。 2つの世界を行き来できる人物を狙う者。現実の世界に現れるゲームのモンスター。 世界的人気作WoFに起きている問題を探る、ユーザー達のファンタジア、ここに開演。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。

幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』 電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。 龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。 そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。 盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。 当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。 今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。 ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。 ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ 「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」 全員の目と口が弧を描いたのが見えた。 一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。 作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌() 15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

処理中です...